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かたぶけふう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

かたぶけふう(けいどふう)は回転かいてん成分せいぶんをもつかぜかんがえるときにもちいられ、気圧きあつかたぶけりょくコリオリりょく遠心えんしんりょくの3つがつりあってくものをし、高気圧こうきあつせい回転かいてんてい気圧きあつせい回転かいてんの2つにおおきくけられる。

てい気圧きあつせい回転かいてん場合ばあい

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北半球きたはんきゅうてい気圧きあつ場合ばあいは、空気くうきかたまりえんえがきながらはん時計とけいまわりに循環じゅんかんしている。このとき、気圧きあつかたぶけりょく気圧きあつひく部分ぶぶんけてはたらく、すなわちてい気圧きあつ中心ちゅうしんかってはたらき、コリオリりょく遠心えんしんりょく外部がいぶかってはたらくことになる。よって、(気圧きあつかたぶけりょく)=(コリオリりょく)+(遠心えんしんりょく)がち、具体ぐたいてきしきあらわすと

ρろー空気くうき密度みつど、Pは気圧きあつ、nは距離きょり、fはコリオリパラメータ(=2Ωおーむsinφふぁい)、Vは風速ふうそく、rは回転かいてん半径はんけいあらわす。)

高気圧こうきあつせい回転かいてん場合ばあい

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北半球きたはんきゅう高気圧こうきあつ場合ばあいは、空気くうきかたまりえんえがきながら時計とけいまわりに循環じゅんかんしている。このとき、気圧きあつかたぶけりょく気圧きあつたか部分ぶぶんからはたらく、すなわち外部がいぶかってはたらき、遠心えんしんりょく円運動えんうんどう外側そとがわ、すなわち外部がいぶかってはたらき、そしてコリオリりょくながれの直角ちょっかく右向みぎむきにはたらくため内部ないぶかってはたらくことになる。よって、(気圧きあつかたぶけりょく)+(遠心えんしんりょく)=(コリオリりょく)がち、てい気圧きあつせい回転かいてん場合ばあいおな記号きごう使つかってあらわすと

衡風そくとのちが

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衡風定義ていぎは(気圧きあつかたぶけりょく)=(コリオリりょく)とみなす場合ばあいふうのことである。このとき、気圧きあつかたぶけりょく衡風のときとかたぶけふうのときとでおなじであると仮定かていした場合ばあいに、「てい気圧きあつせい回転かいてん」のかたぶけふうしき衡風のしきとを「V」に着目ちゃくもくしてくらべてみると、かたぶけふう場合ばあい遠心えんしんりょく考慮こうりょされているため、コリオリりょくちいさくなり、衡風よりもVのちいさくならざるをない。よっててい気圧きあつせい回転かいてん場合ばあいには衡風そくかたぶけ風速ふうそくという関係かんけいっているといえる。ぎゃくに「高気圧こうきあつせい回転かいてん」のかたぶけふうしき衡風のしきとをおなじく「V」に着目ちゃくもくしてくらべると、コリオリりょくおおきくなることがわかり(これは遠心えんしんりょくこう右辺うへん移項いこうするとわかりやすい)、衡風よりもVのおおきくなる。よって高気圧こうきあつせい回転かいてん場合ばあいにはかたぶけ風速ふうそく衡風そくという関係かんけいっているといえる。

参考さんこう文献ぶんけん

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