正義せいぎと平等びょうどう運動うんどう

正義せいぎと平等びょうどう運動うんどう（せいぎとびょうどううんどう、英えいJustice and Equality Movement, jem, JEM）はハリール・イブラーヒームを指導しどう者しゃとするスーダンのダルフールの反はん政府せいふ武装ぶそう組織そしきでダルフール紛争ふんそうでのザガワを中心ちゅうしんにした当事とうじ者しゃ集団しゅうだんの1つである。

概要がいよう

イスラーム主義しゅぎを掲かかげハサン・アル＝トゥラービー師しとも関係かんけいが深ふかいとみられているが、本人ほんにんとJEM幹部かんぶはそれを否定ひていしている。また、スーダン政府せいふは隣国りんごくチャドがJEMを支援しえんしていると非難ひなんしている。紛争ふんそうの激化げきかの要因よういんの1つにバシール政権せいけん内うちでの大統領だいとうりょうの権限けんげん強化きょうかに反対はんたいしたトゥラービーの追おい落おとしもあったとみられ、2003年ねん2月がつにJEMがスーダン解放かいほう運動うんどう/軍ぐん（SLM/A）と共ともに蜂起ほうきすると、2004年ねん3月がつにトゥラービーも軍ぐんに拘束こうそくされた（2005年ねん6月がつに解放かいほう）。JEMはSLAと共ともにスーダン政府せいふに支援しえんされたジャンジャウィードと戦たたかい、紛争ふんそうの激化げきかにつれ国際こくさい的てきな関心かんしんが漸ようやく向むけられるに至いたった。2004年ねん4月がつ8日にちに4月がつ11日にち以降いこうの停戦ていせんで合意ごういしたが、ジャンジャウィードの活動かつどうの継続けいぞくが報告ほうこくされており、停戦ていせんが守まもられている状態じょうたいではない。JEMがザガワ主体しゅたいであるため軍ぐんや警察けいさつ、民兵みんぺいによるザガワの一般いっぱん男性だんせいへの拷問ごうもんも報告ほうこくされている。AUえーゆーによる停戦ていせん監視かんし団だんの派遣はけんに対たいしても不審ふしんを表明ひょうめいしており、和平わへい交渉こうしょうの内容ないようを巡めぐって2005年ねん10月がつ9日にち分派ぶんぱが停戦ていせん監視かんし団だんを襲撃しゅうげきしたとみられたものの、翌日よくじつのその解放かいほうに協力きょうりょくした。

2008年ねん5月11日にち、JEMがスーダンの首都しゅとハルツームとオムドゥルマンの政府せいふ・軍ぐん関連かんれん施設しせつを急襲きゅうしゅうし、スーダン国軍こくぐんと激はげしい戦闘せんとうとなった。JEMが首都しゅとまで攻撃こうげきを仕掛しかけるのは初はじめてである。スーダンのバシール大統領だいとうりょうは国営こくえいテレビの演説えんぜつで、首都しゅと近辺きんぺんにいるJEMの軍勢ぐんぜいを壊滅かいめつさせたと発表はっぴょう、またチャドが攻撃こうげきを支援しえんしたとして、同国どうこくに対たいする報復ほうふくまでちらつかせて非難ひなんした。　しかし、JEMの指導しどう者しゃハリール・イブラーヒームは、AFP通信つうしんのインタビューにスーダン政府せいふの発表はっぴょうを否定ひていし、オムドゥルマンに潜伏せんぷくしながら攻撃こうげきを続つづけているとしている。また、スーダン政府せいふ内部ないぶや軍ぐん、警察けいさつ、学生がくせい運動うんどう団体だんたいなどにJEMの協力きょうりょく者しゃがいるとも語かたっている。

2011年ねん12月25日にち、スーダン軍ぐんはハリール・イブラーヒームが南みなみスーダンに入にゅうろうとした際さい、政府せいふ軍ぐんと交戦こうせんになり、ほかの司令しれい官かんとともに死亡しぼうしたと発表はっぴょうした。

外部がいぶリンク

• JEM（英語えいご）（アラビア語ご）（ドイツ語ご）（フランス語ふらんすご）
• BBCによる解説かいせつ記事きじ（英語えいご）