光林寺こうりんじ (今治いまばり)

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光林寺こうりんじ

阿弥陀堂あみだどう飛燕ひえんかく本堂ほんどう
所在地しょざいち 愛媛えひめけん今治いまばり玉川たまがわまち畑寺はたでら530番地ばんち
位置いち 北緯ほくい340ふん22.8びょう 東経とうけい13257ふん1.4びょう / 北緯ほくい34.006333 東経とうけい132.950389 / 34.006333; 132.950389 (光林寺こうりんじ (今治いまばり))座標ざひょう: 北緯ほくい340ふん22.8びょう 東経とうけい13257ふん1.4びょう / 北緯ほくい34.006333 東経とうけい132.950389 / 34.006333; 132.950389 (光林寺こうりんじ (今治いまばり))
山号さんごう あまやま
院号いんごう 寶塔ほうとういん
宗派しゅうは 高野山こうのやま真言宗しんごんしゅう
本尊ほんぞん 不動明王ふどうみょうおう
創建そうけんねん 大宝たいほう元年がんねん(701ねん
開山かいさん 徳蔵とくら上人しょうにん
正式せいしきめい あまやま寶塔ほうとういん光林寺こうりんじ
札所ふだしょとう しん四国しこく曼荼羅まんだら霊場れいじょう41ばん
四国しこくさんじゅうろく不動尊ふどうそん霊場れいじょうだい20ばん
法人ほうじん番号ばんごう 8500005005036 ウィキデータを編集
光林寺の位置(愛媛県内)
光林寺
光林寺こうりんじ
光林寺こうりんじ (愛媛えひめけん)
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光林寺こうりんじ(こうりんじ)は、愛媛えひめけん今治いまばり玉川たまがわまち畑寺はたでらにある寺院じいん山号さんごうあまやま宗派しゅうは高野山こうのやま真言宗しんごんしゅう本尊ほんぞん不動明王ふどうみょうおうしん四国しこく曼荼羅まんだら霊場れいじょうだいよんじゅういちばん札所ふだしょ四国しこくさんじゅうろく不動尊ふどうそん霊場れいじょうだいじゅうばん札所ふだしょである。

御詠歌ごえいかこえる 丹生たんじょう玉川たまがわの あまやまの めぐみとおとし 大聖たいせいてら

童子どうじめいいん陀羅童子どうじ童子どうじ真言しんごん:おん いんだらや そわか

概要がいよう歴史れきし[編集へんしゅう]

大宝たいほう元年がんねん(701ねん)に文武ぶんぶ天皇てんのうみことのりけた徳蔵とくら上人しょうにん白山はくさん権現ごんげん明治めいじ以降いこう白山はくさん神社じんじゃしょうする)を開基かいきするとともに法相ほうしょうしゅうさんろんむねてらとしてとうてら開山かいさんした。大同だいどう元年がんねん(806ねんえん識上じんだい真言宗しんごんしゅうになったとつたえられている。てんろく3ねん(972ねんかいろくへんによりぜんやま焼失しょうしつするが、長久ちょうきゅう3ねん(1042ねん孔雀くじゃく天皇てんのう勅願ちょくがん伊予いよもり源頼義みなもとのよりよし奉行ぶぎょうをえて堂塔どうとう再建さいけんもとなかねん(1385ねん)9がつ南朝なんちょう長慶天皇ちょうけいてんのうとうてら潜幸せんこうされたとわれている。元禄げんろく14ねん(1701ねん今治いまばり城主じょうしゅ開山かいさんいちせんねん記念きねんして本堂ほんどう再建さいけん[1]

べつせつとして、はた当地とうちおとず開基かいきし、はた信仰しんこうしていた白山しろやま権現ごんげん寺上てらがみに、愛宕あたご権現ごんげん山上さんじょう標高ひょうこう275mで現在げんざい小祠しょうしがある)にまつったという。このあたりの地区ちくめい畑寺はたでらばれるのは、はたてらということからであるという。

1638ねん賢明けんめいによってかれた『そらせい法親王ほうしんのう四国しこくれいじょう巡行じゅんこう』のなかに、「・・奈良原ならはら新旧しんきゅうりょう権現ごんげん南方みなかたくんみや御旗おはたてら高野たかの玉川たまがわ光林寺こうりんじちゅうかみいにしえ・・」ととうてら記述きじゅつがある。

大三島おおみしまにあるひがしえんぼうは、万治まんじ年間ねんかん(1658ねん~61ねんとうてら末寺まつじとなり現在げんざいとうてら管理かんりである。なお、ひがしえんぼうはかつてだい山祇やまずみ神社じんじゃ筆頭ひっとう塔頭たっちゅうであり、どう神社じんじゃ本地ほんじ大通だいつう智勝ともかつ如来にょらい明治めいじ初年しょねん神仏しんぶつ分離ぶんりによりひがしえんぼううつされ現在げんざい本堂ほんどう中央ちゅうおう鎮座ちんざしている。明治めいじ以前いぜんだい山祇やまずみ神社じんじゃ四国しこくはちじゅうはちヶ所かしょ霊場れいじょうほん札所ふだしょであり、寺社じしゃ分離ぶんりしている現在げんざいは、どう霊場れいじょう参拝さんぱいするものひがしえんぼう参拝さんぱいするのが本式ほんしきであるとえよう。

伽藍がらん[編集へんしゅう]

  • 山門さんもん仁王門におうもん
本堂ほんどう
  • 本堂ほんどう不動明王ふどうみょうおうで、しん四国しこく曼荼羅まんだら霊場れいじょう本尊ほんぞん
  • 護摩堂ごまどう不動明王ふどうみょうおうで、四国しこくさんじゅうろく不動ふどう霊場れいじょう本尊ほんぞん
はち大師堂だいしどう
  • はち大師堂だいしどう日展にってん評議ひょうぎいん山賀やまがこうさくによる稚児ちご大師だいしはち大師だいし拝顔はいがんできる。
  • 阿弥陀堂あみだどう飛燕ひえんかく:1かいには阿弥陀あみださんみことが、2かいより4かい位牌いはいどう、5かい展望てんぼうしつ
  • 客殿きゃくでん阿弥陀如来あみだにょらい坐像ざぞう楢原山ならばらさん標高ひょうこう1041m)の山頂さんちょうにあった奈良原ならはら神社じんじゃ別当べっとう蓮華寺れんげじ本尊ほんぞん南北なんぼくあさ時代じだいさく)で神仏しんぶつ分離ぶんり廃寺はいじになったのち転々てんてんとし木地きじ地区ちく住民じゅうみん檀家だんかおおとうてらうつされ修復しゅうふく現在げんざいいたる。
  • じゅういちめん観音堂かんのんどう
長慶天皇ちょうけいてんのう供養くようとう
  • 長慶天皇ちょうけいてんのう今治いまばり藩主はんしゅ供養くようとう
  • 弘法大師こうぼうだいし石造せきぞう伊予いよ府中ふちゅうじゅうさん石仏いしぼとけ霊場れいじょう結願けちがんてら
水子みずこ地蔵じぞう
  • 水子みずこ地蔵じぞう供養くよう地蔵じぞう石仏いしぼとけならび、おびただしいかず風車かざぐるまそなえられている。
  • 鐘楼しゅろう

山門さんもん通過つうかし、城壁じょうへきのような石垣いしがきがると正面しょうめん本堂ほんどうがあり、そのひだり阿弥陀堂あみだどう飛燕ひえんかくが、さらにはち大師堂だいしどうがある。本堂ほんどうひだり石段いしだんがっていくと護摩堂ごまどうがある。おさめけいしょ本堂ほんどうみぎすすめばある。

そして、とうてら背後はいご山麓さんろくとうてら同時どうじ創建そうけんされた白山はくさん神社じんじゃがある。

文化財ぶんかざい[編集へんしゅう]

けん指定してい有形ゆうけい文化財ぶんかざい
  • 絹本けんぽんちょしょく稚児ちご大師だいしぞう:S40.3.29指定してい
  • 石造せきぞうたから篋印とう:S32.12.14指定してい
今治いまばり指定してい有形ゆうけい文化財ぶんかざい
  • 仁王門におうもん:S45.3.20指定してい
金剛力士こんごうりきしぞう
  • 金剛力士こんごうりきし立像りつぞう:S45.3.20指定してい
  • たから篋印とう:S39.3.1指定してい
  • 五輪ごりんとう:S45.3.20指定してい
  • あまさん光林寺こうりんじこれ:S39.3.1指定してい
  • 愛染明王あいぜんみょうおう画像がぞう:S40.4.1指定してい
  • 不動明王ふどうみょうおう画像がぞう:S40.4.1指定してい
  • 五大ごだいたかし明王みょうおう画像がぞう:S40.4.1指定してい
  • 釈迦三尊しゃかさんぞん画像がぞう:S40.4.1指定してい
  • 弘法大師こうぼうだいし画像がぞう:S40.4.1指定してい
  • 地蔵じぞうみこと:S40.4.1指定してい
  • ぞう釈迦三尊しゃかさんぞんじゅうろくぜんしん画像がぞう:S40.4.1指定してい
  • 孔雀くじゃく明王みょうおう画像がぞう:S40.4.1指定してい
  • 愛染明王あいぜんみょうおう画像がぞう:S40.4.1指定してい
  • 金輪かなわ曼荼羅まんだら:S40.4.1指定してい
  • 金剛こんごうかい曼荼羅まんだら:S40.4.1指定してい
  • 胎蔵かい曼荼羅まんだら:S40.4.1指定してい
  • あまさん光林寺こうりんじならびに奈良原ならばらさん清浄せいじょうこういん蓮華寺れんげじりゃく縁起えんぎおよ元本がんぽん:S39.3.1指定してい
  • 兵法ひょうほうとらまき:S44.11.15指定してい
  • とらまき:S44.11.15指定してい
  • 光林寺こうりんじ文書ぶんしょ:S41.4.1指定してい
  • 木造もくぞう扁額へんがくあまさん」:S45.3.20指定してい
  • 光林寺こうりんじ乗用じょうようかご:S45.3.20指定してい

前後ぜんご札所ふだしょ[編集へんしゅう]

しん四国しこく曼荼羅まんだら霊場れいじょう
40ばん 別宮べつみやだい山祇やまずみ神社じんじゃ-- 41ばん 光林寺こうりんじ -- 42ばん 遍照院へんしょういん
四国しこくさんじゅうろく不動尊ふどうそん霊場れいじょう
19ばん 玉蔵たまくらいん --(35km)-- 20ばん 光林寺こうりんじ --(17km)-- 21ばん 満願寺まんがんじ

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • しん曼荼羅まんだら霊場れいじょうかい/監修かんしゅうしん四国しこく曼荼羅まんだら霊場れいじょうガイドブック』えびす企画きかく/かん 2007ねんがつ

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 不動ふどうさま巡拝じゅんぱい 四国しこくさんじゅうろく不動ふどう霊場れいじょう 2015ねん12がつ20日はつか発行はっこう 石川いしかわ達司たつじちょ 47P

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]