瓦かわら割わり

瓦かわら割わり（かわらわり）は、空手からて家いえなどが腕うで自慢じまんをする際さいに行おこなうパフォーマンスの一ひとつ。または、日本にっぽんの瓦葺かわらぶき職人しょくにんなどが用もちいる用語ようごである。地割じわり（じわり）ともいう。

職人しょくにん用語ようご・パフォーマンス

一般いっぱん的てきな瓦かわら割わりに使つかわれる瓦かわらは熨斗のし瓦かわら（のしがわら）という、用途ようと上じょう金槌かなづちなどを用もちいて割わって使つかう切きれ目め入いりの瓦かわらである。そのため、割わり線せんさえ捉とらえていればどのように叩たたいてもまず確実かくじつに真まっ二ぷたつに割われる。

パフォーマンスとして使用しようする場合ばあいは、骨折こっせつ等とうの危険きけんを避さけるために幾いく枚まいかの割わっていない熨斗のし瓦かわらを平たいら積づみにし、普通ふつうは拳こぶしや手刀てがたなや足あしで、場合ばあいにより頭あたま突とっきでも割わる。「瓦かわらは、屋根やねを守まもるためにつくられているもので、そう簡単かんたんに割われる物ものではない」という先入観せんにゅうかんを利用りようし、割わった時ときの音おとや特とくに視覚しかく的てきなインパクトを重視じゅうししている。

桟瓦（さんがわら）などの普通ふつうの瓦かわらは骨ほねよりも丈夫じょうぶなので、頭あたま突とっきで割わろうとすると頭蓋骨ずがいこつが割われることもあり、最悪さいあくの場合ばあい死しに至いたる。

熨斗のし瓦かわらは、一いち枚まいがどの程度ていどの力ちからで割われるかが均一きんいつではないため、何なん枚まい割われたかということでは力量りきりょうの参考さんこうにはならないが、本来ほんらい熨斗のし瓦かわらは道具どうぐで叩たたいて割わる物ものであるし、割われた瓦かわらで切きり傷きずを負おったり、場合ばあいによっては指ゆびなどを骨折こっせつすることもあるので、通常つうじょうはそれなりの腕力わんりょくと技術ぎじゅつ、度胸どきょうがなければ出来できないことは確たしかである。

一般いっぱんイベント用ようの薄うす瓦かわら

一方いっぽうで一部いちぶの業者ぎょうしゃでは空手からて経験けいけんがない一般いっぱん向むけのイベント用ようとして、中央ちゅうおう部ぶを通常つうじょうの熨斗のし瓦かわらの1/3の厚あつさにして、軽かるい力ちからでも割われやすくした瓦かわら（屋根やね・瓦かわらメーカー神かみ清きよしの鉄拳てっけん瓦かわらなど）が発売はつばいされている。

関連かんれん項目こうもく

• 試ためし割わり