赤塚自得あかつかじとく

赤塚自得あかつかじとくによる蒔絵まきえの料紙りょうし箱ばこ、1904年ねん頃ごろの作さく、ウォルターズ美術館びじゅつかん所蔵しょぞう。

赤塚あかつか 自得じとく（あかつか じとく、1871年ねん3月 - 1936年ねん2月がつ1日にち）は日本にっぽんの漆うるし芸げい家か、専せん門もんは蒔絵まきえ、本名ほんみょうは平左衛門へいざえもん。

略歴りゃくれき

東京とうきょう市し芝しば区く浜松はままつ町まち、代々だいだい漆うるし芸げいの家系かけいに生うまれる。勧学かんがく義ぎ塾じゅくに学まなびながら狩野かの久信ひさのぶに日本にっぽん画が、蒔絵まきえを師事しじ、のち寺崎てらさき広業こうぎょうに師事しじし、白馬はくば会かいで洋画ようがも学まなぶ。

作品さくひんの発表はっぴょう先さきを求もとめて1925年ねんに金工きんこう家かの香取かとり秀真ほずま、陶芸とうげい家かの板谷いたや波山はざんらと工芸こうげい済々せいせい会かいを結成けっせい。

1927年ねんには第だい8回かい帝国ていこく美術びじゅつ院いん展覧てんらん会かいで漆うるし工こうの審査しんさ委員いいんを務つとめ、1930年ねん、帝国ていこく美術びじゅつ院いん会員かいいんとなる。

伝統でんとうを踏ふまえながらも自みずからの創意そういで自然しぜんを描えがき、漆うるし芸げいの近代きんだい化かを進すすめ、大正たいしょう・昭和しょうわ初期しょきの漆うるし芸界げいかいで指導しどう的てき役割やくわりを果はたした。

1936年ねん、65歳さいで死去しきょ。墓所はかしょは多磨たま霊園れいえん。

主おもな作品さくひん

• 蓬莱山ほうらいさん蒔絵まきえ硯箱すずりばこ（1918年ねん作さく、東京とうきょう国立こくりつ博物館はくぶつかん所蔵しょぞう）
• 竹林ちくりん図ず蒔絵まきえ硯箱すずりばこ及文台だい（大正たいしょう期き作さく、京都きょうと国立こくりつ近代きんだい美術館びじゅつかん所蔵しょぞう）
• 菊きく蒔絵まきえ硯箱すずりばこ（1900年ねん作さく、東京富士とうきょうふじ美術館びじゅつかん所蔵しょぞう）
• 牡丹ぼたん花はな硯箱すずりばこ（年代ねんだい不ふ詳しょう、東京芸術大学とうきょうげいじゅつだいがく大学だいがく美術館びじゅつかん所蔵しょぞう）
• 金地きんじ蝶ちょう牡丹ぼたん唐草からくさ蒔絵まきえ文庫ぶんこ（年代ねんだい不ふ詳しょう、広島ひろしま県立けんりつ美術館びじゅつかん所蔵しょぞう）

関連かんれん項目こうもく

• 蒔絵まきえ

外部がいぶリンク

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