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ミーゼス研究所(Mises Institute)は、オーストリア学派経済学を広める目的で作られ、オーストリアの経済学者ルートヴィヒ・フォン・ミーゼスの名をとって命名されたシンクタンクである[1]。リバタリアニズムや無政府資本主義、オーストリア学派経済学の研究者が所属している。
ミーゼス研究所は、リバタリアン経済学者のマレー・ロスバードとリバタリアン系シンクタンクケイトー研究所の間で1980年代初期に起こった論争の後、ロスバードと彼の支持者を中心に1982年に設立された[2]。
設立理念は「古典的自由主義、リバタリアニズムの政治理論、オーストリア学派経済学の教育と研究」であると述べられている[3]。
ミーゼス研究所には設立当初からいる16人と、後に国内外から加わった70人のスタッフがいる。
いかなる形態の政府も抑圧的であり、富の創造にとって有害だと主張している[4]。また、知的財産権に反対している[5]。
基本的にリバタリアニズムの立場をとるが、文化面において保守的な立場をとることがある。例えば、移民制限の支持や、2016年大統領選挙におけるドナルド・トランプ候補への共感や、道徳問題における保守派への共感などが挙げられる[6]。このように、伝統的価値観を賞揚するリバタリアンはパレオ・リバタリアンと言われる。
出典は研究所ウェブサイト[7]。
- ウォルター・ブロック(英語版)
(無政府資本主義を唱える経済学者)
- ハンス・ヘルマン・ホッペ
(パレオ・リバタリアン、ネヴァダ大学教授)
- ヘスース・ウエルタ・デ・ソト
(スペインのレイ・フアン・カルロス大学教授)
- ゲイリー・ノース
(キリスト教再建主義者の経済学者)
- ロン・ポール
(医者、政治家)
- トーマス・ウッズ(英語版)
(歴史家、政治アナリスト)
- マレー・ロスバード
(無政府資本主義の創始者、1995年没)
- ジョセフ・ソブラン(英語版)
(ジャーナリスト、保守主義からの転向者、2010年没)
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