山田やまだ寺てら (各務原かがみはら市し)

山田やまだ寺てら
所在地しょざいち	岐阜ぎふ県けん各務原かがみはら市し蘇原寺島そはらてらじま町まち1-100
位置いち	北緯ほくい35度ど24分ふん49.9秒びょう 東経とうけい136度ど51分ふん41.2秒びょう
山号さんごう	象ぞう耕こう山やま
宗派しゅうは	臨済宗りんざいしゅう妙心寺みょうしんじ派は
創建そうけん年ねん	伝つて 大化たいか5年ねん(649年ねん) 推 壬みずのえ申さるの乱らん以降いこう
開基かいき	伝でん 蘇我石川麻呂そがのいしかわのまろ 推 村国むらくに氏し、各務かがみ氏し
中興ちゅうこう年ねん	元もと文ぶん2年ねん(1737年ねん)
中興ちゅうこう	纐纈こけつ弥わたる次郎じろう衛門えもん
文化財ぶんかざい	国くに指定してい:山田やまだ寺てら塔とう心こころ礎いしずえ納おさめ置おけ銅どう壺つぼ 附ふ 塔とう心こころ礎いしずえ 県けん指定してい:元もと山田寺やまだじ跡あと及および礎石そせき 市し指定してい:山田やまだ寺てら鴟尾しび瓦かわら
法人ほうじん番号ばんごう	2200005002507

山田やまだ寺てら（さんでんじ）は、岐阜ぎふ県けん各務原かがみはら市し蘇原寺島そはらてらじま町まちにある臨済宗りんざいしゅう妙心寺みょうしんじ派はの寺院じいんで、山号さんごうは象ぞう耕こう山やま。創建そうけんは飛鳥あすか時代ときよ白鳳はくほう期きにさかのぼる岐阜ぎふ県けんでも有数ゆうすうの歴史れきしを有ゆうする寺院じいんである。

歴史れきし

伝承でんしょうによれば蘇我倉山田石川麻呂そがのくらやまだのいしかわのまろが、大化たいか5年ねん（649年ねん）に創建そうけんしたと伝つたわるが、具体ぐたい的てきに石川いしかわ麻呂まろと山田やまだ寺てらを結むすびつける文物ぶんぶつはなく、実際じっさいには壬みずのえ申さるの乱らんで功こうを成なした各務かがみ郡ぐん大領だいりょうの各務かがみ氏しや村国むらくに氏しが創建そうけんにかかわったと推定すいていされている。

当地とうちの名刹めいさつとして長年ながねんにわたり繁栄はんえいしていたが、永えい禄ろく7年ねん（1564年ねん）に織田おだ信長のぶながが岐阜ぎふに侵攻しんこうした際さいに焼やき払はらわれ廃絶はいぜつしたと伝つたわる。創建そうけん時じの伽藍がらんは塔とうを有ゆうする壮大そうだいなものであった。塔とうの心しん礎いしずえとそこに納おさめられた舎利しゃりを納おさめた壺つぼが現在げんざいまで残のこっており、「山田やまだ寺てら塔とう心こころ礎いしずえ納おさめ置おけ銅どう壺つぼ 附ふ 塔とう心こころ礎いしずえ」の名称めいしょうで国くにの重要じゅうよう文化財ぶんかざいとなっている。また、かつての寺てら域いきからは瓦かわらなどが見みつかっており、元もと山田寺やまだじ跡あと及および礎石そせきとして県けん史跡しせきに指定していされているほか、出土しゅつどした山田寺やまだじ鴟尾しび瓦かわらは各務原かがみはら市しの文化財ぶんかざいとなっている。

現在げんざいの山田寺やまだじは武儀むぎ郡ぐんに住すむ纐纈こうけち弥次やじ郎ろう衛門えもんが発はつ念ねんして建立こんりゅうした宗そう寿ひさし庵あんを濫觴らんしょうとし、美濃みの郡代ぐんだいの青木あおき安清やすきよの許可きょかを得えて元もと文ぶん2年ねん(1737年ねん)に越前えちぜん国松くにまつ岡おか円城寺えんじょうじの如日禅師ぜんじを開山かいさんとして迎むかえて古代こだいの名跡みょうせきを受うけ継ついだものである。

参考さんこう文献ぶんけん

• 『蘇原そはらの歴史れきし』p249