談合だんごう政治せいじ

談合だんごう政治せいじ（だんごうせいじ、英えい：）とは、不ふ完備かんび情報じょうほう・不完全ふかんぜん情報じょうほう下したで、相互そうごの選好せんこうや利得りとくを探さぐりつつ合意ごういに導みちびくための、不完全ふかんぜん情報じょうほうのままで限定げんていアクター間あいだでの完備かんび情報じょうほう化かの政治せいじ的てき技法ぎほうである。

公共こうきょう事業じぎょうの入札にゅうさつにみられる経済けいざい的てきな談合だんごうを指さすのではなく、政治せいじ的てき・社会しゃかい的てきな談合だんごうを指さす。

日本にっぽんの55年ねん体制たいせい下したの国対こくたい政治せいじ、小渕おぶち首相しゅしょうの急病きゅうびょう後ごの「五ご人組にんぐみ」による談合だんごう（2000年ねん4月がつ）、ソ連それん崩壊ほうかいをもたらしたロシア・ベラルーシ・ウクライナの3人にんの大統領だいとうりょうの会合かいごう（1991年ねん12月がつ）等とうがその典型てんけい例れいとされる。

解説かいせつ

談合だんごうという用語ようごを政治せいじ面めんで用もちいることは、民主みんしゅ主義しゅぎの観点かんてんからによる。すなわち非ひ民主みんしゅ的てき社会しゃかいでは談合だんごうが問題もんだい視しされることは少すくない。むろん談合だんごうの参加さんか者しゃについての議論ぎろんはいかなる政治せいじ体制たいせいにおいても重要じゅうようである。上記じょうきの小渕おぶち後継こうけい選出せんしゅつの五ご人組にんぐみの会合かいごうにおいては、池田いけだ行彦ゆきひこ（当時とうじ、自民党じみんとう総務そうむ会長かいちょう）や加藤かとう紘一こういちが招まねかれなかった。

一説いっせつによれば、池田いけだが宏池会こうちかいであり、「後継こうけいは、談合だんごうで行おこなうのではなく、両院りょういん議員ぎいん総会そうかいで決きめるべし」と池田いけだが主張しゅちょうすることを予想よそうしたために、談合だんごうから排除はいじょしたともいわれる。しかし民主みんしゅ主義しゅぎ的てきな政治せいじでは、談合だんごう自体じたいが非ひ民主みんしゅ的てき意思いし決定けっていとして認識にんしきされることが多おおい。