裏窓うらまど (雑誌ざっし)

『裏窓うらまど』（うらまど）とは、久保くぼ書店しょてんが発行はっこうしていたSM・アブノーマル雑誌ざっし。

概要がいよう

1956年ねん（昭和しょうわ31年ねん）1月がつに「かっぱ」という誌し名めいで創刊そうかんされたが、光文社こうぶんしゃからクレームが入はいり、同年どうねん10月がつに「裏窓うらまど」に改題かいだいされた。初代しょだい編集へんしゅう長ちょうは須磨すま利之としゆき、2代目だいめは濡木痴ち夢ゆめ男おとこ（飯田いいだ豊一とよかず）が務つとめた。「裏窓うらまど」としては1964年ねん末まつ（1965年ねん1月がつ号ごう）まで発刊はっかんされ、1965年ねん（昭和しょうわ40年ねん）に『サスペンスマガジン』に改題かいだいし、1980年ねん（昭和しょうわ55年ねん）まで続つづいた。

須磨すまは大阪おおさかで「奇き譚たんクラブ」の編集へんしゅうに関かかわっていたが、「風俗ふうぞく草紙ぞうし」出だすために東京とうきょうに招まねかれていた。風俗ふうぞく草紙ぞうしだけでは仕事しごとが安定あんていしないので、「裏窓うらまど」も出だすことになった。濡木も「奇き譚たんクラブ」や「風俗ふうぞく草紙ぞうし」に関かかわった後のち、須磨すまの誘さそいで「裏窓うらまど」の編集へんしゅう長ちょうになっている。裏窓うらまどは当初とうしょは大衆たいしゅう小説しょうせつ誌しだったが、濡木が編集へんしゅう長ちょうになった頃ころからSMを始はじめとしたマニア雑誌ざっしになっていった。

なお、1958年ねん（昭和しょうわ33年ねん）2月がつに増刊ぞうかん号ごうの形かたちで、『裏窓うらまど臨時りんじ増刊ぞうかん第だい5集しゅう 耽ふけ奇き小説しょうせつ』も出でている。同どう号ごうは後のちに独立どくりつし『耽ふけ奇き小説しょうせつ』になった。『裏窓うらまど』増刊ぞうかん号ごうとして3冊さつ、『耽ふけ奇き小説しょうせつ』として6冊さつ、合計ごうけい9冊さつ発行はっこうされた。

関係かんけい人物じんぶつ

• 椋むく陽ひ児じ（編集へんしゅう部員ぶいん）
• 千草せんぐさ忠夫ただお
• 潮しお寒かん二に

関連かんれん項目こうもく

• 奇き譚たんクラブ
• SM
• 男色なんしょく