ルーシャス・ハーウッド・フット

ルーシャス・ハーウッド・フット（Lucius Harwood Foote, 1826年ねん4月がつ10日とおか - 1913年ねん6月4日にち）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの外交がいこう官かん。1883年ねんから1885年ねんまで駐ちゅう朝あさ公使こうしを務つとめた。漢字かんじ名めいとして福德ふくとく（복덕）を名乗なのった。

生涯しょうがい

1826年ねんにニューヨーク州しゅうウィンフィールドにて誕生たんじょう。父親ちちおやは牧師ぼくしのルーシャル・フット(Lucius Foote)、母親ははおやはイレクタ・ハーウッド (Electa Harwood)。1862年ねんにローズ・フロスト・カーター (Rose Frost Carter) と結婚けっこん、1885年ねんに死別しべつ。

1856年ねんから1860年ねんまでカリフォルニア州しゅうで地方ちほう判事はんじ。1861年ねんから1865年ねんまでアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく関税かんぜい局長きょくちょう、1872年ねんから1876年ねんまでカリフォルニア州しゅう州兵しゅうへい長官ちょうかん。1878年ねんから1881年ねんまでチリでバルパライソ総領事そうりょうじ。

最初さいしょのアメリカ公使館こうしかん

1882年ねん5月がつ、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくは清きよしの冊さつ封ふう国こくである李り氏し朝鮮ちょうせんと米べい朝ちょう修好しゅうこう通商つうしょう条約じょうやくを締結ていけつ。この条約じょうやくによりアメリカは政治せいじ的てき存在そんざいを朝鮮ちょうせん国内こくないに配置はいちする必要ひつようが発生はっせいした。フットは1883年ねん2月がつに特命とくめい全権ぜんけん公使こうしとして任命にんめいを受うけ、1883年ねん5月がつから漢かん城じょうに駐在ちゅうざいした。しかしながら貿易ぼうえき量りょうの低ひくさのため、1884年ねん7月がつに休会きゅうかい任命にんめいにより弁理べんり公使こうし兼けん総領事そうりょうじに降格こうかくとなった。フットはこれを不服ふふくとして上申じょうしんした。

1884年ねん8月がつ、フットは伝統でんとう的てきな韓かん屋や様式ようしきの家屋かおく2棟むねを購入こうにゅうし、そのうち1棟むねを使用しようしてアメリカ公使館こうしかんを設立せつりつした。もう1棟むねは使節しせつ団だんの随行ずいこう医師いしホレイス・ニュートン・アレンと建屋たきのやを共有きょうゆうし、住居じゅうきょとして使用しようした。

1884年ねん12月に独立どくりつ派はによるクーデター（甲きのえ申さる政変せいへん）が勃発ぼっぱつし、フットは妻つまとともに漢かん城じょうに残のこり、クーデター終結しゅうけつに向むけソウルと仁川にがわを行いき来きして日にち中ちゅうとの折衝せっしょうを続つづけ、天津てんしん条約じょうやく (1885年ねん4月がつ)の仲介ちゅうかいをした。1885年ねん1月がつ、休会きゅうかい任命にんめいに関かんして上院じょういんは承認しょうにん決議けつぎを行おこなったが、フットは階級かいきゅうの降格こうかくを拒否きょひし、公使こうしを辞任じにんし帰国きこく。後任こうにんには公使館こうしかん付つき海軍かいぐん駐在ちゅうざい武官ぶかんのジョージ・クレイトン・フォークが就ついた。

引退いんたい後ごはサンフランシスコに居住きょじゅうし、1913年ねんに死去しきょ。妻つまローズは朝鮮ちょうせんから帰国きこくした1885年ねんに病死びょうししているが、甲きのえ申さる政変せいへん時じの心労しんろうが原因げんいんと言いわれている。

外部がいぶリンク

• 死亡しぼう記事きじ - San Francisco Call, Volume 114, Number 5, 5 June 1913

外交がいこう職しょく
先代せんだい -	在ざい李り氏し朝鮮ちょうせんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく公使こうし 1883年ねん5月がつ20日はつか - 1885年ねん2月がつ19日にち	次代じだい ジョージ・クレイトン・フォーク