対照たいしょう実験じっけん

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陰性いんせい対照たいしょうから転送てんそう

対照たいしょう実験じっけん(たいしょうじっけん、えい: control experiment)とは、科学かがく研究けんきゅうにおいて、結果けっか検証けんしょうするための比較ひかく対象たいしょう設定せっていした実験じっけん。コントロール実験じっけんともばれる。条件じょうけんによる結果けっかから、実験じっけん結果けっかはか基準きじゅんとなり、実験じっけん基礎きそとなる。1つの条件じょうけんのみ変更へんこう条件じょうけん一致いっちさせるようにする。

方法ほうほう[編集へんしゅう]

くすり臨床りんしょう試験しけんであれば、効果こうかのない偽薬ぎやくと、あらたに開発かいはつした薬剤やくざいとを投与とうよする2つの実験じっけんぐんをおくが、偽薬ぎやくあたえられたほう対照たいしょう実験じっけんとなる。対照たいしょう実験じっけん対象たいしょうとなるグループをコントロールグループ(統制とうせいぐん)とぶ。また、対照たいしょう実験じっけんには陰性いんせい対照たいしょうネガティブコントロール、NC)と陽性ようせい対照たいしょうポジティブコントロール、PC)の種類しゅるいある。いずれも結果けっかがあらかじめわかっている対照たいしょうぐんであるが、前者ぜんしゃ結果けっか影響えいきょうおよぼさないものであり、さきれいでは偽薬ぎやくがあてはまる。一方いっぽう陽性ようせい対照たいしょう効果こうかがあることがわかっている対照たいしょうぐんであり、薬剤やくざいれいえば、すで臨床りんしょう試験しけんをクリアした(ほん試験しけん対象たいしょう薬剤やくざい期待きたいされる効果こうかと、同種どうしゅ効果こうか実証じっしょうされた)薬剤やくざいがあてはまる。 また、PCRきん検査けんさにもネガティブコントロールやポジティブコントロールはもちいられる。これは、増幅ぞうふくしたDNAや、培養ばいようされた微生物びせいぶつが、実験じっけんしゃのDNAや、空中くうちゅう落下らっかちりによるコンタミネーション汚染おせん)によらないことを証明しょうめいするためである。

意義いぎ[編集へんしゅう]

対照たいしょう実験じっけんおこなうことによる意義いぎとして、結果けっか推計すいけい統計とうけいがくてき考慮こうりょして、有意ゆういがあったかどうかを判断はんだんできるというてんがある。また、そのおおきさによって、効果こうかがどれほどあったのかというてんについてもることもできる。

また、薬剤やくざい臨床りんしょう試験しけん場合ばあい偽薬ぎやく効果こうか排除はいじょできるということがある。対照たいしょう実験じっけんおこなわない場合ばあい被験者ひけんしゃがその効果こうか期待きたいすることによって、本来ほんらい効果こうか以上いじょう変化へんかきてしまう可能かのうせいがある。対照たいしょう実験じっけんでは偽薬ぎやくあたえられた被験者ひけんしゃ偽薬ぎやくであることはらないため、そのバイアスをのぞくことができる。偽薬ぎやく#偽薬ぎやく効果こうか参照さんしょう

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]