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水道すいどう方式ほうしき

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
筆算ひっさん授業じゅぎょう使つかわれる「タイル」。ひゃくじゅう裏返うらがえすとしたのようになっている。「裏返うらがえすと上位じょうい単位たんいのひとかたまりになる」という方法ほうほう鈴木すずき筆太ふでぶとろうが1907ねんはじめて考案こうあんした[1]

水道すいどう方式ほうしき(すいどうほうしき)とは、計算けいさん方法ほうほうもっと基礎きそてき概念がいねん手順てじゅん効率こうりつよく理解りかいさせるための理論りろんである。1958ねんころ数学すうがくしゃ遠山とおやまあきらぎんはやしひろし中心ちゅうしんとなり、「暗算あんざんよりも筆算ひっさん基本きほんてき発展はってんせいのある計算けいさん方法ほうほう」として提唱ていしょうした[2]水道すいどう方式ほうしきではタイルという正方形せいほうけいのマスで位取くらいどりを理解りかいさせる。「タイルを使つかった位取くらいど指導しどう」には大正たいしょうしん教育きょういく運動うんどう時代じだい田籠たごもり松三郎まつさぶろう[3]鈴木すずき筆太ふでぶとろう[4][5][6]先行せんこう研究けんきゅう[ちゅう 1]があり、遠山とおやまらもこれらと独立どくりつにタイルを採用さいようした[7]水道すいどう方式ほうしきではタイルを使つかうだけでなく「計算けいさんかたけによる効率こうりつてきなドリル」を提唱ていしょうした[2]水道すいどう方式ほうしき語源ごげんもっと基本きほんてきな「計算けいさん過程かてい」を練習れんしゅうしたのちもっと一般いっぱんてきかたを「水源すいげん」とし、「一般いっぱんから特殊とくしゅへ」の原則げんそくもとづいてかたけによるドリルをおしえていくながれを「水道すいどうかん分岐ぶんきながれ」にして遠山とおやまらが名付なづけた[8][ちゅう 2]

概要がいよう[編集へんしゅう]

命名めいめいについて[編集へんしゅう]

  • 一般いっぱんから特殊とくしゅ
  • タイルのシェーマ
  • 二進法にしんほう
  • 1あたりりょう
  • りょう理論りろん内包ないほうりょう外延がいえんりょう
  • カンヅメとビンヅメ
  • 筆算ひっさん重視じゅうし

といった多様たようなものをふくめた包括ほうかつてき教育きょういくほうであるが、ときに誤解ごかいされている。

タイルによる10しんほう教授きょうじゅほう[編集へんしゅう]

水道すいどう方式ほうしきでは1を正方形せいほうけいちいさな四角よつかどあらわし、これを「タイル」[ちゅう 3]ぶ。1のタイルを10たてならべてつくった長方形ちょうほうけいじゅうとし「じゅうが1ほん」とかぞえる。1へん10正方形せいほうけいを100のタイルでつくるとひゃくかたまりあらわせ、これを「ひゃくが1まい」とかぞえる。たとえば「234」は「2まい3ほん4」となる。[11]

遠山とおやまはタイルのすぐれているてんとして、「正方形せいほうけいのタイルはつないだりったりが容易よういで、バラバラなりょうだけでなく、つながったりょう、つまり連続れんぞくりょう容易よういあらわすことができる」、「1つのタイルをけていくと分数ぶんすう小数しょうすうもタイルであらわすことができる」というてんげている[12]

空位くういの「0」の重視じゅうし[編集へんしゅう]

遠山とおやまあきらは「位取くらいどりをおしえるのに重要じゅうようなのは(空位くういあらわす)0の理解りかいである」とかんがえた。位取くらいどりの原理げんりおしえないと「なぜ13を103といてはいけないのか」がどもに理解りかいできない[13]とした。

同時どうじに「0」は「そのくらいにあったかずがなくなった状態じょうたい」とおしえる。どもに0を理解りかいさせるには「容器ようきえてかず理解りかいさせて、0をからっぽの容器ようきあらわす」とした[14]が、0には「割切わりきれた場合ばあいあまりとしての 0」としての解釈かいしゃくもあるので、慎重しんちょうあつかいが必要ひつようである。

和算わさんでは、算木さんぎおよび算木さんぎならべる「算盤そろばん」(マスいたかみぬのいた)を使つかう。算木さんぎには正数せいすうあらわあか算木さんぎと、負数ふすうあらわくろ算木さんぎの2種類しゅるいがある。いわゆるれつ行列ぎょうれつしきでは「くだり」にたる)、おなじくれつ。「カラム」にたる)があるので、遠山とおやまは「タイルによる指導しどう」から「位取くらいどり」を算盤そろばん指導しどうおこない、そこから珠算しゅざんいたるルートをかんがえていたらしいことが著作ちょさくからうかがわれる。

なお、教師きょうしによる指導しどうよう十露盤そろばんにおいては「たま一珠いちじゅというものもあっていいのではないか、という意見いけんもあり、遠山とおやま否定ひていはしていない。」

筆算ひっさん中心ちゅうしん計算けいさん体系たいけい[編集へんしゅう]

水道すいどう方式ほうしき特徴とくちょう筆算ひっさん中心ちゅうしん計算けいさん指導しどう方法ほうほう[ちゅう 4]にある。遠山とおやま暗算あんざんではせいぜい3けた限界げんかいであるが、筆算ひっさんなら記憶きおく必要ひつようもなく可能かのうせい無限むげんだいで、確実かくじつこたえがて、検算けんざんもできるとして、水道すいどう方式ほうしきでは筆算ひっさんをできるだけはやおしえると主張しゅちょうした[ちゅう 5]筆算ひっさんやさしいことからはじめて、計算けいさんれたら段々だんだんかなくてもできるという方向ほうこうってけばよい、暗算あんざん省略しょうりゃくされた筆算ひっさんだとおしえればよいとした[17]筆算ひっさん中心ちゅうしんのやりかたどものエネルギーを計算けいさん練習れんしゅうなか消費しょうひせずにみ、余力よりょくのことに使つかえると主張しゅちょうした[18]

遠山とおやま水道すいどう方式ほうしき計算けいさん指導しどう原則げんそくとしてあげたのは、「一般いっぱんから特殊とくしゅへ」の原則げんそくもとづくつぎの3つである。

  1. 複雑ふくざつ思考しこう過程かてい演算えんざん過程かていを、まずもっとも単純たんじゅん過程かていもと過程かてい-に分解ぶんかいする。
  2. 過程かていふくあわしてもっと一般いっぱんてき典型てんけいてきふくあい過程かてい水源すいげん-を設定せっていする。
  3. 典型てんけいてきふくあい過程かていをしだいに特殊とくしゅし。退化たいかさせていって、あらゆる場合ばあいにおよぼす。[19]

計算けいさん問題もんだい分類ぶんるい方法ほうほう[編集へんしゅう]

遠山とおやま数多かずおおくある計算けいさんパターンをどのように分類ぶんるいし、どのように配列はいれつするかという問題もんだい原則げんそくつくった。たとえば「3けたざん」は「0+0」から「999+999」までのひゃくまんとおりあるが、これを

  1. がりのてこないものを最初さいしょにやる。
  2. 「0」がてくるものは後回あとまわしにする。
  3. 標準ひょうじゅんがたからすこしずつかたくずれの問題もんだいうつってゆく。

として分類ぶんるいしている[20]。 このとき、「けたすうけたすう」「けたすうさんけたすう」「さんけたすうけたすう」などをどの段階だんかい指導しどうするか、といったなやみはある。

指導しどう方法ほうほう概略がいりゃく[編集へんしゅう]

水道すいどう方式ほうしき計算けいさん練習れんしゅう問題もんだい多数たすうでありうるので、すべてを例示れいじすることには無理むりがある。そこで、「一般いっぱんから特殊とくしゅへ」という原則げんそくもとづいて、「かたけ」をおこなってからパターンをひとつずつつぶしてゆくということをおこなう。

いち自然しぜんすうざん[編集へんしゅう]

ざん過程かていは「0+0」「0+1」から「9+9」まで100とおりあるが、「0+0」「0+1」「0+2」や「1+0」「2+0」など自然しぜんすうではないものをのぞくと 81 とおりになる。

これを、二進法にしんほう併用へいようして「一般いっぱんから特殊とくしゅへ」の順番じゅんばんならべると、

して未満みまんになるいちすう」「してになるかず」から枝分えだわかれしてがりや空位くういの0などの指導しどうむすびつけてゆく。

具体ぐたいてきには

  • して未満みまんになるかず (1+1=2, 1+2=3, 1+3=4, 2+1=3, 3+1=4)
  • して (V) になるかず (1+4=5, 2+3=5, 3+2=5, 4+1=5)

といった基礎きそさえる。つぎに「5と5をすとりあがりがしょうじる」というところから「空位くうい0」を導入どうにゅうし、

  • 以上いじょうかずがりがしょうじるもの
  • 以上いじょうかずどうしのによってがりがしょうじるもの
  • 未満みまんかず以上いじょうかずにおいてがりがしょうじないものといった (1+5=6, 1+6=7, 1+7=8, 1+8=9, 2+5=7, 2+6=8, 2+7=7, 3+6=9)「かたくずれ」問題もんだい正誤せいごによって「どこでつまずいたのか」をあきらかにする。

これを「二進法にしんほう」というが、日本語にほんごでは「ひと⇒ふた」「み⇒む」「よ⇒や」といった倍数ばいすう関係かんけいかんする音韻おんいん調和ちょうわもあるため、指導しどうにおいては併用へいようされる。

とはいえ、若干じゃっかんくだくだしいという批判ひはんもあるので、

  1. がりの場合ばあい
  2. 加数かすうが0の場合ばあい
  3. 被加数ひかすうが0の場合ばあい
  4. 加数かすう被加数ひかすう両方りょうほうが0の場合ばあい
  5. がりがあってが2けたの場合ばあい
  6. がりがあってが10になる場合ばあい

となり、これを順番じゅんばん練習れんしゅうさせる流儀りゅうぎもある。練習れんしゅう使用しようする数字すうじは「2と9」をもちいるので、「2-9分類ぶんるいほう」(「2+2」「2+9」「9+2」「9+9」)と[21]

整数せいすうざん[編集へんしゅう]

(1)計算けいさん筆算ひっさんかたちおこなわせる。

過程かていかたけの練習れんしゅうはタイルと対応たいおうさせて、かなら筆算ひっさんかたちたてげる方法ほうほうかせる[22]たとえば、200+300は、

同様どうように、234+352は、

かせる。

(2)過程かていによる計算けいさん原理げんり
水道すいどう方式ほうしきのタイルを使つかったざん過程かてい教授きょうじゅほう

3すう+3すうれいに、ざん原理げんりかんがえる。のように356+123をタイルであらわす。タイルをればかるように、ざんこたえもとめるには、タイルのちいさいほうから「個数こすう」「本数ほんすう」「枚数まいすう」をざんすればよい[23]

タイルを数字すうじえると、「いち」「じゅう」「ひゃく」に対応たいおうしている。それぞれのざんすればこたえもとまる。これはちいさいくらいから「6+3」「5+2」「3+1」という3つがわさったものである。つまり「356+123」の計算けいさんは、「1けた+1けた」の計算けいさんわさったものとかんがえることができる。どんなおおきなかずざんでも、このような「1けた+1けた」の計算けいさん分解ぶんかいされる。このような基本きほんてきざん操作そうさを「もと過程かてい」とぶ。もと過程かていざん基礎きそとなるので、「基礎きそ暗算あんざんとして」徹底的てっていてきにマスターさせねばならない[24]

(2) ふくあい過程かてい展開てんかい

過程かていをマスターしたらふくあい課程かていへとすすむ。水道すいどう方式ほうしきでは「一般いっぱんから特殊とくしゅへ」と練習れんしゅう問題もんだい配列はいれつする[21]

  1. 22+22がた
  2. 22+20がた
  3. 20+22がた
  4. 20+20がた
  5. 22+2がた (22+02) ……じゅうくらいが「空位くういからっぽ)」という。「の0」がそのまま「位取くらいどりの0」となる[25]
  6. 2+22がた (02+22) ……いちくらい空位くういからっぽ)。
  7. 20+2がた (20+02)
  8. 2+20がた (02 + 20)

「22+22がた」はすべての基本きほん操作そうさふくみ、全部ぜんぶそろっている。このほう基本きほんてき法則ほうそく提供ていきょうしておけば、あとは「0のはいったものを特殊とくしゅとみる」だけですべてのかた適用てきようできる。このようなかた水道すいどう方式ほうしきでは「水源すいげん」と[8]

このあとは「がりのある2ざん」を「一般いっぱんから特殊とくしゅへ」の原則げんそくしたがって展開てんかいする[26]

  1. 29+29
  2. 29+21
  3. 29+9……じゅうくらいが0になった「退化たいかがた
  4. 9+29……退化たいかがた
  5. 29+1……退化たいかがた
  6. 1+29……退化たいかがた

このように水道すいどう方式ほうしきでは

  1. 過程かてい暗記あんきするほど徹底的てっていてきにマスターさせる。
  2. 水源すいげん学習がくしゅうし、それをもと特殊とくしゅしたかたすすむ。

という指導しどう方針ほうしん練習れんしゅう問題もんだいかたけして「3けた+3けた」まで練習れんしゅうさせる。

最初さいしょおこなう「水源すいげん」から、かくパターンにかれる様子ようすを、水道すいどうかん分岐ぶんきしてかく家庭かていいたよう見立みたてたのが、「水道すいどう方式ほうしき」という由来ゆらいである[8]

整数せいすうざん[編集へんしゅう]

ざん同様どうよう過程かてい100とおりを6つのかたけて、これをマスターさせたのちふくあい課程かていへとすす[27]

  1. 9-2
  2. 9-0
  3. 2-2
  4. 0-0
  5. 12-9
  6. 10-9

ざんふくあい過程かてい水源すいげんは、

99-22

である。

整数せいすうのかけざん[編集へんしゅう]

位取くらいどりが理解りかいできていれば、

234×2

200×2, 30×2, 4×2

ではなく、

2×2, 3×2, 4×2

過程かてい分解ぶんかいできる。これによって練習れんしゅうすべきもと過程かていかず大幅おおはば[28]

かけざん過程かてい種類しゅるい以下いかとお[29]

  1. 3×2
  2. 3×0
  3. 0×2
  4. 0×0
  5. □×□ = □□……せきじゅうくらいがるかた
  6. □×□ = □0……同上どうじょうかた

過程かていである0がはいった練習れんしゅうでは九九くくとなえさせるとき「0」もとなえさせることが重要じゅうようであるとしている[30][ちゅう 6]水道すいどう方式ほうしきではもと過程かていきゅうきゅうになり、2けた×1けた、3けた×1けたぐらいまでやって、2けた×2けたにうつる。これらもタイルで説明せつめいする。ざんおなじように一般いっぱんがたからかたくずれへと練習れんしゅうしていく[32]

整数せいすうざん[編集へんしゅう]

水道すいどう方式ほうしきざんのアルゴリズム
わりざん筆算ひっさん仕方しかた。「ちょう除法じょほう」と「たん除法じょほう

同様どうように、648÷2は、
600÷2、40÷2、8÷2 ではなく、
6÷2、4÷2、8÷2 の過程かてい分解ぶんかいできる[28]

ざん過程かていは7つある[33]

  1. 7÷3
  2. 6÷3
  3. 2÷3
  4. 0÷3
  5. 13÷3
  6. 27÷3
  7. 10÷3
ざん筆算ひっさん4拍子ひょうし

ざん筆算ひっさんでは「しょうてて」「かけて」「ひいて」「おろす」という一連いちれん操作そうさ必要ひつようになる。これを「ざんのアルゴリズム」または「ざんの4拍子ひょうし[34]んで練習れんしゅうさせる[35]ざん過程かていは「九九くくさかさまに適用てきようする」練習れんしゅうをまずやらせる[36]。これが十分じゅうぶんにできたら「れない場合ばあい(あまりのある場合ばあい)」をやる。このときも「たてる、かける、ひく、おろす」という4拍子ひょうし次々つぎつぎかえさせていく[37]。「ざん水源すいげん」は「4拍子ひょうし全部ぜんぶそろっているもの」とする。「ててしょうができないもの」はかたくずれとなす。「ひいてあまりがくなってしまうもの」も4拍子ひょうしけたものなので「かたくずれ」とあつか[38]。つまり、水道すいどう方式ほうしきでは「あまりのざん」をさきおしえる[ちゅう 7]あまりが0になるものは「特殊とくしゅなもの」とみるのである[38]。 この場合ばあいもと過程かていを「筆算ひっさんの4拍子ひょうし」でマスターさせてから[33]ふくあい過程かていすすむ。水道すいどう方式ほうしきではしょうに0をてる計算けいさん大切たいせつかたとしている[39]

ちょう除法じょほうたん除法じょほう対立たいりつ

水道すいどう方式ほうしきざん筆算ひっさんは「ちょう除法じょほう[ちゅう 8]もちいていたが、水道すいどう方式ほうしき反対はんたいする暗記あんき重視じゅうしは、「かける・ひく・おろす」を暗算あんざんおこなう「たん除法じょほう」をもちいていた。1970年代ねんだいけいりんかん教科書きょうかしょたん除法じょほうもちいていたので、水道すいどう方式ほうしきとははげしく対立たいりつした[ちゅう 9]。これにたいし、新居にい信正のぶまさは、523÷7、608÷2などの計算けいさんについてかれた『改訂かいてい算数さんすう』(さんねん)のページをげて、「そのうえ、ごていねいにも「とちゅうのあまりは、かかないでもできるようになりましょう」というのだ。おまけに、ここで重要じゅうような0÷2の説明せつめいなにもない。ただ0÷2=0とだけかれてある。このような筆算ひっさんたん除法じょほうというのだが、これは暗算あんざんのヨコきをタテきになおしただけで、計算けいさんのやりかた暗算あんざんなんわらないのである。これではなにのために計算けいさんしきをタテきにしたのか意味いみがないし、しょうに0をてるところでどもたちがつまずくのはあたりまえである。なぜなら算用さんよう数字すうじ(インド・アラビア数字すうじ)における「じゅうしん位取くらいどりの原理げんり」のすばらしさと便利べんりさをまった無視むししているからである。」とべている[41]

分数ぶんすう小数しょうすう[編集へんしゅう]

遠山とおやまは「連続れんぞくりょうかんがえるとどうしても小数しょうすうおしえなくてはならないが、それには充分じゅうぶん時間じかんをかけて指導しどうするべき」とべている[42]分数ぶんすう小数しょうすうもタイルをもちいる。小数しょうすうでは「1のタイル」を10等分とうぶんしたものを「0.1」とし、「0.1のタイル」をさらに10等分とうぶんすると「0.01」とする。「1のタイル」を「1まい」、「0.1のタイルを1ほん」、「0.1のタイル」を「1個いっこ」とあらわせば、2.34は「2まい、3ほん、4」と整数せいすうおなじようにタイルで理解りかいさせることができる[43]

小数しょうすう分数ぶんすうのタイル

分数ぶんすう場合ばあいは「1のタイルをたてないしよこに3等分とうぶんしたものを 」とし、「そのタイルを2つあつめたものを 」というようにあらわす。おな分母ぶんぼ分数ぶんすうざんでは「 」では、「のタイル2つ」と「のタイル3つ」をしてみせると、「のタイル5つ」になるので、となるというこたえせる[43]

割合わりあい分数ぶんすう問題もんだいてん[編集へんしゅう]

分数ぶんすうには「全体ぜんたいを1としたとき割合わりあい」としての「割合わりあい分数ぶんすう」もある。遠山とおやまはこれについては「割合わりあい分数ぶんすう算数さんすう教育きょういく害虫がいちゅう」とべて、「どもにはたいへんむずかしい」としている[44]。これについてはのち新居にい信正のぶまさ分数ぶんすう研究けんきゅうすすめていくつかの授業じゅぎょうプランをつくった[45]

理論りろん実験じっけん結果けっか[編集へんしゅう]

遠山とおやまあきらは「水道すいどう方式ほうしきまれて7ねんったが、これまで全国ぜんこくいたるところで実験じっけんされてきた結果けっかによると、クラスの平均へいきん70てんを90てんぐらいにすることは、あまり経験けいけんのない先生せんせいでも可能かのう」「熟練じゅくれんした先生せんせいなら95てんぐらいにできる」とべている[46]

評価ひょうか[編集へんしゅう]

科学かがく教育きょういく研究けんきゅうしゃ板倉いたくらきよしせんは、「いつまでも教育きょういく現象げんしょう全体ぜんたい一挙いっきょにとらえようとしていたのでは、教育きょういく科学かがくてき研究けんきゅうすることはできません。〈哲学てつがくてきにではなく、科学かがくてき研究けんきゅうする〉というのは、問題もんだいまとしぼって、すべてのひとみとめざるをない法則ほうそくせいひとひとあきらかにしてげていくということです。そのためには欲張よくばってはいけません。」とべている[47]

遠山とおやまあきらも「われわれは水道すいどう方式ほうしき数学すうがく教育きょういく全部ぜんぶだとはかんがえていない。それは丁度ちょうどバイエル教本きょうほんをやれば、それで音楽おんがく教育きょういく完成かんせいするとはかんがえられないのとおなじである。しかし、水道すいどう方式ほうしきがこれまでたりばったりで無理むりろん状態じょうたいであったドリルの領域りょういきひとつの理論りろんてたこと。さらに数学すうがく教育きょういく全体ぜんたいにわたる単純たんじゅん現代げんだいひとつの指針ししんあたえるものであることが否定ひていできないだろう」[48]べている。

また戦前せんぜん文部省もんぶしょう図書としょ監修かんしゅうかんとして暗記あんき中心ちゅうしん国定こくてい教科書きょうかしょみどり表紙ひょうし)の編纂へんさんおこない、戦後せんご出版しゅっぱんしゃけいりんかん編集へんしゅう担当たんとう重役じゅうやくをしていた塩野しおの直道なおみちは、筆算ひっさん重視じゅうし水道すいどう方式ほうしき脅威きょういかんじて、水道すいどう方式ほうしき教科書きょうかしょ採択さいたくさせないために影響えいきょうりょく駆使くしし、水道すいどう方式ほうしき撲滅ぼくめつ運動うんどうちからそそいで遠山とおやまらとはげしく対立たいりつした。当時とうじ文部もんぶ大臣だいじんであったつるぎとおるひろし (1901-1992) は、1969ねん塩野しおのへの弔事とむらいことで「かの水道すいどう方式ほうしき数学すうがく理論りろん撲滅ぼくめつのための先生せんせい奮闘ふんとうは、いまなおわたしどもの記憶きおくあたらしいものがあります」とべた[49]

水道すいどう方式ほうしき研究けんきゅうしゃ[編集へんしゅう]

水道すいどう方式ほうしきおも研究けんきゅうしゃとして、提唱ていしょうしゃである遠山とおやまあきらぎんはやしひろしらや、新居にい信正のぶまさげられる。

新居にい信正のぶまさ[編集へんしゅう]

新居にい信正のぶまさ(にいのぶまさ)(1933-2011) は徳島とくしまけん小学校しょうがっこう教師きょうし数学すうがく教育きょういく協議きょうぎかい仮説かせつ実験じっけん授業じゅぎょう研究けんきゅうかい活動かつどうし、とく分数ぶんすうおしかたについて研究けんきゅうし、仮説かせつ実験じっけん授業じゅぎょう研究けんきゅうかい水道すいどう方式ほうしき理論りろんもちいた分数ぶんすう授業じゅぎょうしょ発表はっぴょうした[50]新居しんきょ授業じゅぎょうしょ開発かいはつした動機どうきとして当時とうじ教育きょういく研究けんきゅう環境かんきょうについて「教育きょういく研究けんきゅう研究けんきゅうあたいする最低さいてい資料しりょうそろえて実践じっせんしめしても、内容ないよう検討けんとうしようともせず、ましてやおのれ実践じっせん対置たいちせず、色眼鏡いろめがねをかけてレッテルだけをりたがる因習いんしゅうてき官許かんきょ数学すうがく教育きょういく自称じしょうベテランたちに、一発いっぱつクサビをちこんでおきたかった」「〈日教組にっきょうそきょうけん〉とか〈すうきょうきょう〉とか、「タイル」とかきけば、とたんに色眼鏡いろめがねをかけたがる教育きょういくかい体質たいしつ低俗ていぞくというほかない。教育きょういく研究けんきゅう活動かつどう決着けっちゃくを、理論りろん実践じっせんでケリをつけようとせず、レッテルですまそうとする精神せいしん構造こうぞうこそ、なにをかいわんやである」といている[51][ちゅう 10]

おも著書ちょしょ
  • 『つるかめざんたのしい文章ぶんしょうだいへのみち 方程式ほうていしき入門にゅうもん仮説かせつしゃ 1983.8
  • 『またおんな先生せんせいか』昌平しょうへいしゃ出版しゅっぱん 1976
  • 小学校しょうがっこう現場げんばから』フレふれベル館べるかん 1980
  • 『あとにムナシサだけがのこ実践じっせんからの訣別けつべつ仮説かせつ実験じっけん授業じゅぎょうガリほん図書館としょかん へん、キリンかん 1993.3
荒井あらいこうあつし[ちゅう 11]との共著きょうちょ
  • 均等きんとう分布ぶんぷと1あたり(国土こくどしゃ算数さんすうえほん); 6』国土こくどしゃ 1993.3
  • 国土こくどしゃ算数さんすうえほん<割合わりあい> 1(割合わりあいっておもしろい)』国土こくどしゃ 1990.4
  • 国土こくどしゃ算数さんすうえほん<割合わりあい> 2(割合わりあいをとく)』国土こくどしゃ 1990.4
  • 国土こくどしゃ算数さんすうえほん<分数ぶんすう> 1(分数ぶんすうってなんだ!)』国土こくどしゃ 1989.9
  • 国土こくどしゃ算数さんすうえほん<分数ぶんすう> 2(分数ぶんすうたす・ひく)』国土こくどしゃ 1989.10
  • 国土こくどしゃ算数さんすうえほん<分数ぶんすう> 3(分数ぶんすうかける・わる)』国土こくどしゃ 1989.9
その著書ちょしょ
  • 分数ぶんすうものがたり(算数さんすう理科りかほん)』ぎんはやしひろし新居にい信正のぶまさ ぶん村田むらたみち 岩波書店いわなみしょてん 1981.6

水道すいどう方式ほうしきのテキスト[編集へんしゅう]

現時点げんじてん比較的ひかくてき入手にゅうしゅしやすいものをげておく。

  • 荒井あらいこうあつし毎日まいにちたのしく算数さんすうドリル(ダウンロードばん)仮説かせつしゃ、2020ねんhttps://www.kasetu.co.jp/products/detail.php?product_id=1297 仮説かせつしゃサイトで購入こうにゅう可能かのう
  • 数学すうがく教育きょういく協議きょうぎかい/小林こばやし道正みちまさ野崎のさき昭弘あきひろへん算数さんすう数学すうがくつまずき事典じてん日本にっぽん評論ひょうろんしゃ、2012ねんISBN 978-4-535-78565-6
  • 小林こばやし道正みちまさへん数学すうがく教育きょういく協議きょうぎかい活用かつようりょくアップ!どもがよろこぶ算数さんすう活動かつどうシリーズぜんかん国土こくどしゃ、2009ねん
  • 『わかる さんすう 1~6』遠山とおやまあきら監修かんしゅうむぎ書房しょぼう、1965ねん [ちゅう 12]むぎ書房しょぼう学習がくしゅうしょ「テキスト」のサイトで購入こうにゅう可能かのう
  • 遠山とおやまあきら『さんすうだいすき ぜん10かん日本にっぽん図書としょセンター、2012ねんISBN 978-4-284-20215-2 

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 遠山とおやまらは海外かいがい算数さんすう教育きょういくについては調査ちょうさしているが、大正たいしょう時代じだいのタイル[5]きゅうきゅう暗記あんき不要ふようろん[3]などの先行せんこう研究けんきゅうにはまったく言及げんきゅうしていないし、反対はんたいとの論争ろんそうにも使つかっていない[2]
  2. ^ 遠山とおやまは「「水道すいどう方式ほうしき」というかりのつもりだった。いて本名ほんみょうけるとすれば「分析ぶんせき総合そうごう方式ほうしき」とでもしたらかっただろう。しかし,それではあまりにまともすぎて面白おもしろみがないので、かりほう使つかわれることになった。ところがそのかりがいつのにかひろがって本名ほんみょうになってしまったのである」とべている[9]
  3. ^ タイルという命名めいめい遠山とおやまあきらによるもので、どもの身近みぢかにあるものとしてえらばれた。四角しかくとか正方形せいほうけいとかでは、図形ずけいそのものをしているかどうかまぎらわしいから、あえて命名めいめいしたという[10]
  4. ^ これにたいして戦前せんぜん国定こくてい教科書きょうかしょ編集へんしゅうたずさわり、暗算あんざん中心ちゅうしん教科書きょうかしょ編集へんしゅうしたもと文部省もんぶしょう図書としょ監修かんしゅうかん塩野しおの直道なおみち (1898-1969) は、はげしく水道すいどう方式ほうしき反対はんたいした。塩野しおの国定こくてい教科書きょうかしょ暗記あんき主義しゅぎについて「強硬きょうこう手段しゅだんによって暗算あんざんむ」ことが必要ひつようであると主張しゅちょうして、筆算ひっさん中心ちゅうしん水道すいどう方式ほうしき反対はんたいした[15]
  5. ^ 遠山とおやま筆算ひっさん重視じゅうししたのは、1935ねん昭和しょうわ10ねん)から使つかわれた『尋常じんじょう小学しょうがく算術さんじゅつ通称つうしょうみどり表紙ひょうし)が、暗算あんざん中心ちゅうしん方式ほうしきをとった結果けっかどもの計算けいさんりょく低下ていかしたという結果けっかまえてのことだった[16]
  6. ^ 遠山とおやまは「最近さいきん面白おもしろ研究けんきゅうている。そう九九くくおしえても、どもが成長せいちょうしていくと、はんきゅうきゅうだけ、つまり3×7=21だけ使つかって、7×3=21はだんだん使つかわなくなるという結果けっかになるようです」とべている[31]
  7. ^ 遠山とおやまは「あまりのあるものをさきにやるというと、とんでもないばかなやりかただというかもしれません」とべている[38]
  8. ^ 英語えいごlong divisionは「筆算ひっさん」を意味いみし、short divisionが「暗算あんざん」を意味いみするので、日本語にほんご用法ようほうとはことなる。日本にっぽんではそろばんの伝統でんとうがあったので、道具どうぐ使つかわない西洋せいよう数学すうがくはすべて筆算ひっさんんでいた。
  9. ^ たとえば『けいりん』1956ねん12がつごうの4ページには、暗算あんざんろんしゃ塩野しおの直道なおみち水道すいどう方式ほうしき反対はんたいする論文ろんぶんせている[40]
  10. ^ 新居しんきょがこのようにべている背景はいけいには、遠山とおやま戦前せんぜんの「暗記あんき偏重へんちょうみどり表紙ひょうし国定こくてい教科書きょうかしょ[52]戦後せんごの「生活せいかつ単元たんげん学習がくしゅう指導しどう要領ようりょう教科書きょうかしょ」によって算数さんすう学力がくりょく低下ていかまねいたとしてをきびしく批判ひはんした[53]結果けっか、1962ねん昭和しょうわ37ねん当時とうじ京都きょうと教育きょういく委員いいんかい教育きょういくちょう京都きょうと小学しょうがく校長こうちょうあてに、「水道すいどう方式ほうしきには下記かきのような問題もんだいてんがあるのでかく学校がっこうにおいては、そのあつかいについて充分じゅうぶん留意りゅういされるように」という通知つうちしたり[54]、「すうきょうきょうのスタッフたちがたちまちにして日教組にっきょうそ東京とうきょうきょうぐみ数学すうがく分科ぶんかかい牛耳ぎゅうじるようになった」「数学すうがく分科ぶんかかい次第しだい偏向へんこうしてわるくなった」などという批判ひはん[55]や、「暗算あんざん中心ちゅうしん教科書きょうかしょ」をつくっている出版しゅっぱんしゃ執筆しっぴつしゃが「(水道すいどう方式ほうしき沿った)そういう教科書きょうかしょすと文部省もんぶしょう検定けんていでは合格ごうかくになるぞ」という警告けいこくを、遠山とおやまらに協力きょうりょくしていた教科書きょうかしょ会社かいしゃした[56]ことなどがあった。
  11. ^ あらいきみたけ。当時とうじ東京とうきょう小学校しょうがっこう教員きょういん数学すうがく教育きょういく協議きょうぎかい仮説かせつ実験じっけん授業じゅぎょう研究けんきゅうかい会員かいいん
  12. ^ このテキストは当初とうしょ遠山とおやまらが教科書きょうかしょ会社かいしゃ光村みつむら図書としょから1958ねん依頼いらいされていた検定けんてい教科書きょうかしょだったが、けいりんかん文部省もんぶしょう様々さまざま水道すいどう方式ほうしきへの妨害ぼうがいりやめになり、むぎ書房しょぼうから出版しゅっぱんしたもの[57]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 小野おの健司けんじ 2005b, p. 66-67.
  2. ^ a b c 遠山とおやまあきら 1980.
  3. ^ a b 小野おの健司けんじ 2020.
  4. ^ 小野おの健司けんじ 2005a.
  5. ^ a b 小野おの健司けんじ 2005b.
  6. ^ 小野おの健司けんじ 2005c.
  7. ^ 小野おの健司けんじ 2005a, pp. 41–42.
  8. ^ a b c 遠山とおやまあきら 1980, pp. 136–137.
  9. ^ 遠山とおやまぎんりん 1960, p. 11.
  10. ^ 遠山とおやまあきら 1979, p. 276.
  11. ^ 遠山とおやまあきら 1981, p. 17.
  12. ^ 遠山とおやまあきら 1980, pp. 31–32.
  13. ^ 遠山とおやまあきら 1980, p. 29.
  14. ^ 遠山とおやまあきら 1980, pp. 38–39.
  15. ^ 遠山とおやまあきら 1981, pp. 129–135.
  16. ^ 遠山とおやまあきら 1981, p. 16.
  17. ^ 遠山とおやまあきら 1980, pp. 32–33.
  18. ^ 遠山とおやまあきら 1980, p. 38.
  19. ^ 遠山とおやまあきら 1981, p. 11-12.
  20. ^ 遠山とおやまあきら 1980, pp. 40–41.
  21. ^ a b 遠山とおやまあきら 1980, pp. 144–151.
  22. ^ 遠山とおやまあきら 1980, p. 33.
  23. ^ 遠山とおやまあきら 1980, pp. 134–136.
  24. ^ 遠山とおやまあきら 1980, p. 59.
  25. ^ 遠山とおやまあきら 1980, p. 134.
  26. ^ 遠山とおやまあきら 1980, p. 117.
  27. ^ 遠山とおやまあきら 1980, pp. 152–161.
  28. ^ a b 遠山とおやまぎんりん 1960, p. 19.
  29. ^ 遠山とおやまあきら 1980, pp. 162–171.
  30. ^ 遠山とおやまあきら 1980, p. 164.
  31. ^ 遠山とおやまあきら 1980, p. 167.
  32. ^ 遠山とおやまあきら 1980, p. 169.
  33. ^ a b 森下もりした友昭ともあき 2010, p. 41.
  34. ^ 森下もりした友昭ともあき 2010, p. 38.
  35. ^ 遠山とおやまあきら 1980, pp. 174–175.
  36. ^ 遠山とおやまあきら 1980, p. 174.
  37. ^ 遠山とおやまあきら 1980, p. 175.
  38. ^ a b c 遠山とおやまあきら 1980, p. 176.
  39. ^ 遠山とおやまあきら 1980, pp. 172–181.
  40. ^ 遠山とおやまあきら 1981, p. 129-133.
  41. ^ 新居にい信正のぶまさ 1976, pp. 82–83.
  42. ^ 遠山とおやまあきら 1980, p. 196.
  43. ^ a b 遠山とおやまあきら 1980, p. 197.
  44. ^ 遠山とおやまあきら 1980, p. 199.
  45. ^ 新居にい信正のぶまさ 1970, pp. 143–150.
  46. ^ 遠山とおやまあきら 1980, p. 41.
  47. ^ 板倉いたくらきよしせん 1988, p. 379.
  48. ^ 遠山とおやまあきら 1981, p. 13.
  49. ^ 遠山とおやまあきら 1979, p. 277.
  50. ^ 新居にい信正のぶまさ 1970.
  51. ^ 新居にい信正のぶまさ 1970, p. 144.
  52. ^ 遠山とおやまあきら 1981, p. 74-77.
  53. ^ 遠山とおやまあきら 1981, p. 65-67.
  54. ^ 遠山とおやまあきら 1981, p. 125.
  55. ^ 遠山とおやまあきら 1981, p. 146.
  56. ^ 遠山とおやまあきら 1981, p. 92.
  57. ^ 遠山とおやまあきら 1981, pp. 77–83.

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

著書ちょしょ
  • 遠山とおやまあきら数学すうがく教育きょういくへの招待しょうたい 遠山とおやまあきら著作ちょさくしゅう 数学すうがく教育きょういくろんシリーズ0』太郎たろう次郎じろうしゃ、1979ねん 全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:80010434
  • 遠山とおやまあきら水道すいどう方式ほうしきとはなにか 遠山とおやまあきら著作ちょさくしゅう 数学すうがく教育きょういくろんシリーズ3』太郎たろう次郎じろうしゃ、1980ねん 全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:81011377
  • 遠山とおやまあきら水道すいどう方式ほうしきをめぐって 遠山とおやまあきら著作ちょさくしゅう 数学すうがく教育きょういくろんシリーズ4』太郎たろう次郎じろうしゃ、1981ねん 全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:81014174
  • 遠山とおやまあきらぎんはやしひろし水道すいどう方式ほうしきによる計算けいさん体系たいけい (現代げんだい教育きょういく全書ぜんしょ)』明治めいじ図書としょ、1960ねん 全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:60015672
  • 新居にい信正のぶまさ『またおんな先生せんせいか』昌平しょうへいしゃ出版しゅっぱん、1976ねん 全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:71013480
論文ろんぶん
  • 新居にい信正のぶまさ授業じゅぎょうしょ分数ぶんすう除法じょほう〉とその解説かいせつ」『科学かがく教育きょういく研究けんきゅうだい2かん国土こくどしゃ、1970ねん、143-176ぺーじ 全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:00003453
  • 小野おの健司けんじ鈴木すずき筆太ふでぶとろう算数さんすう教育きょういく実験じっけんてき研究けんきゅう 仮説かせつ実験じっけんてき教育きょういく研究けんきゅう先駆せんくしゃ だいかい「おいたちと明治めいじ時代じだい教育きょういく」」『たのしい授業じゅぎょう 2005ねん06がつごうだい296かん仮説かせつしゃ、2005a、33-45ぺーじ 
  • 小野おの健司けんじ鈴木すずき筆太ふでぶとろう算数さんすう教育きょういく実験じっけんてき研究けんきゅう 仮説かせつ実験じっけんてき教育きょういく研究けんきゅう先駆せんくしゃ だいかいきょうすうばん使つかかたとその実験じっけん」」」『たのしい授業じゅぎょう 2005ねん07がつごうだい297かん仮説かせつしゃ、2005b、60-78ぺーじ 
  • 小野おの健司けんじ鈴木すずき筆太ふでぶとろう算数さんすう教育きょういく実験じっけんてき研究けんきゅう 仮説かせつ実験じっけんてき教育きょういく研究けんきゅう先駆せんくしゃ だいかい教具きょうぐをめぐる模倣もほう創造そうぞう」」『たのしい授業じゅぎょう 2005ねん08がつごうだい297かん仮説かせつしゃ、2005c、101-116ぺーじ 
  • 森下もりした友昭ともあきわたしのやってきたわりざん筆算ひっさん指導しどう ゼロを大切たいせつにし、水道すいどう方式ほうしきをたよりとする」『たのしい授業じゅぎょう 2010ねん11がつごうだい371かん仮説かせつしゃ、2010ねん、34-52ぺーじ 
  • 小野おの健司けんじ教育きょういく歴史れきしからまなぶ《研究けんきゅう組織そしきろん》〈きゅうきゅう暗記あんき廃止はいしろんしゃ田籠たごもり松三郎まつさぶろうわすれられた算術さんじゅつ教授きょうじゅほう」『たのしい授業じゅぎょう 2020ねん02がつごうだい501かん仮説かせつしゃ、2020ねん、88-115ぺーじ 
  • 板倉いたくらきよしせん授業じゅぎょう科学かがくとはなにか」『仮説かせつ実験じっけん授業じゅぎょう研究けんきゅうろん組織そしきろん』、仮説かせつしゃ、1988ねん、376-384ぺーじ 全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:89021394
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外部がいぶリンク[編集へんしゅう]