鏡かがみを見みるヴィーナス (ルーベンス)

『鏡かがみを見みるヴィーナス』

英語えいご: Venus in Front of the Mirror
作者さくしゃ	ピーテル・パウル・ルーベンス
製作せいさく年ねん	1613年ねん - 1614年ねん
種類しゅるい	油彩ゆさい、板いた
寸法すんぽう	123 cm × 98 cm (48 in × 39 in)
所蔵しょぞう	リヒテンシュタイン侯爵こうしゃく家かコレクション、ファドゥーツ

『鏡かがみを見みるヴィーナス』（かがみをみるヴィーナス、英えい: Venus in Front of the Mirror）は、フランドルの画家がかピーテル・パウル・ルーベンスが1613年ねん - 1614年ねんに描えがいた絵画かいが。『鏡かがみのヴィーナス』、『鏡かがみを見みるウェヌス』とも表記ひょうきされる。

概要がいよう

ティツィアーノ『鏡かがみを見みるヴィーナス』

本ほん作さくは、イタリアの画家がかティツィアーノ・ヴェチェッリオによって1555年ねん頃ごろに製作せいさくされた『鏡かがみを見みるヴィーナス』(en:Venus with a Mirror) に倣ならって描えがかれたものであるとされている。縦たて 123 センチメートル、横よこ 98 センチメートルの大おおきさをもつ。ファドゥーツのリヒテンシュタイン侯爵こうしゃく家かコレクション所蔵しょぞう。

ルーベンスは、本ほん作さくを描えがく数すう年ねん前まえの1608年ねんに、イタリアを訪問ほうもんしている。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの画家がかロバート・ラウシェンバーグは、1964年ねんに発表はっぴょうした作品さくひん『パーシモン』 (Persimmon) において、本ほん作さくのヴィーナスを画面がめんの中心ちゅうしんに据すえている。

作品さくひん

画面がめんの中心ちゅうしんに描えがかれているヴィーナスは、風呂ふろからあがったばかりである。彼女かのじょは、化粧けしょう室しつの中なかにおり、黒くろみがかった赤色あかいろのオットマンに裸はだかで腰こしかけている。傍かたわらでは、浅黒あさぐろい色いろの肌はだをもった使用人しようにんの女性じょせいが、ヴィーナスの髪かみを梳とかしている。ヴィーナスは、白しろい布ぬのを手てにしている。

ヴィーナスは、長ながく光沢こうたくのある金髪きんぱつをもっており、また左腕さわんなどに高級こうきゅう感かんのあるアクセサリーを装着そうちゃくしている。ヴィーナスは、鑑賞かんしょう者しゃに背中せなかを向むけているが、翼つばさをもったキューピッドが掲かかげている八はち角形かくがたの鏡かがみを通とおして鑑賞かんしょう者しゃのほうをじっと見みつめている。

参考さんこう文献ぶんけん

• クリスティン・ローゼ・ベルキン 著ちょ、高橋たかはし裕子ゆうこ 訳やく『リュベンス』岩波書店いわなみしょてん〈岩波いわなみ世界せかいの美術びじゅつ〉、2003年ねん6月がつ。ISBN 978-4-00-008972-2。 
• 青柳あおやぎ正規まさきほか『ヴィーナス 豊饒ほうじょうなる愛あいと美びの女神めがみ』集英社しゅうえいしゃ〈ART GALLERY テーマで見みる世界せかいの名画めいが〉、2017年ねん9月がつ。ISBN 978-4-08-157071-3。 

外部がいぶリンク

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