リディキュラス・シックス

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リディキュラス・シックス
The Ridiculous 6
監督かんとく フランク・コラチ
脚本きゃくほん ティム・ハーリヒー英語えいごばん
アダム・サンドラー
製作せいさく アダム・サンドラー
アレン・コヴァート英語えいごばん
テッド・サランドス英語えいごばん
出演しゅつえんしゃ アダム・サンドラー
テリー・クルーズ
ホルヘ・ガルシア
テイラー・ロートナー
音楽おんがく ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ
エルモ・ウェバー
撮影さつえい ディーン・セムラー
編集へんしゅう トム・コステイン
製作せいさく会社かいしゃ ハッピー・マディソン・プロダクションズ英語えいごばん
配給はいきゅう 世界の旗 Netflix
公開こうかい 世界の旗 2015ねん12月11にち
上映じょうえい時間じかん 120ふん
製作せいさくこく アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
言語げんご 英語えいご
製作せいさく $60,000,000[1]
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リディキュラス・シックス』(The Ridiculous 6)は2015ねんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくコメディ映画えいが監督かんとくフランク・コラチ主演しゅえんアダム・サンドラーつとめた。劇場げきじょう公開こうかいはされず、Netflixによって世界せかい各国かっこく配信はいしんされている。

ストーリー[編集へんしゅう]

西部せいぶ開拓かいたく時代じだいのアメリカ。トミー・ストックバーンという気性きしょうおだやかな男性だんせいがいた。かれネイティブ・アメリカンそだてられ、ナイフのあつかいにけていたことからホワイト・ナイフという愛称あいしょうしたしまれていた。トミーはおな集落しゅうらくむスモーキング・フォックスと結婚けっこんすることになっていた。そんなある、トミーはウィル・パッチひきいるならずものいちぎょう喧嘩けんかまれてしまったが、なにとかそのから脱出だっしゅつすることができた。そのとき、トミーはクレムの左目ひだりめつぶしてしまった。トミーが集落しゅうらくかえると、そこにはフランク・ストックバーンと名乗なの銀行ぎんこう強盗ごうとうがいた。フランクは自分じぶんこそがトミーの父親ちちおやだと主張しゅちょうした。半信半疑はんしんはんぎのトミーではあったが、フランクに自分じぶん母親ははおやについてかたはじめた。トミーの母親ははおやかれ学校がっこうれて途中とちゅうなぞおとこ銃撃じゅうげきされいのちとしてしまったのである。トミーはおとこかおおぼえていなかったが、ずみがあったことははっきりと記憶きおくしていた。トミーはその事件じけん記憶きおくいまだにくるしめられていた。それをいたフランクは「おれ肺病はいびょうでもうすぐぬだろう。だが、人生じんせい最後さいご息子むすこ再会さいかいできてかった。おれやなぎちかくにあるくさむらのなかに5まんドルをめた。おまえきに使つかえ。」とトミーにった。翌日よくじつ、フランクと因縁いんねんがあるならずものたちが集落しゅうらくにやってた。そのリーダーであるるシセロは、フランクにかねのありかをおしえろとってきた。フランクはトミーと集落しゅうらく安全あんぜんえに、ならずものたちを5まんドルのありかに案内あんないすることにした。一方いっぽうのトミーは父親ちちおやと5まんドルをすく方法ほうほう模索もさくしていた。

5まんドルをかえすにはそれをぬすすしかないとかんがえたトミーは、その計画けいかくをすぐさま実行じっこううつそうとした。しかし、部族ぶぞく長老ちょうろうたちがぬすみをしとしなかったため、トミーは卑劣ひれつ人間にんげんたち(汚職おしょく政治せいじ差別さべつ主義しゅぎしゃ)からかねぬすすことにした。たび途中とちゅう、トミーは自分じぶんに5にん異母いぼ兄弟きょうだいがいることをった。ロバりのレイモン、うたぐふかだい酒飲さけのみのダニー、ピアニストのチコ、楽天らくてんのリル・ピート、山男やまおとこのヘルムの5にんであり、かれらはトミーの計画けいかく協力きょうりょくしてくれることになった。ダニーとチコが合流ごうりゅうしたとき、チコの上司じょうしあるるスマイリー・ハリスも合流ごうりゅうすることとなった。ハリスはフランクの強盗ごうとうだん一員いちいんだったが、フランクがかねげしたさい荒野あらのりにされてにかけたのだという。

そのころ、クレムはウィルひきいるパッチ・ギャングに合流ごうりゅうしていた。クレムはギャングのおきてしたがって右目みぎめつぶした。そこまでしてギャングに合流ごうりゅうしたのは、自分じぶん左目ひだりめつぶしたトミーに復讐ふくしゅうするためであった。パッチ・ギャングはトミーをおびきすために、スモーキング・フォックスを人質ひとじちった。クレムが失明しつめいしていることにいたフォックスは、そのすきいて脱走だっそうしようとしていた。

キャスト[編集へんしゅう]

括弧かっこない日本語にほんご吹替

日本語にほんごばんスタッフ:演出えんしゅつ依田よだ孝利たかとし翻訳ほんやく緒方おがた真紀まき音楽おんがく演出えんしゅつ市之瀬いちのせ洋一よういち制作せいさく東北新社とうほくしんしゃ

製作せいさく[編集へんしゅう]

コロンビア・ピクチャーズパラマウント・ピクチャーズワーナー・ブラザース映画えいがほんさく製作せいさくんだが、いずれの会社かいしゃ途中とちゅう企画きかくからくことになった[2]2015ねん1がつ、Netflixがほんさく製作せいさくおこなうと発表はっぴょうし、テイラー・ロートナー、ニック・ノルティ、ブレイク・シェルトン、スティーヴ・ブシェミ、ロブ・シュナイダー、ウィル・フォーテ、ヴァニラ・アイス、ルーク・ウィルソンがあらたにキャストりした[3]。2月16にち、ホルヘ・ガルシアがほんさく出演しゅつえんすることになったとほうじられた[4]

ほんさく主要しゅよう撮影さつえいは2015ねん2がつ20日はつかはじまり、同年どうねん5がつ2にち終了しゅうりょうした[5]

配信はいしん[編集へんしゅう]

2015ねん12月11にち、Netflixはほんさくぜん世界せかい配信はいしん開始かいしした。2016ねん1がつ6にち、Netflixはほんさくの1かげつあたりの視聴しちょうしゃすう同社どうしゃはじまって以来いらい数字すうじ記録きろくし、配信はいしんおこなっているすべての地域ちいき視聴しちょう回数かいすう1となったと発表はっぴょうした[6]

騒動そうどう[編集へんしゅう]

2015ねん4がつ23にち、ネイティブ・アメリカンけのニュースサイトICTMNは「『リディキュラス・シックス』に出演しゅつえんすることになっていた12めい俳優はいゆうとネイティブ・アメリカンの文化ぶんか監修かんしゅうする人間にんげん企画きかくから離脱りだつした。どうさくにおけるアパッチぞく描写びょうしゃ抗議こうぎしてのことであった」とほうじた[7]抗議こうぎのために降板こうばんしたナバホぞくのローレン・アンソニーと大学生だいがくせいのアリソン・ヤングは「『リディキュラス・シックス』はネイティブ・アメリカンをネガティブに描写びょうしゃしており、風刺ふうしにしてもきすぎている」と批判ひはんした。2人ふたり女性じょせい描写びょうしゃにも苦言くげんていしている[8][9]

その、『デイリーニューズ』は「撮影さつえい参加さんかしていた100にん以上いじょうのネイティブ・アメリカンの俳優はいゆうたちのなかで、降板こうばんしたのは4にんだけだった」とほうじた[10]ほんさく撮影さつえい参加さんかしたネイティブ・アメリカンの俳優はいゆう、リッキー・リーは「降板こうばんしたひとたちが提起ていきした疑問ぎもん妥当だとうなものだが、かれらはたたか場所ばしょ間違まちがえている」とべた[10]。こうした批判ひはんたいし、ネットフリックスの広報こうほう担当たんとうは「タイトルにリディキュラスという言葉ことばもちいたのには理由りゆうがあります。ウェスタン・フィルムとそれらによってひろまったステレオタイプを幅広はばひろ風刺ふうしするためです。」とコメントしている[11]

評価ひょうか[編集へんしゅう]

ほんさく批評ひひょうから酷評こくひょうされている。映画えいが批評ひひょう集積しゅうせきサイトのRotten Tomatoesには34けんのレビューがあり、批評ひひょう支持しじりつは0%平均へいきんてんは10てん満点まんてんで3.3てんとなっている。サイトがわによる批評ひひょう見解けんかい要約ようやくは「出演しゅつえんしゃとコンセプトが示唆しさするように、ネタがことごとすべっている。『リディキュラス・シックス』はアダム・サンドラーがあばまわ手抜てぬげいで、たいものが1ほんでもある映画えいがファンなら、るのを回避かいひすべき作品さくひんだ」となっている[12]。また、Metacriticには12けんのレビューがあり、加重かじゅう平均へいきんは18/100となっている[13]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ Netflix Is Making Movies Shunned by Studios” (英語えいご). The Wall Street Journal. 2017ねん11月23にち閲覧えつらん
  2. ^ Warner Bros. No Longer in Talks to Make Adam Sandler's 'The Ridiculous Six' (Exclusive)” (英語えいご). The Hollywood Reporter. 2017ねん11月23にち閲覧えつらん
  3. ^ Adam Sandler’s First Netflix Movie ‘Ridiculous 6’ Casts Taylor Lautner, Blake Shelton, More (Exclusive)” (英語えいご). The Wrap. 2017ねん11月23にち閲覧えつらん
  4. ^ ‘Lost’ Alum Jorge Garcia Joins Adam Sandler, Taylor Lautner in Netflix’s ‘Ridiculous 6’” (英語えいご). The Wrap. 2017ねん11月23にち閲覧えつらん
  5. ^ ‘Ridiculous Six’, starring Adam Sandler and Taylor Lautner, filming in Santa Fe” (英語えいご). On Location Vacations. 2017ねん11月23にち閲覧えつらん
  6. ^ Adam Sandler’s ‘Ridiculous Six’ Is Making History for Netflix” (英語えいご). Variety. 2017ねん11月23にち閲覧えつらん
  7. ^ Native Actors Walk off Set of Adam Sandler Movie After Insults to Women, Elders” (英語えいご). Indian Country Today. 2018ねん4がつ30にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2017ねん11月23にち閲覧えつらん
  8. ^ Adam Sandler film The Ridiculous Six in racism row as Native Americans quit set” (英語えいご). The Guardian. 2017ねん11月23にち閲覧えつらん
  9. ^ Native American actors walk off set of Adam Sandler movie” (英語えいご). MPR News. 2017ねん11月23にち閲覧えつらん
  10. ^ a b EXCLUSIVE: Native American actor defends Adam Sandler amid 'The Ridiculous 6' controversy” (英語えいご). New York Daily News. 2017ねん11月23にち閲覧えつらん
  11. ^ Native American Actors Walk Off Adam Sandler Movie Set, Citing Disrespectful Jokes” (英語えいご). Slate Magazine. 2017ねん11月23にち閲覧えつらん
  12. ^ The Ridiculous 6” (英語えいご). Rotten Tomatoes. 2017ねん11月23にち閲覧えつらん
  13. ^ The Ridiculous 6” (英語えいご). Metacritic. 2017ねん11月23にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]