爆発ばくはつ限界げんかい

爆発ばくはつ限界げんかい（ばくはつげんかい、英えい: Explosion Limit）とは、可燃かねん性せいの蒸気じょうきやガス（可燃かねん性せいガス）が空気くうきと混合こんごうして爆発ばくはつを起おこす濃度のうど範囲はんい。爆発ばくはつ範囲はんいともいう。

なお、爆発ばくはつ限界げんかいや爆発ばくはつ範囲はんいとは別べつに、燃焼ねんしょう限界げんかい（Flammability limit）や燃焼ねんしょう範囲はんい、可燃かねん性せい限界げんかい（inflammability limit）という用語ようごもあり、爆発ばくはつ限界げんかいと燃焼ねんしょう限界げんかいは現象げんしょうとしては区別くべつできるものの、厳密げんみつには区別くべつすることは困難こんなんとされており慣用かんよう的てきにはこれらは同義語どうぎごとして扱あつかわれている。

定義ていぎ

可燃かねん性せいの蒸気じょうきやガス（可燃かねん性せいガス）が空気くうきと混合こんごうして爆発ばくはつを起おこす場合ばあい、種類しゅるいごとに一定いっていの濃度のうどの範囲はんい内ないで爆発ばくはつしうるが、その最低さいてい濃度のうどを爆発ばくはつ下限かげん、その最高さいこう濃度のうどを爆発ばくはつ上限じょうげんという。爆発ばくはつ下限かげんが低ひくい物質ぶっしつは爆発ばくはつを生しょうじる危険きけん性せいが高たかい。

通常つうじょうは1気圧きあつの常温じょうおんの値ねをいうが、測定そくてい値ちは着火ちゃっか源げん、容器ようきの形状けいじょう、温度おんど、圧力あつりょくなどに応おうじて変化へんかする。

なお、可燃かねん性せい混合こんごう気きの気体きたい中ちゅうを火炎かえんが伝つたわる速度そくどを燃焼ねんしょう速度そくど（火炎かえん伝播でんぱ速度そくど）という。爆発ばくはつ限界げんかいと燃焼ねんしょう限界げんかいの関係かんけいに関かんしては、爆発ばくはつは化学かがく反応はんのうとしては燃焼ねんしょうであるが、火炎かえんが空間くうかんを伝播でんぱするという形態けいたいをとらず、一定いっていの濃度のうどの可燃かねん性せいガスのある全ぜん空間くうかんで同時どうじ的てきに起おこる現象げんしょうであり違ちがった側面そくめんがあると指摘してきされている。