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精米せいまい

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精米せいまい(せいまい)は、玄米げんまいのりこなそうぬかそう)をのぞいてかわ胚乳はいにゅうけること[1]。また、その工程こうていぬかそう全部ぜんぶまたは一部いちぶのぞいて精白せいはくしたべい[2]ぬかそう完全かんぜんけずったべいは「精白せいはくまい」または「白米はくまい」ともいう。

もちまいうるちまい区分くぶんおうじて、でんぷんにアミロース成分せいぶんふくまない精米せいまいを「もち精米せいまい」、それ以外いがいを「うるち精米せいまい」という[2]

しろ[編集へんしゅう]

精米せいまい度合どあいをしろという[1]酸化さんかマグネシウムを100パーセントとしたときのしろさでしめされ、一般いっぱんてき玄米げんまい状態じょうたいしろ20白米はくまい状態じょうたいであるが品種ひんしゅとうによって変化へんかする[1]

一般いっぱんてきにはぬかそうのこ度合どあいによって「さんふんづき(さんふんき)」や「ふんづき(ふんき)」のようにあらわすことがある[1]。これは玄米げんまいを0、白米はくまいを10わり精米せいまいりつとし、なんわり精米せいまいしているかをしめす。

歴史れきし技術ぎじゅつ[編集へんしゅう]

日本にっぽん[編集へんしゅう]

日本にっぽんでは古代こだいからきねうすもちいた精米せいまいおこなわれていた[1]江戸えど時代じだい元禄げんろくきよしから手回てまわしで精米せいまいおこなうす導入どうにゅうされ、さらに足踏あしぶみでもちいるそらうす利用りようされるようになった[1]水力すいりょく利用りようするくるまうすは600年代ねんだいには存在そんざいしていたが、かわ沿いでなければ利用りようできない制約せいやくがありあまり普及ふきゅうしなかった[1]

1890年代ねんだいにイギリスからエンゲルバーグしき精米せいまい輸入ゆにゅうされ、1920ねんには日本にっぽん独自どくじ研削けんさくしき精米せいまい開発かいはつされた[1]

日本にっぽん国内こくないにおける玄米げんまいおよ精米せいまい品質ひんしつ表示ひょうじについてさだめた「玄米げんまいおよ精米せいまい品質ひんしつ表示ひょうじ基準きじゅん」(平成へいせい12ねん3がつ31にち農林水産省のうりんすいさんしょう告示こくじだい515ごうだい2じょうでは、「精米せいまい」を「玄米げんまいのぬかそう全部ぜんぶまた一部いちぶのぞいて精白せいはくしたもの」と定義ていぎしている[3]

東南とうなんアジア[編集へんしゅう]

東南とうなんアジアの在来ざいらい精米せいまい技術ぎじゅつき(Hand pounding)であり、もみ(もみ)りをうすおこない、うすきねあるいは足踏あしぶしき唐臼からうすうすとも)で精米せいまいおこなった[4]

近代きんだい精米せいまい技術ぎじゅつ導入どうにゅうされるまえには、在来ざいらい技術ぎじゅつ加工かこうした半搗はんつきまいに、輸送ゆそう品質ひんしつ保持ほじのためもみぜたカーゴライス(Cargo rice)が輸出ゆしゅつひんとなっていた[4]

ヨーロッパから近代きんだい精米せいまい技術ぎじゅつがもたらされ、たとえばビルマでは宗主そうしゅこくイギリスとのべい貿易ぼうえきおこなわれており、1850ねんごろにはダグラス=グラントしゃ開発かいはつしたたてがた研削けんさくしき精米せいまい導入どうにゅうされるようになった[4]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e f g h 今日きょうから精米せいまいこう学会がっかい美味おいしいおべい精米せいまい技術ぎじゅつ」『精密せいみつこう学会がっかいだい83かんだい6ごう公益社こうえきしゃだん法人ほうじん 精密せいみつこう学会がっかい、519-524ぺーじ 
  2. ^ a b 玄米げんまいおよ精米せいまい”. -農林水産省のうりんすいさんしょう. 2023ねん10がつ28にち閲覧えつらん
  3. ^ 玄米げんまいおよ精米せいまい品質ひんしつ表示ひょうじ基準きじゅん」(平成へいせい12ねん3がつ31にち農林水産省のうりんすいさんしょう告示こくじだい515ごうだい2じょう
  4. ^ a b c 高橋たかはし るい近代きんだい精米せいまい技術ぎじゅつ発展はってん華僑かきょう役割やくわり : アジアにおける精米せいまいぎょう発展はってん要因よういん再考さいこう」『東海大学とうかいだいがく紀要きようだい83かんだい6ごう東海大学とうかいだいがく政治せいじ経済学部けいざいがくぶ、119-150ぺーじ 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]