出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ざやから転送てんそう

(さや)とは、相場そうばにおける価格かかくのことである。江戸えど時代じだいべい相場そうばで、限月げんげつあいだ価格かかく表記ひょうきしたのが語源ごげんといわれている。現在げんざいサヤまたはさや表記ひょうきされることがおおいが、さやである。

サヤは価格かかく変動へんどう指標しひょうとなるため、古来こらいサヤの変動へんどうについておおくの研究けんきゅうがなされてきた。相場そうばかたとして、時間じかん経過けいかによる価格かかく上下動じょうげどう利用りようして差益さえき利益りえきとするかたりと、一定いっていのリズムで開閉かいへいするサヤの変動へんどう売買ばいばいするサヤの2しゅがある。

サヤの種類しゅるい[編集へんしゅう]

  • どういち銘柄めいがら価格かかく
    • 決済けっさい期日きじつちがいによる価格かかく
      • 現物げんぶつ相場そうば先物さきもの相場そうば価格かかく
      • 先物さきもの相場そうば限月げんげつあいだ価格かかく
    • 市場いちばちがいによる価格かかく
  • 異種いしゅ銘柄めいがら価格かかく

サヤの形態けいたい[編集へんしゅう]

じゅんザヤ[編集へんしゅう]

きんもの価格かかく一番いちばんやすく、先物さきものになるにしたがって価格かかくたかくなるサヤのかた穀物こくもつなどでは標準ひょうじゅんてきなサヤのつきかたであるといわれている。目先めさき需給じゅきゅう安定あんていしているが、将来しょうらいてき供給きょうきゅう逼迫ひっぱくする可能かのうせい暗示あんじしている。英語えいごではコンタンゴという。[1]

ぎゃくザヤ[編集へんしゅう]

きんもの価格かかく一番いちばんたかく、先物さきものになるにしたがって価格かかくやすくなるサヤのかた目先めさき品薄しなうすかんつよいが、将来しょうらいてき供給きょうきゅう安定あんていする可能かのうせい暗示あんじしている。プラチナなどの工業こうぎょう製品せいひん原材料げんざいりょうなどにおおくみられる。

てんじて、ゲームなどの製品せいひん原価げんかれの価格かかく販売はんばいすることを「ぎゃくザヤ」とぶことがある[2]英語えいごではバックワーデーションという。

どうザヤ[編集へんしゅう]

きんものから先物さきものまで、ほぼどう価格かかくならんでいるサヤのかた相場そうば天井てんじょう付近ふきん中盤ちゅうばんそこじゅんザヤからぎゃくザヤまたはぎゃくザヤからじゅんザヤに移行いこうする局面きょくめんあらわれる。

天狗てんぐザヤ[編集へんしゅう]

ちゅうぶつきんもの先物さきもの価格かかくくらべてたかくなっているサヤのかた

おかめザヤ[編集へんしゅう]

ちゅうぶつきんもの先物さきもの価格かかくくらべてやすくなっているサヤのかた

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 先物さきもの価格かかく乖離かいりじゅんさやぎゃくさや)を利用りようするトレード戦術せんじゅつ”. 2022ねん9がつ30にち閲覧えつらん
  2. ^ 日経にっけいクロステック(xTECH). “PS5のぎゃくザヤ6がつ解消かいしょうへ、ソニーのゲーム事業じぎょうにさらにかぜ”. 日経にっけいクロステック(xTECH). 2022ねん11月14にち閲覧えつらん