機き回まわし

緑色みどりいろの機関きかん車しゃが黄色おうしょくの客車きゃくしゃを牽ひいてきた後のち、反対はんたい方向ほうこうに出発しゅっぱつする。機関きかん車しゃは機き回まわしを行おこなっており、青あおい線せんの部分ぶぶんが「機き回まわし線せん」と呼よばれる機き回まわし用ようの線路せんろ。

機き回まわし（きまわし）とは、機関きかん車しゃを列車れっしゃ編成へんせいの先頭せんとう部ぶから最後さいご部ぶへ、切きり離はなして転てん線せんすることにより付つけ替かえる（前方ぜんぽうから後方こうほうへ移動いどうさせる）作業さぎょうのことである。機関きかん車しゃ回まわし（きかんしゃまわし）作業さぎょうとも呼よばれる。

概要がいよう

機き回まわし作業さぎょうが行おこなわれる例れいとして、機関きかん車しゃが客車きゃくしゃ・貨車かしゃなどを終着駅しゅうちゃくえきまたはスイッチバック駅えきまで牽引けんいんした後のち、反対はんたい方向ほうこうに走行そうこうさせるために機き回まわし作業さぎょうが必要ひつようとなる。編成へんせい最前さいぜん部ぶの機関きかん車しゃを切きり離はなし編成へんせい最さい後尾こうびに付つけ替かえる。

機き回まわしには機き回まわし線せんを使用しようする。蒸気じょうき機関きかん車しゃは運転うんてん台だいが一方向いちほうこうにしかないため、転うたて車台しゃだいを用もちいて機関きかん車しゃ自体じたいの方向ほうこうを変かえることが一般いっぱんに行おこなわれていたが、電気でんき機関きかん車しゃ、ディーゼル機関きかん車しゃ等ひとしでは、日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどうEF55形かたち電機でんき機関きかん車しゃなど一部いちぶを除のぞいて機関きかん車しゃの両りょう端はしに運転うんてん台だいを持もつため、方向ほうこう転換てんかんの必要ひつようがなくなった。また、デルタ線せん（三角線みすみせん）でもこれを行おこなうことがある。

関連かんれん項目こうもく

• 機き回まわし線せん