京都きょうと空襲くうしゅう

京都きょうと空襲くうしゅう（きょうとくうしゅう、Bombing of Kyoto）は、アメリカ軍ぐんによって太平洋戦争たいへいようせんそう中なかの1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）の1月がつ16日にちから6月26日にちにかけて5度どにわたって行おこなわれた無む差別さべつ爆撃ばくげき^[1]。

同おなじく六ろく大都市だいとしである東京とうきょうや大阪おおさかなどに比くらべれば被害ひがいは比較的ひかくてき少すくなかったものの、市内しないの各地かくちで空襲くうしゅうの被害ひがいを受うけた。

概要がいよう

第だい1回かい　1月がつ16日にち23時じ23分ふん頃ごろ、馬うま町まち空襲くうしゅう（東山ひがしやま区く馬うま町まち）死者ししゃ36名めい（一説いっせつに40名めい以上いじょう）、被災ひさい家屋かおく140戸こ以上いじょう。
第だい2回かい　3月19日にち、春日かすが町まち空襲くうしゅう（右京うきょう区く）
第だい3回かい　4月がつ16日にち、太秦うずまさ空襲くうしゅう（右京うきょう区く）死者ししゃ2人にん、重傷じゅうしょう者しゃ11人にん、軽傷けいしょう者しゃ37人にん、民家みんか半壊はんかい3戸こ。
第だい4回かい　5月11日にち、京都きょうと御所ごしょ空襲くうしゅう（上京かみぎょう区く）
第だい5回かい　6月26日にち早朝そうちょう、西陣にしじん空襲くうしゅう（上京かみぎょう区く出水しゅっすい）死者ししゃ50人にん、重軽傷じゅうけいしょう者しゃ66人にん、被害ひがい家屋かおく292戸こ、罹災りさい者しゃ850名めい（京都きょうと府警ふけいの資料しりょうでは死者ししゃ43人にん、重傷じゅうしょう13人にんなど計けい109人にんが死傷ししょうしたとされる^[2]）。

報道ほうどう管制かんせいが敷しかれたため、被害ひがいの詳細しょうさいは判明はんめいしていない。

以降いこうの爆ばく撃げき禁止きんし

第だい5回かいの空襲くうしゅう以降いこう、京都きょうとへの空襲くうしゅうは停止ていしされた。停止ていし理由りゆうは、歴代れきだい米まい政府せいふ中枢ちゅうすうにいたバーナード・バルークも主導しゅどうしていたように、原爆げんばく投下とうか目標もくひょうだったからとされている。なぜ京都きょうとに原爆げんばくが投下とうかされなかったのかは、京都きょうとには世界せかい的てきにも価値かちの高たかい文化ぶんか遺産いさんが多数たすう存在そんざいしたからと言いわれていたが、近年きんねんになって公開こうかいされた資料しりょうから実際じっさいにターゲットにされていた箇所かしょが存在そんざいしている事ことがわかり、その説せつは有力ゆうりょくではないとも言いわれている^[3]。