鎔笵

鎔笵（ようはん）とは、鋳型いがた（いがた）とも呼よばれ、青銅器せいどうきや鉄器てっきを鋳造ちゅうぞうするために鎔けた金属きんぞくを流ながし込こむ型かたのこと。

概要がいよう

鎔笵には鎔笵そのものの材質ざいしつや型かた数すう、製品せいひんの製造せいぞう方法ほうほうなどによって分類ぶんるいされる。

日本にっぽんでは弥生やよい時代じだいに青銅器せいどうきが製造せいぞう技術ぎじゅつとともに伝来でんらいされ、石いしや粘土ねんど、蝋ろう、金属きんぞくなどを材料ざいりょうにして作つくられた。

当初とうしょは両面りょうめん2つの外そと型がたを組くみ合あわせた形状けいじょうのものが用もちいられたが、後のちに銅鐸どうたくや容器ようきを鋳造ちゅうぞうするために内うち型がたと外そと型がたを組くみ合あわせその隙間すきまに金属きんぞくを流ながし込こむ「中子なかご（なかご）法ほう」も用もちいられた。歴史れきし時代じだいに入はいると貨幣かへいや仏像ぶつぞう・仏具ぶつぐの鋳造ちゅうぞうのための型かたとしても用もちいられた。

参考さんこう文献ぶんけん

• 三木みき文雄ふみお「鎔笵」『国史こくし大だい辞典じてん 14』（吉川弘文館よしかわこうぶんかん 1993年ねん）ISBN 978-4-642-00514-2
• 岡おか内ない三さん眞しん「鎔笵」『日本にっぽん歴史れきし大だい事典じてん 3』（小学館しょうがくかん 2001年ねん）ISBN 978-4-095-23003-0

関連かんれん項目こうもく

• 金かね型がた