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結合けつごう解離かいりエネルギー

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

結合けつごう解離かいりエネルギー(けつごうかいり-)は化学かがく結合けつごうにおける結合けつごう強度きょうど目安めやすの1つであり、D0あらわされる。ある結合けつごうが 0 K (絶対ぜったいれい)においてホモリシスによってひらくきれする場合ばあい標準ひょうじゅんエンタルピー変化へんか定義ていぎされる[1]たとえば、エタン (C2H6) ちゅうの1つの C−H 結合けつごう結合けつごう解離かいりエネルギーは以下いか過程かていからもとめられる。

CH3CH2−H → CH3CH2・+ H・
D0 = ΔでるたH = 101.1 kcal/mol

結合けつごう解離かいりエンタルピーまたは結合けつごうエンタルピーばれることもあるが、これらのかたり標準ひょうじゅん状態じょうたいにおける反応はんのうエンタルピーをしめすものであるから適切てきせつではなく、D0 と 3 kcal/mol 以上いじょうことなる場合ばあいもある。

結合けつごう解離かいりエネルギーは一般いっぱんてきに、ある分子ぶんしちゅうすべての結合けつごう解離かいりエネルギーの合計ごうけいからもとめられる結合けつごうエネルギーとはべつなものである。たとえば、水分すいぶん (H2O) の1つの O−H 結合けつごう結合けつごう解離かいりエネルギーは 493.4 kJ/mol であるが、もう1つの O−H 結合けつごうかいきれさせるのに必要ひつようなエネルギーは 424.4 kJ/mol である。すなわち、水分すいぶん子中こなかの O−H 結合けつごう結合けつごうエネルギーはそれらの平均へいきん、458.9 kJ/mol となる。

ある結合けつごうかいきれしたのちに、より生成せいせいエンタルピーのひくあらたな結合けつごう生成せいせいした場合ばあい全体ぜんたいとしてエネルギーがうしなわれるため反応はんのう発熱はつねつてき過程かていである。

ホモリシスではなくヘテロリシス結合けつごうれる場合ばあいあやかたせい結合けつごう解離かいりエネルギー[2]もちいられる。

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ IUPAC Gold Book - bond-dissociation energy, D
  2. ^ IUPAC Gold Book - heterolytic bond-dissociation energy