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ATTESA

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ATTESA(アテーサ)は、日産自動車にっさんじどうしゃ開発かいはつした、前後ぜんご駆動くどうりょく配分はいぶんする機械きかいしきセンターデフに並列へいれつ配置はいち/並列へいれつ駆動くどうビスカスカップリングわせたフルタイムよんりん駆動くどう (4WD) システムである[1]1987ねん9月発売はつばい日産にっさん・ブルーバード(U12がた)にはつ採用さいようされた[2]

センターデフはベベルギアで、基本きほんてきに50:50の前後ぜんごトルク配分はいぶんをする。このてんが、FWDを基本きほんとし、前後ぜんご回転かいてんしょうじてはじめてビスカストルクのちから駆動くどうりょくをリアにつたえる、従前じゅうぜんのビスカス4WDと決定的けっていてきことなる。

ATTESAは、さらに前後ぜんごのホイールあいだ回転かいてんしょうじると、センターデフと並行へいこうしたビスカスLSD(リミテッド・スリップ・デフ)がトルクを発揮はっきしはじめ、本来ほんらい、50:50の駆動くどうりょく配分はいぶんを、適切てきせつ範囲はんいで“さい配分はいぶん”が可能かのうとなっている。

ATTESAとは、"Advanced Total Traction Engineering System for All"のアクロニムであり、4りん駆動くどうりょく最適さいてき制御せいぎょ由来ゆらいしている。

また、広報こうほうやカタログでは「ATTESA=4りん駆動くどう最適さいてき制御せいぎょシステム」と銘打めいうち、その技術ぎじゅつをアピールした。


解説かいせつ

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フルタイム4WDは、前後ぜんご回転かいてん吸収きゅうしゅうにデファレンシャルギア(デフギア)をもちいており、これをセンターデフとぶ。しかし、デフギアは片側かたがわ空転くうてんしょうじたさい駆動くどうりょくすべ空転くうてんしたがわつたわりげてしまうという欠点けってんつ。この欠点けってん解消かいしょうするために、センターデフと駆動くどうりょく制限せいげん装置そうちであるビスカスカップリングわせたものを、日産にっさん独自どくじ命名めいめいした装置そうちが「ATTESA」である。

センターデフ+ビスカスLSD方式ほうしきは、スバルや三菱みつびしなどにも採用さいようされ、画期的かっきてきしん技術ぎじゅつとして耳目じもくあつめた。

1991ねん、フロント・センター・リアの3ヶ所かしょにビスカスをつトリプルビスカスモデルが、ブルーバード(U13がた)に設定せっていされ、ATTESAシステムの技術ぎじゅつてき完成かんせいいたる。

なお、しゅ駆動くどうトルクレーン直結ちょっけつし、電子でんし制御せいぎょ湿式しっしきいたクラッチでしたがえ駆動くどうへと駆動くどうりょくす「ATTESA E-TS」とは、その構造こうぞうからしてまったことなる。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 1987ねん9がつ日産自動車にっさんじどうしゃ株式会社かぶしきがいしゃ発行はっこう サービス週報しゅうほうだい588ごう NISSANブルーバードU12けいしゃ紹介しょうかい C-30ぺーじ
  2. ^ ATTESAがはつ採用さいようされたブルーバードU12がたではフロントビスカスは採用さいようされず、リアビスカスがSSS-ATTESAけい標準ひょうじゅん装備そうび、SE-ATTESA、XE-ATTESAにメーカーオプションであった。サニーB13がた/B14がたなどはセンターデフのみ

関連かんれん項目こうもく

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