ハインツ・G・コンザリク

ハインツ・G・コンザリク Heinz G. Konsalik
誕生たんじょう	1921年ねん5月28日にち ドイツ ケルン
死没しぼつ	(1999-10-02) 1999年ねん10月2日にち（78歳さい没ぼつ） オーストリア ザルツブルク
職業しょくぎょう	小説しょうせつ家か
言語げんご	ドイツ語ご
国籍こくせき	ドイツ
ウィキポータル 文学ぶんがく

ハインツ・G・コンザリク（Heinz G. Konsalik、1921年ねん5月28日にち - 1999年ねん10月2日にち）は、ドイツの小説しょうせつ家か。男性だんせい。ケルン生うまれ。本名ほんみょうはハインツ・ギュンター。「コンザリク」は母方ははかたの姓せい。

時事じじ性せいを重視じゅうししたエンターテインメント小説しょうせつを40年ねんを超こえる作家さっか生活せいかつで百ひゃく数すう十じゅう冊さつ刊行かんこう。その執筆しっぴつジャンルは冒険ぼうけん物ぶつや恋愛れんあい物ぶつ、スパイ物ぶつ、戦記せんき物ぶつからメディカルスリラーまで多岐たきにわたる。ドイツの国民こくみん作家さっかであり、ヨーロッパでコンザリクの名なを知しらない人ひとはいないというほどの国境こっきょうを越こえたベストセラー作家さっかである。

略歴りゃくれき

ケルン、ミュンヘン、ウィーンの各かく大学だいがくで演劇えんげき学がく、文学ぶんがく史し、ドイツ文学ぶんがくを学まなぶ。第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんに召集しょうしゅうされ、報道ほうどう班はん員いんとして独どくソ戦せんの各地かくちを転戦てんせん。1945年ねんに復員ふくいん。その後ご大学だいがくを卒業そつぎょうし、出版しゅっぱん社しゃ勤務きんむを経へて1951年ねんからフリーの小説しょうせつ家かとなった。

作品さくひんの時事じじ性せいを重視じゅうししており、結果けっか的てきに予言よげん的てきな作品さくひんとなったものも少すくなくなかった。1972年ねんにミュンヘンオリンピック事件じけんが発生はっせいした際さいには、それに酷似こくじした事件じけんを描えがいた作品さくひんを前年ぜんねんに発表はっぴょうしていたため、コンザリクの作品さくひんが事件じけんを引ひき起おこしたのではないかとして社会しゃかい問題もんだい化かした。

日本にっぽんでは、香港ほんこんでの連続れんぞく殺人さつじん事件じけんをティン警部けいぶとドイツ人じん医師いしのメルカーが捜査そうさする『死しの微笑びしょう』（1983年ねん）や、航空こうくう業界ぎょうかいの実態じったいに迫せまるテクノスリラー『SOS発信はっしん!』（1995年ねん）などが翻訳ほんやく出版しゅっぱんされている。

日本語にほんご訳やく作品さくひん

• 第だい6軍ぐんの心臓しんぞう : 1942〜3年ねんスタリングラート地下ちか野戦やせん病院びょういん （訳わけ：金森かなもり誠まこと也、1984年ねん3月がつ、フジ出版しゅっぱん社しゃ、ISBN 4-89226-061-4）（Das Herz der 6. Armee）
• スタリングラートの医師いし : 捕虜ほりょ収容しゅうよう所しょ5110-47 （訳わけ：畔上うねがみ司つかさ、1984年ねん9月がつ、フジ出版しゅっぱん社しゃ、ISBN 4-89226-067-3）（Der Arzt von Stalingrad）
• 極限きょくげんに生いきる : 疎外そがいされ死しぬ以外いがいの権利けんりを剥奪はくだつされた一団いちだんの物語ものがたり （訳わけ：畔上うねがみ司つかさ、1985年ねん6月がつ、フジ出版しゅっぱん社しゃ、ISBN 4-89226-068-1）（Strafbataillon 999）
• 死しの微笑びしょう （訳わけ：畔上うねがみ司つかさ、1997年ねん6月がつ、文春ぶんしゅん文庫ぶんこ、ISBN 4-16-730975-0）（Der Dschunkendoktor (1983)）
• SOS発信はっしん! （訳わけ：畔上うねがみ司つかさ、1998年ねん9月がつ、文春ぶんしゅん文庫ぶんこ、ISBN 4-16-752755-3）（Mayday, Mayday: Eastern Wings 610 (1995)）

参考さんこう文献ぶんけん

• ハインツ・G・コンザリク『死しの微笑びしょう』（1997年ねん6月がつ、文春ぶんしゅん文庫ぶんこ） 訳者やくしゃあとがき（畔上うねがみ司つかさ）
• ハインツ・G・コンザリク『SOS発信はっしん!』（1998年ねん9月がつ、文春ぶんしゅん文庫ぶんこ） 訳者やくしゃあとがき（畔上うねがみ司つかさ）

関連かんれん項目こうもく

• 推理すいり作家さっか一覧いちらん#ドイツ語ご圏けん