科学かがく技術ぎじゅつ情報じょうほう流通りゅうつう技術ぎじゅつ基準きじゅん

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科学かがく技術ぎじゅつ情報じょうほう流通りゅうつう技術ぎじゅつ基準きじゅん(Standards for Information of Science and Technology、略称りゃくしょうSIST)とは、科学かがく技術ぎじゅつ情報じょうほう流通りゅうつう円滑えんかつにするために、学術がくじゅつ情報じょうほう記述きじゅつ方式ほうしき構成こうせい様式ようしきについてさまざまな基準きじゅんさだめたものである。独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん科学かがく技術ぎじゅつ振興しんこう機構きこう策定さくてい担当たんとうしている。

概要がいよう[編集へんしゅう]

論文ろんぶん様式ようしき、データベースのフォーマットなど、様々さまざま標準ひょうじゅん規定きていされている。1969ねん科学かがく技術ぎじゅつ情報じょうほう全国ぜんこくてき流通りゅうつうシステム(National Information System for Science and Technology、略称りゃくしょうNIST)の計画けいかく作成さくせいされ、学術がくじゅつ情報じょうほうデータの標準ひょうじゅん共通きょうつうおこな必要ひつようがあることが指摘してきされた。それをけて1973ねんきゅう科学技術庁かがくぎじゅつちょう科学かがく技術ぎじゅつ情報じょうほう流通りゅうつう技術ぎじゅつ基準きじゅん検討けんとうかい設置せっちされ、具体ぐたいてき基準きじゅん検討けんとうはじめられた。1980ねんにはSIST01、02、03が制定せいていされ、その順次じゅんじ基準きじゅん追加ついかおこなわれている。2001ねんには電子でんし出版しゅっぱんぶつ電子でんし投稿とうこう形式けいしき方法ほうほうについてさだめられたSIST14の基準きじゅん制定せいていされた。また2007ねんには、昨今さっこん情報じょうほう流通りゅうつう電子でんし対応たいおうするためSIST02、05、06の改訂かいていおこなわれた。普及ふきゅうについても科学かがく技術ぎじゅつ振興しんこう機構きこう担当たんとうし、SISTセミナーがとし1かい程度ていど開催かいさいされている。

基準きじゅん種類しゅるい[編集へんしゅう]

  • SIST 01 - 抄録しょうろく作成さくせい
  • SIST 02 - 参照さんしょう文献ぶんけんかた
  • SIST 03 - 書誌しょし情報じょうほう交換こうかんようレコードフォーマット(外形がいけいしき)
  • SIST 04 - 書誌しょし情報じょうほう交換こうかんようレコードフォーマット(うち形式けいしき)
  • SIST 05 - 雑誌ざっしめい表記ひょうき
  • SIST 06 - 機関きかんめい表記ひょうき
  • SIST 07 - 学術がくじゅつ雑誌ざっし構成こうせいとその要素ようそ
  • SIST 08 - 学術がくじゅつ論文ろんぶん構成こうせいとその要素ようそ
  • SIST 09 - 科学かがく技術ぎじゅつレポートとその様式ようしき
  • SIST 10 - 書誌しょしデータの記述きじゅつ
  • SIST 11 - 数値すうち情報じょうほう交換こうかんようレコード構成こうせい
  • SIST 12 - 会議かいぎ予稿よこうしゅう様式ようしき
  • SIST 13 - 索引さくいん作成さくせい
  • SIST 14 - 電子でんし投稿とうこう規定きてい作成さくせいのためのガイドライン

参照さんしょう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 科学かがく技術ぎじゅつ振興しんこう機構きこうへん.SISTハンドブック : 科学かがく技術ぎじゅつ情報じょうほう流通りゅうつう技術ぎじゅつ基準きじゅん.2008年版ねんばん東京とうきょう科学かがく技術ぎじゅつ振興しんこう機構きこう,2007,526p.

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]