ダーマトグラフ

ダーマトグラフ（dermato-とは「皮膚ひふの」の意味いみ。）

ダーマトグラフ（Dermatograph、デルマトグラフとも）は筆記用具ひっきようぐの一ひとつである。なお、「ダーマトグラフ」は三菱鉛筆みつびしえんぴつの登録とうろく商標しょうひょうで、一般いっぱんには紙巻かみまき鉛筆えんぴつ、グリースペンシルとも呼よばれる。

概要がいよう

芯しんにワックスを多おおく含ふくんだ色鉛筆いろえんぴつ。特徴とくちょうとして、

• ガラスや陶器とうきなど通常つうじょうの筆記用具ひっきようぐでは書かくことが困難こんなんなものにも使用しようすることができる
• 芯しんが柔やわらかいので傷きずつきやすいものに筆記ひっきしても痛いためない
• 表面ひょうめんがつるつるしたものへの筆記ひっきは布ぬの等とうで拭ふき取とれば容易よういに抹消まっしょうが可能かのう

などがあげられる。

元々もともとは手術しゅじゅつの際さいに皮膚ひふに直接ちょくせつ書かき込こむために用もちいられたので、この名称めいしょうがある。他ほかにも、写真しゃしんフィルムに傷きずを付つけづらいため、フィルムスリーブやコンタクトシートなどへ書かき込こむ際さいに用もちいられている。また、アナログ音声おんせいが記録きろくされたオープンリールテープが一般いっぱん的てきだった頃ころは、手て切ぎり編集へんしゅうする際さいに、テープへ切断せつだん位置いちの目印めじるしを記入きにゅうするために使用しようされていて、放送ほうそう業界ぎょうかいでは業界ぎょうかい用語ようごで「デルマ」と呼よばれている。

軸じく先さきの紙かみを、皮かわのようにめくることで新あたらしい芯しん先さきを出だす構造こうぞうとなっているのが一般いっぱん的てきである。木き軸じくを使つかわない理由りゆうは、芯しんにワックスが多おおく含ふくまれているため、温度おんど変化へんかなどにより芯しんが縮ちぢむことがあり、軸じくから芯しんが抜ぬけ落おちることを防ふせぐ意味合いみあいもある。

芯しん径みち：4.4 mm、軸じく形状けいじょう：丸まる紙巻かみまき、軸じく径みち：90 mm、全長ぜんちょう：198 mm、重量じゅうりょう：10.5 g

外部がいぶリンク

• 三菱鉛筆みつびしえんぴつ（えんぴつの豆まめ知識ちしき DERMATOGRAPHの語源ごげん）