ペーター・フォン・ビロン

ペーター・フォン・ビロン Peter von Biron
クールラント・ゼムガレン公こう
在位ざいい	1769年ねん - 1795年ねん
出生しゅっしょう	(1724-02-15) 1724年ねん2月がつ15日にち クールラント・ゼムガレン公国こうこく、ミタウ
死去しきょ	(1800-01-13) 1800年ねん1月がつ13日にち（75歳さい没ぼつ） クールラント・ゼムガレン公国こうこく、イェレニュフ
配偶はいぐう者しゃ	カロリーナ・フォン・ヴァルデック＝ピルモント
	エフドキア・ユスポヴァ
	ドロテア・フォン・メデム
子女しじょ	ヴィルヘルミーネ パウリーネ ヨハンナ・カタリーナ ドロテア
家名かめい	ビロン・フォン・クールラント家か
父親ちちおや	クールラント公こうエルンスト・ヨハン・フォン・ビロン
母親ははおや	ベニグナ・フォン・トロタ

ペーター・フォン・ビロン（Peter von Biron、1724年ねん2月がつ15日にち - 1800年ねん1月がつ13日にち）は、最後さいごのクールラント公こう（在位ざいい：1769年ねん - 1795年ねん）。

生涯しょうがい

ビロンは後のちにクールラント公こうとなるエルンスト・ヨハン・フォン・ビロンと、その妻つまベニグナ・フォン・トロタとの間あいだにで生うまれた。1740年ねん、ビロンは父ちちの政治せいじ的てき失脚しっきゃくに伴ともない、家族かぞくとともにシベリアへの流刑りゅうけいを受うけている。1769年ねんに父ちちからクールラント・ゼムガレン公国こうこくを相続そうぞくしたが、ビロンは公国こうこくの統治とうち権けんを放棄ほうきする代かわりに高額こうがくな年金ねんきんをロシア帝国ていこくから受うけ取とり、1795年ねんには領土りょうどを正式せいしきにロシアへ譲渡じょうとした。

1771年ねん11月7日にち、王立おうりつ協会きょうかいフェローに選出せんしゅつされた。

ロシア政府せいふから受うけ取とった年金ねんきんで、ベルリンのウンター・デン・リンデン大通おおどおりにあった邸宅ていたくクールラント宮殿きゅうでん（1782年ねんに購入こうにゅう）を大々的だいだいてきに改装かいそうするという念願ねんがんを叶かなえた。1785年ねん、ビロンはフリードリヒスフェーデ（現在げんざいのティアーパルク・ベルリン動物どうぶつ園えんの一部いちぶ）にあった公園こうえんと城しろを買かい取とり、これも華美かびなものに作つくり変かえた。さらに翌よく1786年ねん4月がつ、ボヘミア貴族きぞくのフランツ・ヨーゼフ・マクシミリアン・フォン・ロプコヴィッツ侯爵こうしゃくからシレジアのザーガン公おおやけ領りょうを購入こうにゅうした。1800年ねんに死去しきょ、ビロン・フォン・クールラント家かの家督かとくは甥おいのグスタフ・カリクストが相続そうぞくした。

子女しじょ

ビロンは2度どの結婚けっこんで子供こどもをもうけることが出来できず、1779年ねんに40歳さい近ちかく年下とししたのドロテア・フォン・メデムと三さん度目どめの結婚けっこんをし、間あいだには4人にんの娘むすめをもうけた。

• カタリーナ・フリーデリケ・ヴィルヘルミーネ・ベニグナ（1781年ねん - 1839年ねん） - ザーガン女おんな公こう。シレジアのザーガン公おおやけ領りょうとボヘミアのナーホトを相続そうぞく。
• マリア・ルイーゼ・パウリーネ（1782年ねん - 1845年ねん） - ホーエンツォレルン＝ヘヒンゲン侯こうフリードリヒ・ヘルマン・オットーと結婚けっこん、のちザーガン女おんな公こう。
• ヨハンナ・カタリーナ（1783年ねん - 1876年ねん） - ナポリ貴族きぞくのアチェレンツァ公爵こうしゃくフランチェスコ・ラヴァスキエーリ・フィエスキ・スクアルチャフィコ・ピネッリ・ピニャテッリ・イ・アイメルク（ナポリ王妃おうひマリア・カロリーナの愛人あいじん）と結婚けっこん。
• ドロテア（1793年ねん - 1862年ねん） - 第だい2代だいタレーラン公爵こうしゃく、ディーノ公爵こうしゃくエドモン・ド・タレーラン＝ペリゴールと結婚けっこん。実みの父親ちちおやはポーランド貴族きぞくアレクサンデル・バトフスキだったが、ビロンによって実子じっしとして認知にんちされた。のちザーガン女おんな公こう。

出典しゅってん

爵位しゃくい・家督かとく
先代せんだい エルンスト・ヨハン・フォン・ビロン	クールラント公こう 1769年ねん - 1795年ねん	次代じだい ロシア帝国ていこくによる併合へいごう
先代せんだい ヨーゼフ・フォン・ロプコヴィッツ	ザーガン公こう 1786年ねん - 1800年ねん	次代じだい ヴィルヘルミーネ・フォン・ビロン