周しゅう秀しげる英えい

周しゅう 秀しげる英えい（しゅう しゅうえい、Zhou Xiuying、1835年ねん - 1855年ねん）は、清きよし末すえの小刀こがたな会かいの反乱はんらんの指導しどう者しゃの一人ひとり。周しゅう秀成ひでなりとも。

江蘇ちぁんすー省しょう松江まつえ府ふ青あお浦うら県けん出身しゅっしん。青あお浦うら県けん塘湾郷きょうの地保じほ（役人やくにんに代かわって食糧しょくりょうの取とり立たてを行おこなう者もの）であった周しゅう立春りっしゅんの娘むすめ。幼おさないころより武芸ぶげいに励はげんでいた。1852年ねん5月、知ち県けんが取とり立たてた食糧しょくりょうの代金だいきんを支払しはらわなかったことで、農民のうみんの反抗はんこうがおこった。農民のうみんは周しゅう立春りっしゅんをリーダーとして、催糧船せんを焼やき、役所やくしょに迫せまった。9月、蘇州そしゅう府ふの知ち府ふが千せん数すう百ひゃく人にんの軍ぐんを率ひきいて鎮圧ちんあつにあたったが、農民のうみんに撃退げきたいされた。周しゅう秀しげる英えいは農民のうみんを率ひきいて塘湾橋きょうで清しん軍ぐんと激戦げきせんを繰くり広ひろげ、清しん兵へい数すう十じゅう人にんを斬きって撃退げきたいしたという。

1853年ねん8月がつ、劉りゅう麗うらら川がわ・周しゅう立春りっしゅんに率ひきいられた小刀こがたな会かいが嘉よしみ定じょうで蜂起ほうきすると、たちまち上海しゃんはい・青あお浦うらを占拠せんきょした。しかし清きよし軍ぐんはすぐに嘉よしみ定じょうで蜂起ほうき軍ぐんを破やぶり、周しゅう立春りっしゅんを捕とらえて処刑しょけいした。周しゅう秀しげる英えいは包囲ほういを脱出だっしゅつして、上海しゃんはいの劉りゅう麗うらら川がわのもとに逃のがれた。上海しゃんはいでは周しゅう秀しげる英えいは娘子軍じょうしぐんを率ひきいて勇敢ゆうかんに戦たたかい、しばしば清きよし軍ぐんやフランス軍ぐんを破やぶった。

上海しゃんはいの小刀こがたな会かいは16カ月かげつ守まもり抜ぬいたが、やがて清きよし軍ぐんと列強れっきょう軍ぐんに包囲ほういされ弾薬だんやくと糧食りょうしょくが尽つきた。1855年ねん1月がつ、清しん軍ぐんの総そう攻撃こうげきが開始かいしされ、周しゅう秀しげる英えいは奮戦ふんせんしたものの捕とらわれて処刑しょけいされた。