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デンタルバッテリー構造こうぞう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハドロサウルス成体せいたい幼体ようたいしも顎骨がっこつ化石かせき

デンタルバッテリーえい: dental battery)とは、ちいさななんそうにもかさなっておろしのような形状けいじょうをしたもの。絶滅ぜつめつした植物しょくぶつしょく恐竜きょうりゅう一部いちぶられる特徴とくちょうで、さい前列ぜんれつ摩耗まもうすると後列こうれつひかえていた順次じゅんじわってゆく構造こうぞうになっている[1]トゥースバッテリーえい: tooth battery)ともいう[2]

デンタルバッテリー構造こうぞうでは、微小びしょう水平すいへい方向ほうこうおよび上下じょうげ方向ほうこう密集みっしゅうして巨大きょだいな1まいのような構造こうぞうをなす[3][4]。このの咬合めんひろたいらな形状けいじょうをなす[5]植物しょくぶつ摂食せっしょくにより摩耗まもうすると、歯根しこんひかえていたあたらしい補充ほじゅうされ、わることで咬合めん維持いじするのである[5][4]

これは大量たいりょう植物しょくぶつ咀嚼そしゃくするのにてきした形質けいしつであり[5]、この構造こうぞうハドロサウルス恐竜きょうりゅうとく発達はったつした咀嚼そしゃく能力のうりょくゆうしていた[3]。これは、植物しょくぶつ咀嚼そしゃくせずにそのままんで消化しょうかかん発酵はっこうさせていたと推測すいそくされるりゅうあしるい対照たいしょうてき消化しょうかプロセスである[5]構造こうぞう咀嚼そしゃく様式ようしきことなるものの、ケラトプスすみりゅうるいもデンタルバッテリーを[6]

この構造こうぞう恐竜きょうりゅう本数ほんすう膨大ぼうだいなものとなる。ハドロサウルス恐竜きょうりゅうすうひゃくほんからすうせんほんにおよぶことがられている[4]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 小学館しょうがくかん『デジタル大辞泉だいじせん』. “デンタルバッテリー”. コトバンク. 2021ねん5がつ26にち閲覧えつらん
  2. ^ 小学しょうがくかん『デジタル大辞泉だいじせん』. “トゥースバッテリー”. コトバンク. 2021ねん5がつ26にち閲覧えつらん
  3. ^ a b 『カラーばん徹底てってい図解ずかい 恐竜きょうりゅう世界せかい 恐竜きょうりゅう発掘はっくつ歴史れきしから、恐竜きょうりゅう研究けんきゅう最前線さいぜんせんまで』新星しんせい出版しゅっぱんしゃ、2010ねん7がつ1にち、82-83ぺーじISBN 978-4-405-10692-5 
  4. ^ a b c かず一番いちばんおお恐竜きょうりゅうは?一番いちばんすくない恐竜きょうりゅうは?”. 福井ふくい県立けんりつ恐竜きょうりゅう博物館はくぶつかん. 2021ねん9がつ9にち閲覧えつらん
  5. ^ a b c d マーク・A・ノレルアメリカ自然しぜん博物館はくぶつかん 恐竜きょうりゅうだい図鑑ずかん田中たなか康平やすひらかんやく)、久保くぼ美代子みよこわけ)、化学かがく同人どうじん、2020ねん12がつ10日とおか、212-215ぺーじISBN 978-4-7598-2051-5 
  6. ^ 石川いしかわ弘樹ひろき ちょ「Ceratopsidae」、坂田さかた智佐ちさ へん恐竜きょうりゅうはく2023 THE DINOSAUR EXPO 2023』真鍋まなべしん 監修かんしゅうNHKNHKプロモーション朝日新聞社あさひしんぶんしゃ、2023ねん、99ぺーじ 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]