徳育とくいく

徳育とくいく（とくいく）とは、人間にんげんとしての心情しんじょうや道徳どうとく的てきな意識いしきを養やしなうための教育きょういく。知育ちいく・体育たいいくと並ならび、教育きょういくの重要じゅうような一いち側面そくめんを成なす。道徳どうとく教育きょういくと同義どうぎに用もちいられることもあるが、徳育とくいくの場合ばあいは、知識ちしきの習得しゅうとくよりは実践じっせん的てきな性格せいかく形成けいせいに重点じゅうてんを置おいたい方いかたといえる。人ひとと人ひととが協力きょうりょくし合あい社会しゃかいを築きずきあげるという普遍ふへん的てきな営いとなみにおいて、徳育とくいくは不可欠ふかけつである。

小中学校しょうちゅうがっこうの学習がくしゅう指導しどう要領ようりょうでは、道徳どうとくの時間じかんを要ようとして、学校がっこうの教育きょういく活動かつどう全体ぜんたいを通つうじて道徳どうとく教育きょういくを行おこなうことを定さだめている。道徳どうとく教育きょういくの指導しどう内容ないようとしては次つぎの通とおりである。

• 主しゅとして自分じぶん自身じしんに関かんすること
• 主しゅとして他たの人ひととのかかわりに関かんすること
• 主しゅとして自然しぜんや崇高すうこうなものとのかかわりに関かんすること
• 主しゅとして集団しゅうだんや社会しゃかいとのかかわりに関かんすること

上記じょうきの観点かんてんを踏ふまえ、徳育とくいくを通つうじて身みにつけることが求もとめられる資質ししつ・能力のうりょくとしては次つぎの通とおりである。。

• 自己じこの生いき方かたを探求たんきゅうする力ちからの育成いくせいや生活せいかつ習慣しゅうかんの確立かくりつ
• 人間にんげん関係かんけい能力のうりょくや社会しゃかいの一員いちいんとしての責任せきにん感かんの育成いくせい、規範きはん意識いしきの醸成じょうせい等とう
• 自然しぜんに親したしみ、美うつくしいものに感動かんどうすることや人間にんげんの力ちからを超こえたものに畏敬いけいの念ねんをもつ機会きかいを情操じょうそうの涵養かんよう等ひとし

関連かんれん項目こうもく

• 道徳どうとく教育きょういく
• 子こどもの徳育とくいくに関かんする懇談こんだん会かい