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arch

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
GNU archから転送てんそう

arch(アーク)は、分散ぶんさんがたバージョン管理かんりシステムである。ただし、archといた場合ばあいには、特定とくていコマンドすものではなく、archのプロトコルに沿ったリポジトリ(アーカイブ操作そうさおこなえるツールの総称そうしょうとしてあつかわれている。設計せっけいおよびおも実装じっそうはTom Lordがおこなった。

archの種類しゅるい

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現在げんざい使つかわれているおもなarchの実装じっそうとしては、

  • larch (シェルスクリプトによる実装じっそう
  • GNU arch(tla) larchをC言語げんごさい実装じっそうしたもの、現在げんざい主流しゅりゅうとなっている

などがある。

archの動作どうさ

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archはCVSSubversion同様どうようにバージョンを管理かんりする場所ばしょ(リポジトリ)をち、それをアーカイブとぶが、CVSやSubversionとことなり、集中しゅうちゅうさせる必要ひつようがない。必要ひつようであれば、他人たにんのアーカイブを分岐ぶんきさせたローカルのアーカイブを作成さくせいし、開発かいはつ利用りようすることができる。のちになって、分岐ぶんきしたアーカイブでの成果せいかむ(マージ必要ひつようがあれば、それをおこなうための補助ほじょ機能きのう用意よういされている。

archでのおも操作そうさ

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GNU arch(tlaコマンド)での操作そうされい以下いかにあげる。

アーカイブの作成さくせい

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$ tla make-archive foo@bar.net--2004 /home/foo/{archives}/2004

これにより、アーカイブfoo@bar.net--2004が作成さくせいされ、データの実体じったいが/home/foo/{archives}/2004に配置はいちされる。れいはローカルファイルであるが、それ以外いがいWebDAVSSH (SFTP)、FTPしにくことも可能かのうとなっている。

アーカイブにかれたデータの参照さんしょう

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$ tla categories -A foo@bar.net--2004
$ tla branches -A foo@bar.net--2004 libA
$ tla versions -A foo@bar.net--2004 libA--main
$ tla revisions -A foo@bar.net--2004 libA--main--X.Y.Z

データにはカテゴリめいブランチ、バージョンめいリビジョンの4つが通常つうじょう要求ようきゅうされるため、それぞれを確認かくにんするためのコマンドが用意よういされている。

アーカイブからデータを取得しゅとくする

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libA--mainブランチの最新さいしんばん取得しゅとく

$ tla get -A foo@bar.net--2004 libA--main

libA--main--X.Y.Zの最新さいしんリビジョンを取得しゅとく

$ tla get -A foo@bar.net--2004 libA--main--X.Y.Z

libA--main--X.Y.Z--patch-nリビジョンを取得しゅとく

$ tla get -A foo@bar.net--2004 libA--main--X.Y.Z--patch-n

編集へんしゅうしたアーカイブを登録とうろくする

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ログを作成さくせい

$ tla make-log

登録とうろく

$ tla commit

ローカルコピーを最新さいしんばん更新こうしんする

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ローカルの修正しゅうせい考慮こうりょしてこころみる

$ tla update

ローカルの修正しゅうせい無視むしして更新こうしん

$ tla replay

変更へんこう記録きろく (ChangeLog) を作成さくせい

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$ tla changelog