マリエット・ダンギャン

『妾わらわを見みせびらかすオルレアン公爵こうしゃく』、ウジェーヌ・ドラクロワ画が、1825年ねん頃ごろ、ティッセン＝ボルネミッサ美術館びじゅつかん蔵くらの中なかで描えがかれたマリエットとオルレアン公こうルイ

マリエット・ダンギャン（Mariette d'Enghien, 生なま没年ぼつねん不ふ詳しょう）は、15世紀せいき初頭しょとう、ヴァロワ朝あさ時代じだいフランスの貴族きぞく女性じょせい、公おおやけ妾わらわ。

モンス城代じょうだいを務つとめたジャック・ダンギャン（Jacques d'Enghien）の娘むすめで、出生しゅっしょう時じの名前なまえはヨランド・ダンギャン（Yolande d'Enghien）といった。祖父そふや伯父おじからウィエジュ（Wiège）とファニョール（Fagnole）の所領しょりょうを相続そうぞくした。

1389年ねん、フランス王おうシャルル6世せいに侍従じじゅうとして仕つかえるカニーの領主りょうしゅオーベール・ド・フラマン（Aubert Le Flamenc）と結婚けっこんした。シャルル6世せいの弟おとうとオルレアン公こうルイの妾わらわとなり、1402年ねん公爵こうしゃくの子こジャン・ド・デュノワを出産しゅっさんした（これが彼女かのじょの主おもなフロルイトゥとなる）。没ぼつ地ちはクレー（現げんオーヴェルニュ＝ローヌ＝アルプ地域ちいき圏けんイゼール県けんグルノーブル郡ぐん）。

参考さんこう文献ぶんけん

• Emery, Anthony (2016). Seats of Power in Europe during the Hundred Years War. Oxbow Books 
• Practices of Diplomacy in the Early Modern World C.1410-1800. Routledge. (2017)