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危険きけんはん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

危険きけんはん(きけんはん、ドイツ: Gefährdungsdelikt)とは、法益ほうえき侵害しんがい現実げんじつ発生はっせいしていない段階だんかいであっても、法益ほうえき侵害しんがいのおそれがあれば実現じつげんする犯罪はんざいう。これにたいして犯罪はんざい成立せいりつさいし、現実げんじつ法益ほうえき侵害しんがい発生はっせいすることが必要ひつようとされる犯罪はんざい侵害しんがいはんばれる。

概説がいせつ

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近代きんだい刑法けいほうにおいては、そもそも犯罪はんざい成立せいりつするためには、なんらかの法益ほうえき侵害しんがいしていることが必要ひつようである。たとえば殺人さつじんざい場合ばあいひと生命せいめい窃盗せっとうざい場合ばあいには他人たにん財物ざいぶつという公衆こうしゅう健康けんこう健全けんぜん生活せいかつ直接ちょくせつがいした段階だんかいほう適用てきようとなる。

たとえば通貨つうか偽造ぎぞうざい場合ばあいかんがえてみると、実際じっさい偽造ぎぞう通貨つうか市中しちゅう流通りゅうつうしてからようやく犯罪はんざい成立せいりつとしたのでは、通貨つうか偽造ぎぞうざいまもろうとしている通貨つうかたいする公共こうきょう信用しんようという重大じゅうだい法益ほうえきまもることは到底とうていできない。同様どうよう薬物やくぶつ犯罪はんざいにおいても、公共こうきょう健康けんこうがいする危険きけんせいたかいものとして所持しょじしている段階だんかいあへんけむりかんするつみなどがつみわれる仕組しくみになっている。 このように法益ほうえき侵害しんがい危険きけんせいしょうじた時点じてんで、構成こうせい要件ようけんたして犯罪はんざい行為こういとして認識にんしきすることで未然みぜん違法いほう行為こういふせごうとしているのである。

また危険きけんはん抽象ちゅうしょうてき危険きけんはん (abstraktes Gefährdungsdelikt) と具体ぐたいてき危険きけんはん (konkretes Gefährdungsdelikt) に大別たいべつされる。

危険きけんはんとなるおもつみ法律ほうりつ

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