対決たいけつの交響曲こうきょうきょく

『対決たいけつの交響曲こうきょうきょく』（たいけつのこうきょうきょく、独どく: Symphonie der Konfrontationen）は、ロヴロ・フォン・マタチッチが作曲さっきょくした交響こうきょう曲きょくである。

編成へんせい

2群ぐんの弦つる五ご部ぶ、大だい規模きぼの打楽器だがっき群ぐん、2台だいのピアノ。管楽器かんがっきは除外じょがいされている。

演奏えんそう時間じかん

約やく60分ふん。

第だい1楽章がくしょう 「地球ちきゅう上じょうどこにでも見みられる対決たいけつの多おおく…」序奏じょそう；獰猛どうもうな、そして興奮こうふんしてもかまわないアレグロ―前進ぜんしんするテンポ；アレグロ "Solche Konrfontationen überall auf unsrem Planeten...." (Introduzióne; Allegro feroce e agitato possibile - Tempo avanti; Allegro)

軍楽ぐんがくの行進こうしんを思おもわせる激はげしい打楽器だがっきアンサンブルからすぐに弦楽げんがくによる序奏じょそう主題しゅだいが現あらわれる。時折ときおり聞きこえるピアノの独奏どくそうが弦楽げんがくと打楽器だがっきの激はげしい不協和音ふきょうわおんに遮さえぎられる。

第だい2楽章がくしょう 「……それらはまた我々われわれ自身じしんそれぞれの内側うちがわまで溢あふれている」　自由じゆうなカデンツァ；ポコ・レント―プレスト―アレグロ・ジュスト "....und ebenfalls innerhalb jedes von uns selbst." ( Cadenza libera; Poco lento - Presto - Allegro giusto)

ヴァイオリンの陰鬱いんうつな独奏どくそうからピアノに引ひき継つがれる。打楽器だがっきアンサンブルが警告けいこくを鳴ならす鐘かねのように奏そうされる。

第だい3楽章がくしょう 葬送そうそう諧謔かいぎゃく曲きょく；「技術ぎじゅつ主義しゅぎこそ我々われわれの環境かんきょうを破壊はかいするばかりではなく精神せいしん的てき価値かちも忘わすれさせ、夢見ゆめみるごとく自滅じめつへの千鳥足ちどりあしを強制きょうせい……」　トリオ；「そしてディエス・イレの火焔かえんを我々われわれ自身じしんの手てで点火てんかしてしまう」 Scherzo macabro; "Bedroht von der Technokratie, die die Umwelt uns zerstört, vergessen wir gei stige Werte und träumen auf Straße der Selbstvernichtung...." - Trio; "....und entzünden selbst die Flammen des Dias Irae."

第だい4楽章がくしょう フィナーレ；「人類じんるいそして大地だいちに備そなわる霊魂れいこんへの我々われわれの信頼しんらい」 Finale; "Unsre Hoffnung auf den Geist des Menschen und der Erde."