研師とぎし

研師とぎし。大正たいしょう初期しょき

研師とぎし（とぎし）とは、刃物はものや鏡かがみなどの研磨けんまを生業せいぎょうとしている者ものである。研屋とぎやを営いとなむ。

日本にっぽん刀がたなの研磨けんま

日本にっぽん刀がたなの研磨けんまは、他たの刃物はもの研磨けんまと異ことなる点てんが多おおく日本にっぽん刀がたな研磨けんまと呼称こしょうされる。

• 本ほん阿彌あみ直之なおゆき承うけたまわから弟子でし　杉本すぎもと鉄造てつぞう・本ほん阿彌あみ平十郎へいじゅうろう・安達あだち貞さだ十郎じゅうろう　が出でて枝葉えだはの門弟もんていが活動かつどうしている。
• 足利あしかが時代じだいに　竹屋たけや　木屋こや　が刀剣とうけん研磨けんまに従事じゅうじしていた。本ほん阿弥あみ家かは　御ご刀かたなの鑑定かんてい家かである。
• 流派りゅうはには本ほん阿弥あみ派はと藤代ふじしろ流りゅうなどがある。

海外かいがい

ヨーロッパ

ドイツ語ごでは、Scherenschleifer（ドイツ語ご版ばん）などと呼よばれる。フランスでは、Rémouleu、もしくは émouleur、repasseur などと呼よばれる。多おおくはイェニシェなどの移動いどう型がた民族みんぞくが伝統でんとう的てきに行おこなう。

フランスでは、中世ちゅうせいから確認かくにんされており1292年ねんの登記とうき簿ぼには6つの Esmouleurs（研屋とぎや）が記載きさいされる。1300年ねんの登記とうき簿ぼには2つの Esmouleur de couteaux が加くわえられた。彼かれらは低てい所得しょとく者しゃでハサミやナイフ、包丁ほうちょうなどのカトラリーを研磨けんましていた。その後ご、手押ておし車しゃにグラインダーを乗のせて、人ひとの住すむ都市としや村むらを宣伝せんでん文句もんくを唄うたいながら巡回じゅんかいした。

ヨーロッパの多おおくの国くにでは、研師とぎしは物乞ものごいと同様どうようにみられ、規制きせいが行おこなわれた。

さらに産業さんぎょう革命かくめいによって刃物はものなどが大量たいりょう生産せいさんされるようになり、手軽てがるに使つかえる砥石といしや電動でんどうナイフ研とぎ機きなども作つくれるようになったため需要じゅようは低下ていかした。ただし、仕立屋したてや、料理人りょうりにん、美容びよう師しなどの鋭するどい刃物はものを必要ひつようとする専門せんもん家かたちは熟練じゅくれんの研師とぎしを必要ひつようとしている。

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  紀元前きげんぜん1世紀せいきごろの彫刻ちょうこくArrotino
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  2008年ねんにパリで包丁ほうちょうを研とぐ研師とぎし
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  20世紀せいき初頭しょとうのフランスでナイフを研とぐ職人しょくにんたち
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  自転車じてんしゃを改造かいぞうしたグラインダー
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  フランスの刃物はものの町まちティエールのティエール市営しえいナイフ博物館はくぶつかんMusée de la coutellerie de Thiersの実演じつえん
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  イタリアのナポリでの生活せいかつの様子ようすが書かかれた書籍しょせき『Usi e costumi di Napoli e contorni descritti e dipinti』から

関連かんれん項目こうもく

• Waffenschmied(武器ぶき職人しょくにん)
  • ブレードスミス