介護かいご報酬ほうしゅう

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介護かいご報酬ほうしゅう(かいごほうしゅう)とは、介護かいご保険ほけん適用てきようされる介護かいごサービスにおいて、そのサービスを提供ていきょうした事業じぎょうしょ施設しせつ対価たいかとして支払しはらわれる報酬ほうしゅうである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

がく厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじん社会しゃかい保障ほしょう審議しんぎかい介護かいご給付きゅうふ分科ぶんかかい)の意見いけん答申とうしん)をいてさだめる。

原則げんそくとして報酬ほうしゅうの1わり利用りようしゃ負担ふたんし、9わり保険ほけんしゃである市町村しちょうそん請求せいきゅうされて、保険ほけんりょう公費こうひまかな介護かいご保険ほけんから支払しはらわれる。

居宅きょたくサービス12種類しゅるい施設しせつサービス3種類しゅるい、その1種類しゅるい居宅きょたく介護かいごサービス計画けいかくしょ作成さくせい。ただし利用りようしゃ負担ふたんはなし)のけい16種類しゅるいのサービスについて、利用りようしゃよう介護かいごやサービスにかかるときあいだべつに、単価たんかさだめられている。単価たんかは「単位たんい」で表示ひょうじし、1単位たんいやく10えんである。

よう介護かいごごとに毎月まいつき支給しきゅう限度げんどがくめられている。限度げんどがくえるサービスをける場合ばあいちょう過分かぶんについては保険ほけん適用てきようされず全額ぜんがく利用りようしゃ負担ふたんとなる[1][2]

改定かいてい[編集へんしゅう]

介護かいご報酬ほうしゅうは3ねんごとに改定かいていされる。

  • 2003ねん4がつ改定かいてい - 全体ぜんたいで2.3%げられた。「在宅ざいたく重視じゅうし自立じりつ支援しえん」をすすめるためとして、訪問ほうもん介護かいごなどの在宅ざいたくサービスは平均へいきん0.1%げられる一方いっぽう特別とくべつ養護ようご老人ろうじんホームなどの施設しせつサービスは平均へいきん4%げられた。
  • 2006ねん改定かいてい - 介護かいご必要ひつようせいたかなか重度じゅうどしゃけの在宅ざいたくサービスの報酬ほうしゅう手厚てあつくし、軽度けいどしゃけサービスの報酬ほうしゅうらし、全体ぜんたいで2.4%げられた[1]
  • 2009ねん改定かいてい - 全体ぜんたいで3%げられた。
  • 2012ねん4がつ改定かいてい - 報酬ほうしゅう全体ぜんたいを1.2%やし、在宅ざいたく重度じゅうどよう介護かいごしゃけサービスに重点じゅうてん配分はいぶんするものとされた[3]

介護かいご報酬ほうしゅう改定かいていは、各種かくしゅ介護かいごサービスへの配分はいぶん見直みなおしのほかに、てい賃金ちんぎん離職りしょくりつたか介護かいご従事じゅうじしゃ処遇しょぐう改善かいぜんともふかかかわっている[4]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]