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諸藤 将次(もろふじ まさつぐ、1985年8月1日 - )は、福岡県出身のプロゴルファー。セガサミーホールディングス所属だったが、現在はフリー。
来歴・人物[編集]
沖学園高校時代には、2002年に九州アマチュア選手権競技で優勝、2003年には世界ジュニアゴルフ選手権で5位に入るなど注目を集めた[1]。2004年に日本大学に進学、同年の日本アマで8位に入るなど同世代の池田勇太(東北福祉大学)と共に注目を集め、「東の池田、西の諸藤」と言われた[1][2]。
大学を2年で中退し、2006年にプロに転向したが、思うような結果が残せず、苦心していた[1]。しかし、2010年のクオリファイングトーナメント(QT)のファイナルステージで6位に入り、2011年のレギュラーツアーの出場権を獲得した[1]。そして、9月に行われたフジサンケイクラシックで、台風12号の影響で36ホールとなった短期決戦を制し、プロ初優勝を飾った[3]。
諸藤の最大の特徴は飛距離で、ドライバーショットで300ヤード(約274メートル)以上の飛距離を誇る[1]。高校3年生の時に出場した久光製薬KBCオーガスタでは、ドライビングディスタンスで314.13ヤードを記録し、プロを抑えて1位に輝いたこともある[4]。しかし、プロ入り後思うようにいかなかった時、「飛ぶけど曲がる」弱点を克服しようとしたが、「飛ばず曲がる」という悪循環に陥った[5]。しかし、2010年2月に母が亡くなったのをきっかけに原点に戻り、一から体を鍛え直した結果、飛距離が回復、2011年には小田孔明や谷口徹などの練習ラウンドに加わりコントロールショットも勉強した[5]。その結果が、フジサンケイクラシックの初優勝に結び付いたという[5]。