遠藤えんどう敬止けいし

遠藤えんどう 敬止けいし（えんどう けいし、1851年ねん1月がつ24日にち（嘉よしみ永ひさし3年ねん12月23日にち） - 明治めいじ37年ねん（1904年ねん）6月15日にち）は、幕末ばくまつ期きの武士ぶし（会津あいづ藩はん士し）、明治めいじ期きの大蔵おおくら官僚かんりょう、七十七銀行しちじゅうしちぎんこう第だい二に代だい・四よん代だい頭取とうどり、仙台せんだい商工しょうこう会議かいぎ所しょ初代しょだい会頭かいとう。

経歴けいれき

嘉よしみ永なが4年ねん（1851年ねん）、会津あいづ藩士はんし・遠藤えんどう清きよし直ただしの長男ちょうなんとして江戸えどに生うまれる。幕府ばくふの開成かいせい所しょに学まなんだ後のち、戊辰戦争ぼしんせんそう、鳥羽とば・伏見ふしみの戦たたかいの際さいには会津あいづ軍ぐんとして歴戦れきせんし、鶴つるヶ城じょうの籠城ろうじょう戦せんに加くわわりのち敗やぶれて江戸えどにて謹慎きんしん生活せいかつを送おくる。独学どくがくで英学えいがくを修おさめ、慶應義塾けいおうぎじゅくに入はいって経済けいざい学がくを学まなぶ。大蔵省おおくらしょうに銀行ぎんこう事務じむ講習こうしゅう所しょが創設そうせつされると、講師こうしとして出仕しゅっし。渋沢しぶさわ栄一えいいちに見出みいだされて第だい一いち国立こくりつ銀行ぎんこう勤務きんむ後ご、第だい七なな十じゅう七なな国立こくりつ銀行ぎんこう頭取とうどりとなり、仙台せんだい商業しょうぎょう会議かいぎ所しょ会頭かいとうほか、会津あいづ銀行ぎんこう設立せつりつや学校がっこうの創立そうりつなど多おおくの事業じぎょうを支援しえん。明治めいじ23年ねん（1890年ねん）に鶴づるヶ城じょうの払下はらいさげが決定けっていすると、募金ぼきんを集あつめて私財しざいを投なげ打うって2500円えんで鶴づるヶ城じょうは払下はらいさげられ、旧きゅう藩主はんしゅ松平まつだいら家かに寄贈きぞうした。鶴づるヶ城じょう趾保存ほぞんの恩人おんじんとして北きた出丸でまるに顕彰けんしょう碑ひが建立こんりゅうされ、顕彰けんしょう会かいが毎年まいとし開催かいさいされている。墓所はかしょは仙台せんだい市し充たかし国こく寺てら。

参考さんこう文献ぶんけん

• 人事じんじ興信所こうしんじょ 編へん『人事じんじ興信録こうしんろく 初版しょはん』人事じんじ興信所こうしんじょ、1903年ねん。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/779810。 

外部がいぶリンク

• 鶴つるヶ城じょう趾保存ほぞんの恩人おんじん遠藤えんどう敬止けいし