Dylan

Dylan(ディラン）は、プログラミング言語げんごの一種いっしゅ。Apple Computerが次世代じせだいプログラミング言語げんごを目指めざし、オブジェクト指向しこう、関数かんすう型がた言語げんご、動的どうてき言語げんご、データ抽象ちゅうしょう化か/隠蔽いんぺいなどを取とり入いれて開発かいはつした言語げんご。名称めいしょうの由来ゆらいはDynamic Language（動的どうてき言語げんご）から。

アップルコンピュータ社しゃでMacintosh Common Lisp(英語えいご版ばん)等とうを担当たんとうしていたチームが設計せっけいにあたり、そのためCommon Lispの影響えいきょうを色濃いろこく受うけ継ついでいる。

当初とうしょ「Ralph（ラルフ）」という開発かいはつコード名めいで呼よばれ、Apple Newtonに搭載とうさいする予定よていで開発かいはつされていたが、想定そうていしているプログラミングの動的どうてき化かや、それに付随ふずいするガベージコレクション機能きのう等とうを実現じつげんする為ためには多大ただいな処理しょり能力のうりょくが必要ひつようとされ、ニュートンに搭載とうさいする予定よていのチップでは実現じつげんできないことが解わかり、ニュートンにはNewtonScriptが搭載とうさいされる事こととなり、Dylanは採用さいようされなかった。

後のちに、開発かいはつ者しゃ向むけにApple Dylan Technology Release 1（テクノロジーリリース）として販売はんばいしたが、アップルコンピュータの組織そしき再編さいへんとともにプロジェクトは解散かいさんした。

Dylanは、汎用はんようコンピュータ言語げんごとなるために、言語げんご仕様しようの根幹こんかんの部分ぶぶんをStandard Dylan(標準ひょうじゅんDylan)、アップルコンピュータが拡張かくちょうした部分ぶぶんをApple Dylan Language Extensions（アップルディラン言語げんご拡張かくちょう）として分離ぶんりしていた。

関連かんれん項目こうもく

• 多重たじゅうディスパッチ

外部がいぶリンク

• The Dylan Reference Manual
• Gwydion Dylan - フリーの Dylan 処理しょり系けい、多おおくのプラットフォーム向むけバイナリが配布はいふされている。
• Open Dylan - 西暦せいれき2019年ねん時点じてんで開発かいはつが継続けいぞくしているDylan処理しょり系けい。Gwydion Dylanの開発かいはつを引ひき継つぐ形かたちで発足ほっそくしたプロジェクト。