粗朶そだ

粗朶そだ（そだ）とは、直径ちょっけい数すうcm程度ていどの細ほそい木きの枝えだを集あつめて束たば状じょうにした資材しざいのこと。適度てきどに細ほそくしなやかなヤナギなどが用もちいられることが多おおい。

用途ようと

土木どぼく : 根ね固かため工こうとして水みずの勢いきおいによって川底かわぞこや川岸かわぎしが削けずられることや軟弱なんじゃく地盤じばんへの重量じゅうりょう構造こうぞう物ぶつによる不同ふどう沈下ちんかを防ふせげる利点りてんがある^[1]^[2]
溝渠こうきょ : 暗渠あんきょ材ざいとしての利用りよう
緑化りょくか資材しざい : 土留どどめ等とうへの利用りよう
漁業ぎょぎょう : 水中すいちゅうに沈しずめてエビなどを誘さそい込こむ
鉄道てつどう : イギリス鉄道てつどう黎明れいめい期きのリバプール・アンド・マンチェスター鉄道てつどうで、湿地しっちに路線ろせんを敷しく必要ひつようがあり、粗朶そだ束たばを敷しき詰つめてから土砂どしゃを盛もって路盤ろばんにした。この路線ろせんは現役げんえき。
軍事ぐんじ : 工兵こうへい資材しざいの一ひとつとして、粗朶そだ束たばを塹壕ざんごうに投なげ込こんで塹壕ざんごうを一時いちじ的てきに埋うめ、兵士へいしや車両しゃりょうが通過つうかするために用もちいた

護岸ごがん工事こうじへの使用しよう例れい
護岸ごがん工事こうじへの使用しよう例れい
軍事ぐんじ利用りようの例れい。粗朶そだを搭載とうさいしたAVRE(イギリス軍ぐんの戦闘せんとう工兵こうへい車しゃ)
軍事ぐんじ利用りようの例れい。第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後ごは装甲そうこう車両しゃりょうの重量じゅうりょう増加ぞうかを受うけ、このような"鋼鉄こうてつパイプ製せいの粗朶そだ"が導入どうにゅうされた。