出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "風塵" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2012年10月) |
気象用語としての風塵(ふうじん)は、風によって地表の塵(ちり)や砂が空気中に舞い上がる現象。水平視程が目の高さではほとんど悪化しないものを「低い風塵」、目の高さでも非常に視程が悪いものを「高い風塵」という。気象観測の中でも大気現象の記録の対象[1][2]。
風の強さのほか、地表の乾燥度やそれを左右する土質も因子である[2]。ときに表土を移動させて農地の肥沃度に影響することがある[2]。
強い風で塵や砂が高く巻き上げられ目の高さの水平視程が1キロメートル未満になったものを砂塵嵐といい、大気現象に加えて天気の記録の対象にもなっている[1]。
同じような意味の口語として砂埃(すなぼこり)[3]、砂煙(すなけむり)[4]、土煙(つちけむり)[5]、地煙(じけむり)[6]、黄塵(おうじん)[7]などがある。
正月三が日に開催される箱根駅伝において、神奈川県茅ヶ崎市、平塚市付近で起こることがあり、年によっては番狂わせを起こすことがある。[要出典]
濃度の高い風塵が発生すると、風塵はなかなか拡散・沈降せずに空中を漂い続け、遠くまで運ばれることがある。これを風成塵(ふうせいじん)という。
特に大規模な風成塵には、地域によって名前が付いている。東アジアの黄砂、地中海沿岸のシロッコ(イタリア名)/ギブリ(リビア名)、アフリカのギニア湾沿岸のハルマッタンなどがある。