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泥棒どろぼうは幸しあわせのはじまり

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
泥棒どろぼうは幸しあわせのはじまり
Identity Thief
監督かんとく セス・ゴードン
脚本きゃくほん スコット・スチューバー
クレイグ・メイジン
製作せいさく スコット・スチューバー
ジェイソン・ベイトマン
パメラ・アブディ
製作せいさく総そう指揮しき ダン・コルスラッド
ピーター・モーガン
出演しゅつえん者しゃ ジェイソン・ベイトマン
メリッサ・マッカーシー
アマンダ・ピート
ジョン・ファヴロー
音楽おんがく クリストファー・レナーツ
撮影さつえい ハビエル・アギーレサロベ
編集へんしゅう ピーター・ティッシュナー
製作せいさく会社かいしゃ レラティヴィティ・メディア
スコット・スチューバー・プロダクションズ
アグリゲイト・フィルムズ
ブルーグラス・フィルムズ
配給はいきゅう アメリカ合衆国の旗ユニバーサル・ピクチャーズ
公開こうかい アメリカ合衆国の旗2013年ねん2月がつ8日にち
日本の旗劇場げきじょう未み公開こうかい
上映じょうえい時間じかん 111分ふん[1]
製作せいさく国こく アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
言語げんご 英語えいご
製作せいさく費ひ 3500万まんドル[2]
興行こうぎょう収入しゅうにゅう 世界の旗$173,965,010[2]
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『泥棒どろぼうは幸しあわせのはじまり』（原題げんだい:Identity Thief）は、2013年ねんにアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくで公開こうかいされたコメディ映画えいがである。監督かんとくはセス・ゴードン、主演しゅえんはジェイソン・ベイトマンとメリッサ・マッカーシーが務つとめた。

本ほん作さくは日本にっぽんで劇場げきじょう公開こうかいされなかったが、2014年ねん2月がつ25日にちにDVDが発売はつばいされた[3]。

ストーリー[編集へんしゅう]

コロラド州しゅうデンバー。会計士かいけいしのサンディ・パターソンはダイアナと名乗なのる女性じょせいから個人こじん情報じょうほうを盗ぬすみ取とられないための器具きぐを購入こうにゅうした。その際さい、パターソンはダイアナに自分じぶんの個人こじん情報じょうほうを渡わたしてしまった。職場しょくばで高こう圧あつ的てきな上司じょうし（コーニッシュ）と喧嘩けんかした後のち、パターソンは覚おぼえのないアポイントの存在そんざいを知しった。疑問ぎもんに思おもったサンディだったが、同僚どうりょうのダニエル・カージーから独立どくりつを持もちかけられてすっかり有頂天うちょうてんになり、そのままアポイントを放置ほうちしてしまった。

ガソリン代だいをクレジットカードで支払しはらおうとしたとき、何故なぜかサンディのカードは使用しよう不能ふのうな状態じょうたいにあった。不審ふしんに思おもったサンディがカード会社かいしゃに確認かくにんしたところ、彼かれはフロリダ州しゅうで多額たがくの買かい物ものをしたことになっているのだという。その後ご、サンディは出廷しゅってい命令めいれいを無視むしした容疑ようぎで警察けいさつに逮捕たいほされた。ライリー刑事けいじによると、ダイアナがサンディの個人こじん情報じょうほうを悪用あくようしているのだという。しかも、サンディの名前なまえで麻薬まやくを購入こうにゅうした形跡けいせきまであるのだという。サンディが無実むじつであることは明白めいはくに思おもわれたが、司法しほう手続てつづき上じょう、ダイアナの容疑ようぎが固かたまるまで彼かれは容疑ようぎ者しゃとして扱あつかわれることになった。それが原因げんいんで、サンディは職場しょくばから解雇かいこされてしまった。犯人はんにんがデンバーにまだいることを知しったサンディは、自みずからの手てで無実むじつを証明しょうめいするべく行動こうどうを開始かいしした。

サンディはフロリダ州しゅうにあるサロンでダイアナを発見はっけんしたが、口論こうろんの末すえにレンタカーを盗ぬすまれてしまった。ダイアナの車くるまにあった情報じょうほうから彼女かのじょの住所じゅうしょを知しったサンディはそこへ向むかった。ダイアナの家いえには他人たにんから盗ぬすんだクレジットカードが大量たいりょうにあった。サンディがダイアナの身柄みがらを確保かくほした矢先やさき、そこに怒いかり狂くるった男おとこ2人にん（マリゾルとジュリアン）がやってきた。ダイアナにカードを盗ぬすまれたと知しった麻薬まやくの売人ばいにん（パオロ）の差さし金がねであった。何なにとかその場ばから逃にげ出だした後のち、サンディはダイアナに自分じぶんの名誉めいよを回復かいふくする策さくを語かたった。ダイアナは警察けいさつが関与かんよしないことを条件じょうけんに、その計画けいかくに協力きょうりょくすると申もうし出でてきた。しかし、サンディの計画けいかくの中なかには、ダイアナが自分じぶんの上司じょうしに真実しんじつを告白こくはくするのを警察けいさつに盗ぬすみ聞ぎきさせるというプランが含ふくまれていた。身分みぶん証明しょうめいができない状況じょうきょうにあった2人ふたりは、やむなく自動車じどうしゃでデンバーへ向むかうことになった。

その頃ころ、ある賞金しょうきん稼かせぎがダイアナの行方ゆくえを追おっていた。

キャスト[編集へんしゅう]

製作せいさく[編集へんしゅう]

当初とうしょ、本ほん作さくは男性だんせい2人にんを主人公しゅじんこうにしたコメディ映画えいがとして製作せいさくされていたが、『ブライズメイズ 史上しじょう最悪さいあくのウェディングプラン』を見みたベイトマンがマッカーシーを主演しゅえんに迎むかえたいと熱望ねつぼうしたため、その通とおりになった[4]。2012年ねん1月がつ、セス・ゴードンが本ほん作さくの監督かんとくに起用きようされたとの報道ほうどうがあった[5]。4月、ジョン・チョー、アマンダ・ピート、クラーク・デュークの主演しゅえんが決きまった（デュークの出演しゅつえんシーンは劇場げきじょう公開こうかい版ばんからはカットされている）[6]。5月24日にち、モリス・チェストナットが本ほん作さくに出演しゅつえんすることになったと報ほうじられた[7]。

公開こうかい・マーケティング[編集へんしゅう]

2012年ねん3月がつ、ユニバーサル・ピクチャーズは本ほん作さくの全米ぜんべい公開こうかい日びを2013年ねん5月がつ10日とおかに設定せっていしたと発表はっぴょうしたが[8]、後のちに公開こうかい日びは同年どうねん2月がつ8日にちに前倒まえだおしされた。9月26日にち、本ほん作さくのファースト・トレイラーが公開こうかいされた[9]。

興行こうぎょう収入しゅうにゅう[編集へんしゅう]

2013年ねん2月がつ8日にち、本ほん作さくは全米ぜんべい3101館かんで封切ふうぎられ、公開こうかい初はつ週末しゅうまつに3455万まんドルを稼かせぎ出だし、週末しゅうまつ興行こうぎょう収入しゅうにゅうランキング初はつ登場とうじょう1位いとなった[10]。本ほん作さくは批評ひひょう家かからの評価ひょうかも悪わるかった上うえに、興行こうぎょう収入しゅうにゅうが伸のび悩なやむ2月がつに公開こうかいされたにも拘かかわらず、これだけの興行こうぎょう的てき成功せいこうを収おさめたことが注目ちゅうもくを集あつめた。しかも、2013年ねん2月がつは東海岸ひがしかいがんが大だい寒波かんぱに襲おそわれ、映画えいがを見みに行いきたくても家いえにいるしかない人々ひとびとが多数たすう出でた月つきであった[11]。

評価ひょうか[編集へんしゅう]

本ほん作さくは批評ひひょう家かから酷評こくひょうされている。映画えいが批評ひひょう集積しゅうせきサイトのRotten Tomatoesには168件けんのレビューがあり、批評ひひょう家か支持しじ率りつは19%、平均へいきん点てんは10点てん満点まんてんで4.1点てんとなっている。サイト側がわによる批評ひひょう家かの見解けんかいの要約ようやくは「『泥棒どろぼうは幸しあわせのはじまり』にある数少かずすくない笑わらいは、メリッサ・マッカーシーとジェイソン・ベイトマンによって生うまれたものである。2人ふたりはとりとめのないプロットに道筋みちすじを付つけようと奮闘ふんとうしている。」となっている[12]。また、Metacriticには41件けんのレビューがあり、加重かじゅう平均へいきん値ちは35/100となっている[13]。なお、本ほん作さくのCinemaScoreはBとなっている[14]。

騒動そうどう[編集へんしゅう]

『ニューヨーク・オブザーバー』のレックス・リードは本ほん作さくを酷評こくひょうするレビューの中なかで、マッカーシーの体型たいけいを「トラクターサイズ」「肥満ひまん体たい」「体からだだけやたら大おおきい」「カバ」と揶揄やゆし[15]、映画えいが業界ぎょうかい及および映画えいがファンから激はげしい批判ひはんを浴あびた。映画えいが批評ひひょう家かのリチャード・ローパーは「リード氏しのレビューは批判ひはんという真正しんせいな営いとなみを卑いやしめた。」と述のべている[16]。映画えいが監督かんとくのポール・フェイグは自身じしんのTwitterで「レックス・リード氏しには恥はじを知しってもらいたい」とコメントした[17]。『ハフィントン・ポスト』のコラムで、放送ほうそう作家さっかのキャンディ・スペリングはリードのレビューがいじめにしかなっていないと非難ひなんした[18]。第だい85回かいアカデミー賞しょうの授賞じゅしょう式しきで、司会しかいのセス・マクファーレンは「レックス・リードが授賞じゅしょう式しき会場かいじょうにいないのは、アデルの歌うたう「スカイフォール」をレビューするためです。」というジョークを言いった[19]。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ “泥棒どろぼうは幸しあわせのはじまり”. 2017年ねん12月12日にち閲覧えつらん。
  2. ^ a b “Identity Thief”. 2017年ねん12月12日にち閲覧えつらん。
  3. ^ “泥棒どろぼうは幸しあわせのはじまり”. 2017年ねん12月12日にち閲覧えつらん。
  4. ^ “Jason Bateman & Melissa McCarthy Team For Universal Comedy 'ID Theft'”. 2017年ねん12月12日にち閲覧えつらん。
  5. ^ “Seth Gordon set to helm Identity Thief”. 2017年ねん12月12日にち閲覧えつらん。
  6. ^ “John Cho, Clark Duke Join 'Identity Thief' (Exclusive)”. 2017年ねん12月12日にち閲覧えつらん。
  7. ^ “Morris Chestnut Joins 'Identity Thief'”. 2017年ねん12月12日にち閲覧えつらん。
  8. ^ “Universal Sets May 10, 2013 Release Date for IDENTITY THIEF Starring Jason Bateman and Melissa McCarthy”. 2017年ねん12月12日にち閲覧えつらん。
  9. ^ “'Identity Thief' trailer: Melissa McCarthy steals Jason Bateman's life -- VIDEO”. 2017年ねん12月12日にち閲覧えつらん。
  10. ^ “February 8-10, 2013”. 2017年ねん12月13日にち閲覧えつらん。
  11. ^ “UPDATED: Winter Storm Nemo Fails To Stop 'Identity Thief' From Shattering Expectations”. 2017年ねん12月13日にち閲覧えつらん。
  12. ^ “Identity Thief”. 2017年ねん12月13日にち閲覧えつらん。
  13. ^ “Identity Thief (2013)”. 2017年ねん12月13日にち閲覧えつらん。
  14. ^ “Box office report: 'Identity Thief' wins the weekend, beats 'Bridesmaids'”. 2017年ねん12月13日にち閲覧えつらん。
  15. ^ “Declined: In Identity Thief, Bateman’s Bankable Billing Can’t Lift This Flick out of the Red”. 2017年ねん12月13日にち閲覧えつらん。
  16. ^ “Melissa McCarthy Identity Thief Review Is “Mean-Spirited,” Says Film Critic Richard Roeper”. 2017年ねん12月13日にち閲覧えつらん。
  17. ^ “4:55 - 2013年ねん2月がつ9日にち by@paulfeig”. 2017年ねん12月13日にち閲覧えつらん。
  18. ^ “15 Minutes of Fame”. 2017年ねん12月13日にち閲覧えつらん。
  19. ^ “Rex Reed Got a Shout-Out in Last Night’s Oscar Telecast”. 2017年ねん12月13日にち閲覧えつらん。

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

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