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ヘルシュライバー

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヘルシュライバードイツ: Hellschreiber)は、ファックスをベースとしたテレタイプ一種いっしゅで、ルドルフ・ヘル発明はつめいした。 機械きかいてき構造こうぞう単純たんじゅん可動かどう部品ぶひんすくなく、メンテナンスが容易ようい有線ゆうせん無線むせんわずてい品質ひんしつ通信つうしん回線かいせんでも受信じゅしんしゃ理解りかいできる情報じょうほうおくれることが最大さいだい利点りてんである[よう出典しゅってん]。また、送信そうしん改良かいりょうするだけであらゆる文字もじおくれるメリットから、日本にっぽん中国ちゅうごくなどの漢字かんじ文化ぶんかけんでもひろ使用しようされていた[だれ?]

この装置そうちは1920年代ねんだい後半こうはん最初さいしょ開発かいはつされ、1930年代ねんだいからおも固定こてい電話でんわのプレスサービスに使用しようされていた。 また、だい世界せかい大戦たいせんちゅうにはドイツぐんエニグマ暗号あんごうシステムとわせて使用しようした。 戦後せんごから1980年代ねんだいまで、通信つうしんしゃあいだひろもちいられた。現代げんだいでは、アマチュア無線むせんによる通信つうしんモードとして使用しようされている。これは HellschreiberFeld-Hell 、またはたんHellばれる。

日本にっぽんでは「鍵盤けんばん模写もしゃ電信でんしん」とばれ東方とうほう電機でんき(かぶ)(松下電送まつしたでんそう機器きき(かぶ)の前身ぜんしん)やソニーが日本語にほんごのカタカナえいすうおくれる機種きしゅ生産せいさんしていた。 戦後せんご新聞しんぶんしゃなどでかみテープに手書てがきした文字もじ光学こうがくてきって送信そうしんする「新聞しんぶん原稿げんこう電送でんそう装置そうち」として1980年代ねんだいまで使用しようされていた。

ソニーに昭和しょうわ22ねん4がつ入社にゅうしゃした木原きはら信敏のぶとし鍵盤けんばん模写もしゃ電信でんしん部署ぶしょ配属はいぞくされ開発かいはつかかわっていた、この当時とうじ機械きかいはカタカナを送信そうしんすることができ、外国がいこく短波たんぱ放送ほうそうながれていた情報じょうほう受信じゅしんすることもできた。[1] このとき機械きかい平成へいせいになってソニーの展示てんじかい展示てんじされたことがある。

伝達でんたつ原理げんり

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かく文字もじは7ぎょう×7れつのグリッド、つまり49ドットに分割ぶんかつされる。ラスター送信そうしんにより、ヘルシュライバーはラスターじょう再現さいげんできるあらゆる文字もじ送信そうしんできる。

以下いか画像がぞうのように、グリッドのかくれつしたからうえに、それをひだりからみぎおくる。 送信そうしんにはカムディスクがおさまっていて、送信そうしんのキーをすと1かいころがし、おく文字もじおうじてことなるながさの電流でんりゅうパルスを生成せいせいする。


あやま訂正ていせい機能きのう

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この装置そうちにはあやま訂正ていせい機能きのうふくまれていないが、おな文字もじ平行へいこうれつ印刷いんさつすることで冗長じょうちょうせい確保かくほしている。同期どうきくずれると印刷いんさつななめになるが、れつ印字いんじすることによって人間にんげんのうない補正ほせいして文字もじることが出来できる。また、受信じゅしん信号しんごう強弱きょうじゃくにより白黒しろくろではなくアナログな中間ちゅうかん濃度のうど印刷いんさつされるため、受信じゅしんしゃはかすれた文字もじむことでもと文字もじ推測すいそくすることが可能かのうとなる。

冗長化のために各行を2回印刷する

画像がぞう

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出典しゅってん

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  1. ^ 木原きはら信敏のぶとし『ソニー技術ぎじゅつ秘密ひみつ』2018ねん1がつ、25-27ぺーじISBN 978-4-909539-00-7 

外部がいぶリンク

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