黄き文金ぶんきん

黄き 文金ぶんきん（こう ぶんきん、Huáng Wénjīn、1832年ねん - 1864年ねん）は、太平たいへい天国てんごくの指導しどう者しゃの一人ひとり。

広西ひろせ省しょう鬱うつ林はやし州しゅう博ひろし白しろ県けん出身しゅっしん。早期そうきから拝はい上帝じょうてい会かいに入信にゅうしんし、1850年ねんの金田かねだ蜂起ほうきに加くわわった。1853年ねんから江西えにし省しょう湖みずうみ口こうの守まもりにつき、胡えびす鼎かなえ文ぶんらとともに清きよし軍ぐんの攻撃こうげきを撃退げきたいした。1857年ねん、湖みずうみ口こうが陥落かんらくすると撤退てったいし、右みぎ軍ぐん主将しゅしょう韋俊の部ぶに属ぞくした。1859年ねん、安徽あんき省しょう池州いけすに駐屯ちゅうとんしていた韋俊が清きよしに降伏ごうぶくすると、劉りゅう官かん芳かおる・古こ隆りゅう賢けん・頼よりゆき文ぶん鴻おおとりとともに韋俊を攻撃こうげきして池州いけすを奪回だっかいした。1860年ねん、第だい二に次じ江南こうなん大だい営攻略こうりゃくに参加さんかした。その後ご、江西えにし省しょうや江蘇ちぁんすー省しょうを転戦てんせんし、1862年ねんに堵と王おうに封ふうぜられた。1863年ねん、安徽あんき省しょう南部なんぶから江西えにし省しょうに入はいって湖みずうみ口こうの奪取だっしゅを狙ねらったが、功こうなくして帰還きかんした。その後ご、浙江せっこう省しょうに入はいり、湖みずうみ州しゅうを守まもった。天てん京きょう陥落かんらく後ごは洪ひろし天てん貴き福ぶくを護衛ごえいして湖みずうみ州しゅうを逃のがれたが、途中とちゅうの寧やすし国こくで負傷ふしょう死しした。いとこの昭あきら王おう黄き文ぶん英えいが黄き文金ぶんきんを埋葬まいそうし、洪ひろし天てん貴き福ぶくを護衛ごえいして逃亡とうぼうを続つづけた。