ホワイト・ボイス

ホワイト・ボイス
Sorry to Bother You
監督かんとく	ブーツ・ライリー
脚本きゃくほん	ブーツ・ライリー
製作せいさく	ニナ・ヤン・ボンジョヴィ ケリー・ウィリアムズ ジョナサン・ダフィー チャールズ・D・キング ジョージ・ラッシュ フォレスト・ウィテカー
製作せいさく総そう指揮しき	マイケル・Y・チョウ ポピー・ハンクス フィリップ・エンゲルホーン キャロライン・カプラン ガス・デアドロフ キム・ロス マイケル・K・シェン
出演しゅつえん者しゃ	ラキース・スタンフィールド テッサ・トンプソン ジャーメイン・フォーラー オマリ・ハードウィック ダニー・グローヴァー スティーヴン・ユァン アーミー・ハマー
音楽おんがく	チューン・ヤーズ ザ・コープ
撮影さつえい	ダグ・エメット
編集へんしゅう	テレル・ギブソン
製作せいさく会社かいしゃ	シグニフィカント・プロダクションズ MARCO シネリーチ アンナプルナ・ピクチャーズ
配給はいきゅう	ミラー・リリーシング フォーカス・フィーチャーズ/ユニバーサル・ピクチャーズ
公開こうかい	2018年ねん7月がつ6日にち（限定げんてい公開こうかい） 2018年ねん7月がつ13日にち（拡大かくだい公開こうかい） 劇場げきじょう未み公開こうかい
上映じょうえい時間じかん	112分ふん
製作せいさく国こく	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
言語げんご	英語えいご
製作せいさく費ひ	320万まんドル
興行こうぎょう収入しゅうにゅう	$18,285,560

『ホワイト・ボイス』（原題げんだい:Sorry to Bother You）は2018年ねんにアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくで公開こうかいされたコメディ映画えいがである。監督かんとくはブーツ・ライリー、主演しゅえんはラキース・スタンフィールドが務つとめた。本ほん作さくはライリーの監督かんとくデビュー作さくである。

本ほん作さくは日本にっぽん国内こくないで劇場げきじょう公開こうかいされなかったが、Amazonプライム・ビデオなどでの配信はいしんが行おこなわれている。

概略がいりゃく

カリフォルニア州しゅうオークランド。カシアス・グリーン（キャッシュ）は叔父おじの家いえの車庫しゃこを家いえ代かわりに暮くらしながら職しょく探さがしを続つづけていた。やっとの思おもいで電話でんわ営業えいぎょうの職しょくに就つくことができたが、黒人こくじん特有とくゆうのアクセントが原因げんいんで客きゃくの獲得かくとくに難儀なんぎする羽目はめとなった。しかし、白人はくじん特有とくゆうのアクセントを習得しゅうとくしたことで、キャッシュは営業えいぎょう成績せいせきトップに躍おどり出でることができた。瞬またたく間まに成功せいこう者しゃへの階段かいだんを駆かけ上あがることになったキャッシュだったが、その成功せいこうが原因げんいんで恋人こいびとのデトロイトとの関係かんけいが悪化あっかすることとなった。デトロイトは最低さいてい賃金ちんぎんの職しょくで糊口ここうをしのぐ傍かたわら、バンクシー風ふうの芸術げいじゅつ家集かしゅう団だんの一員いちいんとして活動かつどうしていたのである。その芸術げいじゅつ家集かしゅう団だんはキャッシュの会社かいしゃを標的ひょうてきとして抗議こうぎ活動かつどうを行おこなっていた。

そんなある日ひ、キャッシュは会社かいしゃの社長しゃちょうを務つとめるスティーヴ・リフトに面会めんかいする機会きかいを得えた。リフトはコカインと乱交らんこうに明あけ暮くれる日々ひびを送おくっており、とてもまともな人間にんげんには見みえなかった。やがて、キャッシュは会社かいしゃが巨きょ悪あくに加担かたんしていることを知しるが、彼かれは引ひき返かえすにはもう遅おそすぎる地点ちてんにいた。

キャスト

※日本語にほんご吹ふき替かえ版ばんははIYUNO-SDI GROUP／IYUNO STUDIOSによる製作せいさくである。

• ラキース・スタンフィールド - カシアス・グリーン（キャッシュ）（林はやし勇いさむ）
  • デヴィッド・クロス - キャッシュの白人はくじん風ふうの声こえ（保ほ村むら真しん）
  • マハリ・クラウン - キャッシュの偽物にせもの
• テッサ・トンプソン - デトロイト（沢さわ城じょうみゆき）
  • リリー・ジェームズ - デトロイトの白人はくじん風ふうの声こえ
• ジャーメイン・フォーラー - サラヴァドール（中務なかつかさ貴幸たかゆき）
• オマリ・ハードウィック - ミスター・ブランク（中野なかの泰佑たいすけ）
  • パットン・オズワルト - ブランクの白人はくじん風ふうの声こえ （江こう越こし彬あきら紀き）
• テリー・クルーズ - セルジオ・グリーン
• ダニー・グローヴァー - ラングストン（大下おおした昌之まさゆき）
• スティーヴン・ユァン - ならず者もの（増ぞう元もと拓也たくや）
• アーミー・ハマー - スティーヴ・リフト（中谷なかたに一博かずひろ）
• ケイト・バーラント - ダイアナ・ディバーチェリー (杏あんず寺てら円えん花はな)
• マイケル・X・ソマーズ - ジョニー（関口せきぐち雄吾ゆうご）
• ロバート・ロングストリート - アンダーソン（片山かたやま公こう輔）
• フォレスト・ウィテカー - デマリウス
• ロザリオ・ドーソン - エレベーターの音声おんせい案内あんない

製作せいさく

ライリー・ブーツが本ほん作さくの脚本きゃくほんの執筆しっぴつに取とりかかったのは2011年ねんのことであったが、映画えいが化かまでには数すう年ねんを要ようすることになった。ブーツ自身じしん、脚本きゃくほんが実際じっさいに映画えいが化かされることになるとは想定そうていしていなかったのだという。

2017年ねん6月15日にち、ブーツ・ライリーの映画えいが監督かんとくデビュー作さくにラキース・スタンフィールド、テッサ・トンプソン、スティーヴ・ユァンが起用きようされたと報ほうじられた。21日にち、アーミー・ハマーがキャスト入いりした。22日にち、ジャーメイン・フォーラーの出演しゅつえんが決きまった。27日にち、オマリ・ハードウィックとテリー・クルーズが本ほん作さくに出演しゅつえんするとの報道ほうどうがあった。7月26日にち、残のこりの主要しゅようキャストが発表はっぴょうされた。

撮影さつえい

本ほん作さくの主要しゅよう撮影さつえいは2017年ねん6月がつ22日にちにオークランドで始はじまり、同年どうねん7月がつ30日にちに終了しゅうりょうした。

公開こうかい

2018年ねん1月がつ20日はつか、本ほん作さくはサンダンス映画えいが祭さいでプレミア上映じょうえいされた。25日にち、アンナプルナ・ピクチャーズが本ほん作さくの全米ぜんべい配給はいきゅう権けんを獲得かくとくしたと報ほうじられた。3月12日にち、本ほん作さくはサウス・バイ・サウスウェストで上映じょうえいされた。当初とうしょ、本ほん作さくは2018年ねん6月がつ29日にちに全米ぜんべい公開こうかいされる予定よていだったが、後のちに公開こうかい日びは同年どうねん7月がつ6日にちに延期えんきされることになった。

興行こうぎょう収入しゅうにゅう

2018年ねん7月がつ6日にち、本ほん作さくは全米ぜんべい16館かんで限定げんてい公開こうかいされ、公開こうかい初はつ週末しゅうまつに72万まん7266ドル（1館かん当あたり4万まん5454ドル）を稼かせぎ出だし、週末しゅうまつ興行こうぎょう収入しゅうにゅうランキング初はつ登場とうじょう16位いとなった。13日にち、本ほん作さくは全米ぜんべい805館かんで拡大かくだい公開こうかいされ、週末しゅうまつに420万まんドルを稼かせぎ出だし、週末しゅうまつ興行こうぎょう収入しゅうにゅうランキング7位いとなった。

評価ひょうか

本ほん作さくは批評ひひょう家かから絶賛ぜっさんされている。映画えいが批評ひひょう集積しゅうせきサイトのRotten Tomatoesには82件けんのレビューがあり、批評ひひょう家か支持しじ率りつは94%、平均へいきん点てんは10点てん満点まんてんで7.8点てんとなっている。サイト側がわによる批評ひひょう家かの見解けんかいの要約ようやくは「大胆だいたんな野心やしんが秘ひめられており、痛烈つうれつな面白おもしろさもある。そして、完全かんぜんにオリジナルな作品さくひんである。『ホワイト・ボイス』はブーツ・ライリー監督かんとくに映像えいぞう作家さっかとしてのフレッシュな才能さいのうが到来とうらいしていたことを高たからかに宣言せんげんする作品さくひんである。」となっている。また、Metacriticには34件けんのレビューがあり、加重かじゅう平均へいきん値ちは79/100となっている。

外部がいぶリンク

• 英語えいご版ばん公式こうしきサイト
• Sorry to Bother You - IMDb（英語えいご）