ヴェンゲルンアルプ鉄道てつどう(独どく:Wengernalpbahn 英えい:Wengernalp Railway 略りゃく:WAB)は、スイス、ベルン州しゅう、ユングフラウ地方ちほうの登山とざん鉄道てつどうで、ラウターブルンネン~クライネ・シャイデック~グリンデルワルト間あいだを結むすんでいる。ユングフラウ鉄道てつどう持株もちかぶ会社かいしゃの傘下さんかにあり、クライネ・シャイデック~ユングフラウヨッホ間あいだを運行うんこうするユングフラウ鉄道てつどうなどと共ともに「ユングフラウ トップオブヨーロッパ」(Jungfrau Top of Europe) を観光かんこうマーケティング上じょうのブランド名めいにしている。
ヴェンゲルンアルプ鉄道てつどう路線ろせんの総そう延長えんちょうは約やく19km。軌間きかんは800mmのラック式しき鉄道てつどうで、登山とざん鉄道てつどうとして世界一せかいいち長ながい路線ろせんを保有ほゆうしている[1]。ラウターブルンネン~グリンデルワルト間あいだの移動いどうは、クライネ・シャイデックで乗のり換かえが必要ひつようになり、乗客じょうきゃくの大半たいはんはクライネ・シャイデックからユングフラウ鉄道てつどうに乗のり換かえてユングフラウヨッホを目指めざす。
鉄道てつどうの建設けんせつは1891年ねんに始はじめられ、最初さいしょの蒸気じょうき機関きかん車しゃが翌年よくねんの4月がつにヴェンゲンまで、8月がつにクライネ・シャイデックまで開通かいつう。さらに1893年ねんにラウターブルンネン~クライネ・シャイデック~グリンデルワルト間あいだの全線ぜんせんが開通かいつうした。ヴェンゲルンアルプ鉄道てつどうは年間ねんかん運行うんこうで、夏なつと冬ふゆのハイシーズンには30分ふん~1時じ間あいだの間隔かんかくで運行うんこうしている。