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認知にんち障害しょうがい

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

認知にんち障害しょうがい(にんちしょうがい、英語えいご: Cognitive disorders)とは、精神せいしん疾患しっかん一種いっしゅ

おも学習がくしゅう記憶きおく理解りかい問題もんだい解決かいけつ障害しょうがいをきたしている状態じょうたいであり、健忘けんぼう認知にんちしょうせんもうなどの疾患しっかんふくまれる。不安ふあん障害しょうがい気分きぶん障害しょうがい精神病せいしんびょうにおいても認知にんち記憶きおく不全ふぜんをもたらすが、DSM-IV-TRではこれらでは認知にんち機能きのう問題もんだいおも症状しょうじょうではないため、認知にんち障害しょうがいにはふくまれないとしている[1]

原因げんいん種類しゅるいによってさまざまではあるが、もっとおおいケースはのう記憶きおくへのダメージである[2][3][4]治療ちりょうほう原因げんいんによってことなる。薬物やくぶつやセラピーはもっと一般いっぱんてきであるが、種類しゅるいによっては鎮静ちんせいはできても治療ちりょう方法ほうほう存在そんざいしないことがある(健忘けんぼうなど)[3][4]

分類ぶんるい[編集へんしゅう]

せんもう[編集へんしゅう]

せんもうは、のう直接ちょくせつ負荷ふかがかかるような状況じょうきょうこり、おも覚醒かくせい水準すいじゅん低下ていか見当けんとう障害しょうがいなどの意識いしき障害しょうがい突如とつじょ発生はっせいする。経過けいかみじかいが、いのちかかわることもある。痴呆ちほうかさなる部分ぶぶんおおいため、高齢こうれいしゃかる意識いしき障害しょうがい仮性かせい痴呆ちほうばれる。

認知にんちしょう[編集へんしゅう]

認知にんちしょうは、よわいもしくは外傷がいしょうによってこされ、患者かんじゃ記憶きおく一部いちぶまたは全体ぜんたいわすられる。老年ろうねんにおいては一般いっぱんてきであるが、それに限定げんていされない。また、認知にんちしょうによって別種べっしゅ認知にんち障害しょうがいこされることもめずらしくはない[1]よわいによる認知にんちしょう可逆かぎゃくなものであるため、記憶きおく認知にんち機能きのう低下ていか生涯しょうがいてきなものである[1]。なお、ミニメンタルステート検査けんさ (MMSE) などにより、スクリーニング可能かのうである[1]

健忘けんぼう[編集へんしゅう]

健忘症けんぼうしょう患者かんじゃ長期ちょうき記憶きおくたもつことに障害しょうがいがある。ぜん向性こうせい健忘けんぼうとは、直近ちょっきん出来事できごと記憶きおくすることが困難こんなん状況じょうきょうであり、これはのう海馬かいば損傷そんしょうした場合ばあい一般いっぱんてきである[4]ぎゃく向性こうせい健忘けんぼう海馬かいば損傷そんしょうによってこされるが、これは過去かこ記憶きおく欠乏けつぼうしている状況じょうきょうである[4]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d Guerrero, Anthony (2008). Problem-Based Behavioral Science of Medicine. New York: Springer. pp. 367–79 
  2. ^ Torpy, Janet (2008). “Delirium”. The Journal of the American Medical Association 300 (19). 
  3. ^ a b Torpy, Janet (2010). “Dementia”. The Journal of American Medical Association 304 (7). 
  4. ^ a b c d Cicerelli, Saundra. Psychology. Upper Saddle River: Pearson Prentice Hal 

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]