発はつエルゴン反応はんのう

発はつエルゴン反応はんのう（はつエルゴンはんのう、英語えいご：exergonic reaction）はギブズエネルギー変化へんかが負まけである反はん応おうをいい、自発じはつ反応はんのうと同義どうぎである。発はつエルゴン反応はんのうのエルゴンはギリシア語ごで仕事しごとを意味いみする語かたりである。発はつエルゴン反応はんのうで発生はっせいしたエネルギーを用もちいることで、非ひ自発じはつ反応はんのうである吸エルゴン反応はんのうを起おこすことができる。これを共役きょうやくという。

生化学せいかがくにおいて、発はつエルゴン反応はんのうとして代表だいひょう的てきなものがATPの加水かすい分解ぶんかいである。ATPがADPとリン酸さんになる反応はんのうの標準ひょうじゅんギブズエネルギー変化へんかはおよそ-30kJ/molであり、このエネルギーを用もちいて生物せいぶつの様々さまざまな吸エルゴン反応はんのうを行おこなうことができる。ATPが生物せいぶつのエネルギー通貨つうかと呼よばれるゆえんである。