ネイサン・ケルシー・ホール

ネイサン・ケルシー・ホール

ネイサン・ケルシー・ホール（Nathan Kelsey Hall, 1810年ねん3月28日にち - 1874年ねん3月2日にち）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの政治せいじ家か。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく下院かいん議員ぎいんおよびアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく郵政ゆうせい長官ちょうかんを務つとめた。

生おい立たちと家族かぞく

1810年ねん3月28日にち、ホールはニューヨーク州しゅうマーセラスにおいて、アイラ・ホール (Ira Hall, 1788-1860) とキャサリン・ローズ (Catharine Rose, 1789-1814) の息子むすことして誕生たんじょうした。

ホールの母親ははおやは1810年ねんに死去しきょし、またホールの父親ちちおやは1818年ねんにホールのもとを離はなれて西方せいほうへ移住いじゅうした。ホールは自身じしんが生うまれた農場のうじょうで1826年ねんまで生活せいかつし、地元じもとのオノンダガ・ヴァレー・アカデミーで学まなんだ。

1826年ねん、ホールは父親ちちおやと再会さいかいするために故郷こきょうを離はなれ、ナイアガラ・フロンティアで父親ちちおやと再会さいかいした。ホールはニューヨーク州しゅうバッファローにおいて父親ちちおやが営いとなむ靴くつ屋やの仕事しごとの手伝てつだいを始はじめたが、間まもなくホールは法律ほうりつの勉強べんきょうをするためにバッファローを離はなれた。

1832年ねん11月16日にち、ホールはエミリー・ペイン (Emily Payne, 1811-1880) と結婚けっこんした。2人ふたりの間あいだには以下いかの子供こどもが生うまれた。

• ネイサン・ホール (Nathan Hall, 1833-1835)
• フレデリック・ホール (Frederick Hall, 1836-1852)
• エミリー・ホール (Emily Hall, 1838-1863)
• フランク・ホール (Frank Hall, 1845-1848)
• グレイス・ホール (Grace Hall, 1850-1880)

弁護士べんごし業ぎょう

1826年ねん5月1日にち、ホールはニューヨーク州しゅうイースト・オーロラにおいて、開業かいぎょう間あいだもない弁護士べんごしミラード・フィルモアの法律ほうりつ事務所じむしょに雇やとわれた。ホールはフィルモアの下したで法律ほうりつを学まなんだ。

ホールはフィルモアとともに、公私こうしともに助たすけ合あった。2人ふたりは困難こんなんな状況じょうきょうをともに乗のり越こえ、同おなじ労働ろうどう的てき価値かち観かんを共有きょうゆうした。ホールは自身じしんのノートにおいて、自みずからの信条しんじょうについて以下いかのように述のべた。

私わたしの信条しんじょうは誠実せいじつさ、勤勉きんべんさ、そして忍耐にんたい強つよさであります。それらは私わたしに名誉めいよ、富とみ、そして普遍ふへん的てき尊敬そんけいをもたらしてくれるでしょう。

1830年ねん、ホールはフィルモアとともにバッファローに移うつり、共同きょうどうで弁護士べんごし業ぎょうを開始かいしした。2人ふたりはともにビジネスと政治せいじで成功せいこうを収おさめた。

初期しょきの政治せいじ活動かつどう

ホールは1832年ねんに司法しほう試験しけんに合格ごうかく後ご、ニューヨーク州しゅうエリー郡ぐん副ふく書記官しょきかん、エリー郡ぐん監督かんとく委員いいん会かい書記官しょきかん、バッファロー市し検察官けんさつかん、バッファロー市議会しぎかい議員ぎいんを歴任れきにんした。さらにホールは1839年ねんにニューヨーク州しゅう衡平こうへい法ほう裁判所さいばんしょ判事はんじ補佐ほさ官かん、1841年ねんから1845年ねんまでニューヨーク州しゅう民事みんじ訴訟そしょう裁判所さいばんしょ判事はんじ、1846年ねんにニューヨーク州しゅう下院かいん議員ぎいんを務つとめた。

1846年ねん、ホールはニューヨーク州しゅう第だい32選挙せんきょ区くにおいてホイッグ党とうから合衆国がっしゅうこく下院かいん議員ぎいんに選出せんしゅつされた。ホールは1847年ねんから1849年ねんまで合衆国がっしゅうこく下院かいん議員ぎいんを務つとめた。ホールは1848年ねんにも同どう選挙せんきょ区くから合衆国がっしゅうこく下院かいん議員ぎいんに立候補りっこうほしたが、敗北はいぼくした。

郵政ゆうせい長官ちょうかん

1850年ねん、ホールはミラード・フィルモア大統領だいとうりょうにより、郵政ゆうせい長官ちょうかんに任命にんめいされた。ホールは1852年ねんまで郵政ゆうせい長官ちょうかんを務つとめ、また短期間たんきかん内務ないむ長官ちょうかん代行だいこうも務つとめた。

ホールは郵政ゆうせい長官ちょうかんとして、最高さいこうで3000マイルを超こえる距離きょりを扱あつかう国内こくない郵便ゆうびんに対たいし、その郵便ゆうびん料金りょうきんを3セントまで縮小しゅくしょうした。これについてホールは、後のちにこのように述のべた。

郵政省ゆうせいしょうの収益しゅうえきが郵便ゆうびん料金りょうきんの削減さくげんによって絶たえず減少げんしょうし続つづけたことは、否定ひていしようのない事実じじつです。しかしながらこの減益げんえきは、この削減さくげんによって得えられる公益こうえきに鑑かんがみると、ごくわずかなものでしかないと考かんがえます。

晩年ばんねん

1852年ねん、ホールは郵政ゆうせい長官ちょうかんを辞任じにんし、ニューヨーク州しゅう北地きたじ区くの合衆国がっしゅうこく地方裁判所ちほうさいばんしょ判事はんじとなった。ホールは以後いご22年間ねんかんに渡わたって、バッファローを管轄かんかつした。

1874年ねん3月2日にち、ホールは過労かろうにより、バッファローで死去しきょした。ホールの遺体いたいはバッファロー市内しないのフォレスト・ローン墓地ぼちに埋葬まいそうされた。

外部がいぶリンク

• United States Congress. "ネイサン・ケルシー・ホール (id: H000062)". Biographical Directory of the United States Congress (英語えいご).

公職こうしょく
先代せんだい ジェイコブ・コラマー	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく郵政ゆうせい長官ちょうかん 1850年ねん7月がつ23日にち - 1852年ねん8月がつ31日にち	次代じだい サミュエル・ディキンソン・ハバード