聖ひじり性せい

聖ひじり性せい（英語えいご：holiness）は、イエス・キリストと似にた者ものとなること、聖人せいじん（日本語にほんごでは聖者せいじゃともいう）となることであり、キリスト者しゃの最終さいしゅう目標もくひょうとされる。

聖人せいじんになるとは、考かんがえ・思おもい・言葉ことば・行おこないなど、すべてにおいてキリストに似にることである。その聖ひじり性せいは、愛あい徳とくに最もっともよく表おもてわれ、すべてに勝かって神かみを愛あいし、自分じぶんのように隣人りんじんを愛あいする。そして、愛あい徳とくは、謙遜けんそん・正義まさよし・勤勉きんべん・純潔じゅんけつ・従順じゅうじゅん・喜よろこび･･･など、すべての徳とくに影響えいきょうする。聖ひじり性せいはすべてのキリスト者しゃが目指めざすべき目標もくひょうで、神かみの助たすけを頼たよりに一生いっしょうかけて戦たたかった後のちに天国てんごくで完成かんせいされる。

聖せい座ざの事実じじつ上じょうの声こえであるバチカン市し国こくで発行はっこうされる日刊にっかん紙し『ロッセルバトーレ・ロマーノ（L'Osservatore Romano）』で発表はっぴょうされた、列聖れっせい省しょう前ぜん長官ちょうかんのアンジェロ・アマート枢機卿すうききょうの記事きじによれば、聖きよし性せいは教会きょうかいの目的もくてきであり、地上ちじょうにおける人生じんせいの最終さいしゅう目標もくひょうでもある。

教皇きょうこうフランシスコによれば：

聖ひじり性せいとは神かみに心しんを開ひらき、神かみの愛あいによって変容へんようされるにお任まかせすることです。また、聖ひじり性せいとは、自己じこから抜ぬけ出だし、イエスがわたしたちをお待まちになっている他ほかの人々ひとびとに出会であうために出でかけ、その人々ひとびとに励はげましの言葉ことば、助たすけの手て、優やさしさと慰なぐさめのまなざしを届とどけることです。

参考さんこう文献ぶんけん

• 第だい２バチカン公こう会議かいぎ『教会きょうかい憲章けんしょう』
• 教皇きょうこうフランシスコ「GAUDETE ET EXSULTATE（英語えいご）」現代げんだい社会しゃかいにおける聖きよし性せいに関かんする使徒しと的てき勧告かんこく
• 聖ひじりホセマリア「愛あいすべき天地てんち、この世よを熱烈ねつれつに愛あいする」
• 酒井さかい俊弘としひろ『聖きよし性せいへの招まねき: ふつうのおばさん、おじさんも聖人せいじんに』（教きょう友とも社しゃ、2012年ねん）

関連かんれん項目こうもく

• カトリック教会きょうかい
• 第だい２バチカン公こう会議かいぎ
• 聖人せいじん

外部がいぶリンク

• 聖ひじり性せいって何なに？