生いける法ほう

生いける法ほう（いけるほう）とは、オイゲン・エールリッヒが提唱ていしょうした法ほうの概念がいねん。一般いっぱんの人々ひとびとが受うけ入いれ実践じっせんしている行為こうい規範きはんのこと。「生いきた法ほう」とも。狭義きょうぎでは人々ひとびとによって受うけ入いれられた慣習かんしゅう法ほうを意味いみするが、広義こうぎには成文法せいぶんほうであっても、それが人々ひとびとの規範きはんや道徳どうとくによって積つみ重かさねられてきたものであるなら、生いける法ほうとなりうる。労働ろうどう法ほうなどでは、過去かこの闘争とうそうによって積つみ重かさねられてきた結果けっかとしての条文じょうぶんが見みられるが、これも現在げんざいの労使ろうし関係かんけいで普遍ふへん的てきに受うけ入いれられるならば、広ひろい意味いみでは生いける法ほうといえる。